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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第七章 商都編〜新生活もパパのペース!? 忖度まみれの商談(?)と爆破だらけの弟子入り志願ー!?〜

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第74話 え、パパが勇者!? 地下迷宮(ただの穴)で絶体絶命!? 古典的な落とし穴に一秒でハマって放置されるパパー!?

商業都市の朝は、相変わらず穏やかな活気に満ちていた。

『天秤亭』の食堂で、亮は山盛りの朝食を前に至福の表情を浮かべる。


亮「ふぅ〜、今日も食事が美味しい! よーし、今日も一日、心ゆくまでスローライフを楽しもう!」


あんな「出た、久しぶりのスローライフ宣言。……まあ、どうせ無理だと思うけど」


みゆ「……計算。現在までの目標達成率、0%」


もっふる「ピィー!」


ベアトリス「今日はどうなさるおつもりですの?」


亮「どうしよっか? 散歩でもして、お米の情報でも探そうかな」


ベアトリス「いけませんわ! 依頼を受けましょう! そんなことでは体が鈍ってしまいますわ!」


亮「いやいや、今日はゆっくりのんびりしよー」


ベアトリス「ダメですわ! 勇者たる者、怠けてはいけません!」


あんな「……勇者扱いされてる」


みゆ「パパが調子に乗る」


そこへ、宿屋の主人が申し訳なさそうに近づいてきた。


宿屋の主人「あの……神崎様。もしよろしければ、一つ頼まれていただけませんか?」


亮「もちろんです! 任せてください!」


あんな「ちょっと! 内容も聞かないで即答しないの!」


みゆ「……想定内。スローライフ終了の合図」


もっふる「ピィー!」


宿屋の主人の話では、夜な夜な地下から不気味な物音が響くのだという。


あんな「地下! 何か出るの?」


ベアトリス「魔物ですの? 腕が鳴りますわ!」


亮「おおー、地下迷宮の定番といえばアンデッド! 」


あんな「迷宮じゃないよ」


みゆ「……推測。音の性質からして、ネズミかモグラでは?」


ベアトリス「なーんだ、つまらないですわ……。骸骨(がいこつ)の一体くらい出ればよろしいのに」


亮「よーし、早速行ってみよー!」


宿屋の主人「こちらです」


案内された地下倉庫は、ひんやりとした静寂に包まれていた。

床には野菜や果物の食べカスが散らばっている。


あんな「ちょっと調べてみようか。みゆ、お願い」


みゆ「……了解。サーチ(探索)」


みゆが手をかざすと、左奥の壁に穴が浮かび上がった。


宿屋の主人「こんな穴、今までありませんでしたぞ……!?」


亮「地下迷宮に繋がる道かもよ。ロマンがあるなぁ!」


あんな「はいはい。パパ、ロマンの前にその荷物どけて」


亮「はーい!」


亮が重い木箱を横に避けると、大人が這って入れるほどの穴が姿を現した。


宿屋の主人「こ、こんなに大きな穴が!?」


亮「狭いな……。もっふるぐらいしか通れないか? よーし、もっふる行けー!」


あんな「ちょっとパパ! もっふるが可哀想でしょ!」


ベアトリス「ならば私が行きますわ!」


あんな「いいのいいの! 言い出しっぺのパパが行って!」


亮「はい……。行ってきます」


亮が這いつくばって中に入ると、その先は意外にも立てるほどの広さがあった。


亮「中は広いぞー!」


みんなも続いて入っていく。


みゆ「ライト」


洞窟のような空間が明るく照らされた。

そこは土の壁で囲まれた地下通路になっていた。

もっふるが尻尾を振って先頭を進む。


もっふる「ピィー♪」


みゆ「……鑑定。犯人はアースモール。中型のモグラ。地面を自在に掘り進む習性あり」


ベアトリス「さすがはみゆ師匠ですわ! いかなる状況でも的確な魔法と分析……神の啓示のようですわ! 」

みゆ「……師匠はやめて。みゆでいい」


ベアトリス「分かりましたわ、みゆおねーさま!」


みゆ「……」


通路を進むと、やがて開けた広間に出た。

そこには二十から三十体ほどのアースモールが群れていた。

広間からは複数の通路が伸びており、一番大きな通路がボス部屋へ続いているのは明らかだった。


亮「よーし、ここはパパの出番だろ!」


亮が気合を入れて群れに突っ込んでいった、その時。


亮「わーー!!」


スコォォン!と、亮の姿がいきなり視界から消えた。


あんな「えっ、パパ!?」


みゆ「……消えた」


ベアトリス「消えましたわ!」


もっふるが消えた場所に駆け寄り、


「ピィー!」と鳴く。


三人が駆け寄ると、そこには見事な落とし穴にはまっていた。


あんな「……何やってんのよ。こんな古典的な罠に」


みゆ「……分析。アースモールが下を通り、土が薄くなっていた地点をピンポイントで踏み抜きました。

ある意味、奇跡」


ベアトリス「なるほどですわ! 体を張って教えてくださるなんて、さすがですわ!」


あんな「いや、ベアトリスちゃん。それはないと思うよ!」


みゆ「……ただの天然。事故」


亮「おーい! 出してくれー! ここ、意外と深いし、なんか居心地いいけど寂しいんだよー!」


もっふる「ピィー!」


あんな「後でロープ持ってくるから、ちょっとだけ待ってて。 先にモグラ片付けちゃうわよ!」


みゆ「……了解。《ストーンロック(硬質化)》これでこれ以上地面は崩れません」


ベアトリス「はいですわ! 」


もっふる「ピィー!」


三人はあっという間にアースモールの群れを掃討し、奥の部屋から聞こえる大きな咆哮の方へ向かった。

そこには、通常の二回りほど大きいボスが待ち構えていた。


あんな「ここはベアトリス、あなたに任せる!」


ベアトリス「はいですわ! あんなおねーさま!」


彼女は剣を構え、一歩前へ踏み出した。


こうして――

宿屋の地下で繰り広げられた突発的な「土竜退治」。

亮が穴の底から空を仰ぐ中、覚醒したベアトリスが猛然とボスに挑みかかる。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

「美人三姉妹」の華麗な連携と、パパの身体を張った(?)犠牲によって解決へと向かっていく。


最強モグラの鉄壁ガードに大苦戦!?

もっふると弟子の神連携が炸裂し、巨大ボスを鮮やかに撃破!

勝利の余韻に浸る三姉妹の背後で、一人穴の底に取り残されたパパの運命は……!?


次回、第75話 え、パパが勇者!? 最強モグラの鉄壁ガード!? もっふると弟子の超連携でボスを倒したらパパの存在を完全に忘れてたー!?


パパ、救出された瞬間から宴会モードでやらかし継続!

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