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外道アサシンのスキル接合無双  作者: 曇りクモ


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第六話:上級職の「枝」と踏み倒された代償

第六話:上級職の「枝」と踏み倒された代償

跪くハイ・オークたちの中で、ひときわ巨大な個体――「ハイ・オーク・パラディン」の前に立つ。

俺は接ぎ木の権能を使い、そいつの魂に刻まれたスキルツリーを解析した。

この世界の住人は、自分の「基礎職」と、血の滲むような努力で転職に漕ぎ着けた「上級職」のツリーしか見ることができない。他人のツリーを覗くことなど言語道断、上級職への道筋が見えないまま一生を終える者さえ珍しくない。

だが、接ぎ木の権能を持つ俺の目には、この魔獣が天性で備えていた「その先」が、熟した果実のように鮮明に映っていた。

(……ほう。魔獣の分際で、人間が一生を賭けて辿り着く『上級職』の域に達しているのか)

そいつの魂には、聖騎士パラディンの専用パッシブが黄金の輝きを放っていた。


対象スキル:【聖域のセイント・シェル

効果:30秒ごとに一度、受けるダメージを完全にゼロにする障壁を自動生成する。


本来、人間がこのスキルを得るには、過酷な修行を経て上級職へ正式に転職し、さらに「神への誓約(回避率をゼロにする代わりに守りを固める)」という重い制約をシステム的に受け入れなければならない。

だが、俺には関係のない話だ。

「……【接ぎ木】発動。その枝だけ、俺のツリーに寄越せ」

俺が手を翳すと、魔獣のツリーから黄金の枝がもぎ取られ、俺のアサシンツリーへと滑らかに同化していく。

『パッシブスキル【聖域の盾】を接合しました』

脳内に響く無機質な完了報告。

通常のシステムなら「上級職への転職が必要だ」とか「回避不能の誓約を結べ」だのとうるさく警告してくるはずだが、俺の【接ぎ木】はそんな「手続き」を一切無視する。

欲しい部分だけを強引にへし折って、自分の木に挿す。ただそれだけだ。

「……よし。回避率はアサシンの高い数値のままだな。当然、重い防具も必要ない」

俺は自身の魔力を確認する。30秒に一度、自動的に発生する不可視の障壁。

本来の「聖騎士」なら、これを維持するために重い鎧を着込み、一切の回避を捨てて敵の前に立たなければならない。

だが、俺はアサシンの神速で敵の攻撃を避け続け、万が一の掠り傷さえも、この「奪った盾」が完全にシャットアウトする。

「聖騎士が誇る『上級技能』だけを盗み取り、本来セットであるはずのリスクはゴミ箱へ捨てる。……これこそが、一人一職の理に対する最高の冒涜だな」

俺は満足げに頷くと、用済みとなったハイ・オークの制御を解いた。植物化した巨体はボロボロと崩れ、森の土へと還っていく。

「手数」×「破壊力」×「無限回復」×「広域支配」×「無敵障壁」。

そして、それら全てを「ノーリスク」で運用する。

不遇職と蔑まれたアサシンは、もはや神の設計図から完全に逸脱した、理不尽の化身へと変貌を遂げていた。

「……さて。防御も盤石になった。そろそろこのダンジョンの『一番いい枝』を刈り取りに行くとしようか」。

【カイルの最新ビルド:無欠の捕食者】


メイン職: アサシン

【隠密】(アサシン): 視覚・魔力から消失。持続スキル併用で解除を回避。

【影の叡智】(アサシン): 1振りが2ヒット。

【気脈の循環・咆哮】(モンク): 全ステ増幅 & 4ヒットで衝撃波。

【大地の拍動】(世界樹): 接地中、魔力・体力超高速回復。

【春虫秋草の胞子】(植物): 隠密維持のまま広域支配・半植物化(HP30%以下)。

【剛力無双】(魔獣): 物理破壊力の底上げ。

【聖域の盾】(聖騎士): 【NEW】 30秒ごとに1回無敵。


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