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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第八章 温泉編〜湯けむりの中で無自覚無双!? 癒やしの源泉が聖域化(!?)〜

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第79話 え、パパが勇者!? 猿と裸の付き合いで意思疎通!? 恩返しが重すぎて村の神様として祀られ始めてるー!?

温泉宿こもれび の夕食は、宿とは思えないほど豪華な料理が並んでいた。


亮「豪華だねー!」


あんな「本当。そのうえ、素材の味がしっかりしてて、美味しい」


みゆ「……豪華。栄養素のバランスも最適化」


ベアトリス「美味しいですわ!」


もっふる「ピィー♪」


周囲の席からは、客と仲居の会話が聞こえてくる。


客A「最近、猿が増えたよな」


仲居「ええ。今のところ悪さはしませんが……少し、数が増えすぎているようで怖いですよね」


客B「今のところは、だろ? 何もなければいいけどな」


亮「猿が増えたのかー。一緒に飲んだけど、いい奴だったぞ!」


あんな「それはパパだからだよ」


みゆ「普通は怖がる」


ベアトリス「さすがパパですわ! 異種族間の対話も容易くこなされるのですわね」


もっふる「ピィー!」


亮「よし、明日は村長さんに挨拶しに行くか!」


翌朝。

亮は宿の主人・エルドに声をかけられた。


エルド「昨日はよく眠れましたか?」


亮「ぐっすりだったよー! 温泉に特別な効能でもあるの?」


エルド「特に調べてはいないのですが……今度、調べてみます」


亮「そうなんですね。よーし、朝風呂いってくるよー!」


エルド「いってらっしゃいませ」


男湯の引き戸を開けると、白い湯気が立ち込めて視界を遮っている。

湯気の向こうに何人かの影が見えた。


亮「おー、先客がいるね……湯気でよく見えないな」


近づいてみると――

そこには五、六匹の猿が悠然と湯船に浸かっていた。


猿たち「キィー♪」


亮「お猿さん、お邪魔するよー」


猿「キィー!」


亮「温泉はいいよなー」


猿「キィー♪」


もっふる「ピィー♪」


亮は猿と普通に会話しながら、朝風呂を満喫した。

部屋に戻ると、すでに旅装を整えた娘たちが待っていた。


あんな「パパー! どこ行ってたの?」


亮「朝風呂だよー」


あんな「みんな準備万端だよ」


もっふる「ピィー!」


亮「おぅ! すぐ準備する!」


慌てて身支度を済ませ、一行は村長の家へと向かった。

村長の家も、以前の素朴な面影はなく、立派な邸宅へと生まれ変わっていた。


亮「村長さんの家も立派になってるなー。どんどん発展してるね」


ミルナ村 村長・マーレイ「おおー亮さん! よく訪ねてくれました。お陰様で村もこんなに立派になりましたよ!」


亮「村長さんの人徳ですよ」


マーレイ「いやいや、亮さんを始め、神崎家の皆さんのお陰です。実は今、広間の中央に、神崎家の銅像を作成しているところですよ」


亮「銅像?」


あんな「やめて欲しい」


みゆ「即取り壊しでお願いします」


ベアトリス「えっ、素晴らしいですわ! さすがは師匠たちですわ!」


もっふる「ピィー♪」


あんな「目立つのは……」


みゆ「却下」


亮「大丈夫だよー。この村の温泉を出しただけだからさ」


あんな「不安しかない」


みゆ「同意」


もっふる「ピィー!」


ベアトリス「いえ、この国一の銅像にしなさいですわ!」


あんな「ベアトリスちゃん! ちょーっと黙っておこうか!」


ベアトリス「はいですわ……」


しゅんと肩を落とすベアトリス。


もっふる「ピィー♪」


ベアトリス「もっふるちゃん……慰めてくれるのですわ……」


もっふる「ピィー♪」


亮はその様子を見て、どこか嬉しそうに笑った。


こうして――

かつての平穏な村は、止まらぬ発展を続けていた。

亮たちが望む「静かなスローライフ」とは裏腹に、周囲の期待が雪だるま式に膨らんでいる。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

広場の片隅で、建立途中の石像だけが、何かを見ているようだった。

三日間の平穏がついに崩壊!?

なんと、温泉の効能に引き寄せられた「猿の群れ」が村を占拠し、人間との共存限界を突破!

住民パニックの中、パパは「猿も話せばわかる」とノーガードで交渉を宣言!?


次回、 第80話 え、パパが勇者!? 平穏終了で村が猿の惑星化!? 住民パニックなのにパパは『話せばわかる』と豪語して大混乱ー!?

野生の群れにパパの天然交渉術は通用するのか!?


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