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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第八章 温泉編〜湯けむりの中で無自覚無双!? 癒やしの源泉が聖域化(!?)〜

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86/93

第77話 え、パパが勇者!? じゃんけんの間に群れが消滅!?  三姉妹の過剰防衛で街道が静かすぎるー!?

第八章、始まります!

「今度こそ、温泉でのんびりスローライフを」

そんなパパの切実な願いを胸に、神崎家が訪れたのは懐かしのミルナ村。


しかし、癒やしの湯を求めてパパの前に現れたのは……まさかの「言葉の通じない先住民」!?

種族の壁も、常識の壁も、パパの無自覚なやらかしの前では無意味。

気づけば事態は、村全体を巻き込む「お猿な大騒動」へと発展してしまいます。

三姉妹の呆れ顔と、もっふるのマイペースな癒やし、そして新家族ベアトリスも加わった神崎家のドタバタな日常。

果たしてパパは、無事に(?)極楽の湯に浸かることができるのか。

人とお猿さんがお湯でつながる(?)、ちょっとシュールで温かな新章も、ぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!


商都グラーディオの心地よい活気が遠ざかり、街道には木々のさざめきと鳥の声だけが流れていた。

柔らかな木漏れ日が降り注ぐ中、新しく加わったベアトリスは、周囲を油断なく見渡している。


ベアトリス「街道って、もっと危険かと思ってましたわ。驚くほど静かで安全ですのね」


亮「ん? まあ、たまには魔物も出るけどね」


あんな「たまに出るくらいだよ。ここは道も整備されてるしね」


ベアトリス「左様でしたのね。少し拍子抜けですわ」


亮「ベアトリス、気合い入ってるなぁ」


あんな「いいことだけど、肩の力抜かないと長旅は疲れるよ」


みゆ「……体力と集中力は、長距離移動のボトルネックになりやすい」


ベアトリス「ご心配ありがとうございます。私の体力には自信ありますわ!」


もっふる「ピィ♪」


その時、一行の先頭を歩いていたもっふるが、短く鋭く鳴いた。


もっふる「ピィーー!」


あんなとみゆの表情が切り替わった。


みゆ「警戒」


あんな「えっ、どこ?」


みゆ「……警戒。左前方。ウルフ、五体。距離、約四十メートル」


あんな「移動してる?」


みゆ「……接近中。こちらに気づいてる」


亮「よーし、今回は俺が――」


あんな「どうする? 誰が行く?」


ベアトリス「私、行きますわ!」


みゆ「公平に、じゃんけん」


もっふる「ピィー!」


亮「えーと、パパは?」


あんな「ベアトリスちゃんともっふるはモグラ退治したでしょ」


ベアトリス「あれはテストですわ!今回こそ本番ですわ!」


みゆ「じゃんけん」


亮「パパは……?」


ウルフたちが、低く唸りながら距離を詰めてくる。

赤みがかった毛並み、地を這うような低い体勢。

五体の視線が、一行に向けられていた。


「……ウゥゥ、ガァッ!」


あんな&みゆ「うるさい!」


ベアトリス「うるさいですわ!」


三人の声が、綺麗に揃った。


次の瞬間――


ヒュンッ!!


ドゴォォン!!


バーーーン!!


あんなの鋭い剣気が空気を切り裂き、同時にみゆが手をかざして衝撃波を放つ。

そこにベアトリスが全力で放った火球が重なった。

三方向から放たれた攻撃が、ウルフの群れを一瞬で吹き飛ばした。


あんな「で、じゃんけんする?」


みゆ「……続行。公平性は維持されるべき」


ベアトリス「良いですわ!」


もっふる「ピィー!」


亮「あのー、盛り上がってるところ非常に申し訳ないんだけど……」


あんな「何、パパ?」


亮「ウルフの群れ、もういないよ」


あんな「え?」


みゆ「……個体反応、消失。どこへ行ったの?」


ベアトリス「逃げ出したのですか? どこまでも追いかけますわ!」


亮「いや、君たちが倒したんだよ。今の同時攻撃で、跡形もなく……」


シーーーーン。


三人が顔を見合わせ、信じられないといった様子で周囲を見渡す。

街道には再び、穏やかな静寂が戻っていた。


あんな「……さぁー、魔石回収」


みゆ「……同意。魔石は貴重な資源」


ベアトリス「私もお手伝いしますわ! 獲物の処理も嗜みですわ!」


もっふる「ピィー!」


亮「……みんな、頼もしい限りだな!」


三姉妹(?)と一匹は、手際よく魔石を回収し始めた。

亮はその様子を見守りながら、どこか誇らしげに微笑む。


亮「いやー……本当に強くなったなぁ、みんな」


あんな「パパの出番、なかったね」


みゆ「……いつも通り」


ベアトリス「次はパパにも活躍していただきますわ!」


亮「お、おう……がんばるよ……?」


もっふる「ピィー♪」


ベアトリスはふと思った。


ベアトリス(……これが、神崎家の〝普段〟なのですね……)


三人とも笑っている。

当然のことのように、笑っている。

街道には、今日ものんびりとした風が吹いていた。

ミルナ村まで、まだ少し距離がある。

けれど、誰も急ぐ様子はなかった。


亮「よし、行くか! 今日のスローライフ、まだまだ続くぞ!」


あんな「脅威が消える速度はスローじゃなかったけどね」


みゆ「……時間にして、約三秒」


ベアトリス「じゃんけんの練習もしておいた方がよさそうですわ!」


もっふる「ピィー!」


家族の笑い声が、木漏れ日の中に溶けていった。


こうして――

ミルナ村への旅路は、魔物が姿を見せる暇もないほどに守られていた。

じゃんけんの結果が出る前に脅威が消え去るという、

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

何事もなかったかのように再開されるーー。


穏やかな温泉街がパニックの渦に!?

なんと、湯船で待ち構えていたのはお酒を嗜む「猿」だった?

伝説の村を「街」へと変えた亮のやらかし(?)に、もっふると娘たちも大困惑!?

次回、

第78話 え、パパが勇者!? 村が大発展!? 温泉で猿とサシ飲みしてたら女湯が悲鳴の渦ー!?

至福のスローライフ、その裏で不穏な影が動き出す……


今回も娘たちの鋭いツッコミと、家族の絆全開でお届けします。

神崎家のドタバタ異世界スローライフ(?)、

新章、ぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!


亮「あ、あの……もしよければでいいんだけど、応援の★やブックマークをしてもらえると嬉しいな!

みんなの応援が、俺が頑張る一番の力になるんだ。……なんて、ちょっと格好つけすぎかな?」


あんな「もう、パパがもじもじしててどうするのよ! 読者の皆さん、パパのやる気を出すために、ぜひ★やブックマークで応援をよろしくお願いします! もちろん、感想も待ってますからね!」


もっふる「ピィー♪」

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