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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第七章 商都編〜新生活もパパのペース!? 忖度まみれの商談(?)と爆破だらけの弟子入り志願ー!?〜

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第69話 え、パパが勇者!? 契約書より「自分に嘘つかない」理論で商業都市のルールを書き換えたー!?

到着してまだ日も浅い神崎家ともっふるは、まず街の様子を掴もうと、市場を歩いていた。


亮「うわぁ〜、活気あるなぁ! 王都とも全然違う感じだな」


あんな「そうだね。商業都市って感じがする。パパ、迷子にならないでよ?」


亮「大丈夫! 今日はちゃんとついていくから!」


みゆ「その言葉、三回は聞いた気がするけど」


もっふる「ピィ♪」


のんびり歩いていると、果物の山の脇で、人の声が鋭くなっているのが聞こえた。

二人の商人が向かい合い、互いに一歩も引かない様子だ。


片方は「約束した量を渡したはずだ」


もう片方は「そんな話は聞いてない」と譲らない。


口約束が原因らしく、周囲の人々も遠巻きに様子を窺うだけで、誰も間に入ろうとしない。

亮は荷物を抱えたまま、素直に足を止めた。


亮「へぇ、大変そうだな」


あんな「……関係ないよね、私たち」


もっふる「ピィ……」


なのに、なぜか周囲の視線が神崎家に集まる。

あんなとみゆは同時に目を合わせた。


みゆ「巻き込まれ率、100%」


商人たちの目が、期待するように、こちらへ向いた。

一人の商人が、助けを求めるように近づいてきた。


亮「え、うち関係あるの……? まあ、手伝えることなら」


亮は二人の間に割って入り、穏やかに双方の言い分を聞いた。

焦る様子も、裁くような顔もなく、ただ真剣に耳を傾けている。


「先に言ったはずだ」


「そんな金額は聞いてない」


どちらも譲らない。


亮「うーん、どっちが正しいかは分からないよ」


商人たち「?」


亮「でもさ、どっちかが相手の為じゃなくて、自分のために誤魔化してない? それって、自分に嘘をつく事だよね。儲けより先に、自分の心がチクチクしてないかな。それって、せっかくの商売が楽しくなくなっちゃうと思うんだよな」


言葉が、市場の空気に静かに染み込んでいく。

集まっていた人々も、いつの間にか息を呑んで聞き入っていた。


亮「俺はさ、契約書は大事だと思う。けど、人としての信用はもっと大事だと思うんだよな。自分を裏切ってまで手に入れた金って、重たいだけじゃない?」


市場全体が水を打ったように静まり返り――その直後、

割れんばかりの拍手が沸き起こり、人々が感銘を受けたように頷き合った。


「自分に嘘をつかない……。なんと深い商人の真理だ」


「この御方、ただ者ではないぞ……!」


あんな「来て早々また目立ってる……」


みゆ「パパは、パパだから」


もっふる「ピィー♪」


亮は照れくさそうに呟いた。


亮「そんな大したこと言ったつもりないんだけどな」


揉めていた二人は、互いに顔を見合わせ、少し気まずそうに頭を下げた。


「……自分に嘘、か。へっ、損得ばかり考えて、商人の魂を忘れるところだったぜ」


話し合いで決めることになり、


亮「よかったよかった。じゃあ、俺たちはこれで」


家族は荷物を抱えて歩き出す。

背後で、まだ拍手がぱらぱらと続いていた。

通りがかりの人たちが振り返り、温かそうな目で見ている。


亮「やっぱりいい街だな。みんな話せば分かる人ばかりだ」


あんな「……来て初日からやらかしてるんだけど」


みゆ「まだ街を一周もしてないのに」


もっふる「ピィ♪」


だが、市場の端で、一人の男がじっと神崎家を見つめていた。

笑顔ではなく、ただ静かに、値踏みするような目で。


その視線は、誰にも気づかれず、家族の背中に刺さるように残った。


こうして――

曖昧な契約の揉め事に触れ、神崎家は街の信用の重さを少しだけ知った。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が、

また静かに波紋を広げていく――!


領主の館への招待でスローライフ終了の危機!?

温泉の利権をあっさり捨てたパパが、領主の娘を「弟子」として即決受け入れ!

「親バカ」全開の暴走に、あんなとみゆの師匠生活が強制スタート!?


次回、第70話 え、パパが勇者!? 温泉の権利より「親バカ」優先!? 


パパの安請け合いが、神崎家に新たな嵐を巻き起こす!


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