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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第六章 誤解編 ~自由を求めたはずが、国家案件に発展!?~

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第65話 え、パパが勇者!? 深夜の強制宴と次なる目的地ー!? 拒否権ゼロの神様接待! 次に向かうはー!?

温泉が噴き出し、村中が跪くという異様な光景のまま、事態は止まることを知らなかった。

村長マーレイが涙を流しながら、亮の前に額を擦り付ける。


村長「亮様……いえ、神様……! 本当に、本当にありがとうございます! これで、この村は救われます! 飢えることも、乾くことも、寒さに震えることもありません!」


亮「いや、ほんとに違うんですって! 俺はただの、しがないお父さんで……」


村人A「おお……! なんというお慈悲! 自らを『ただの父』と称されるとは……!」


村人B「やはり、我らと同じ目線に立ってくださる、真の神様だ……!!」


あんな「パパ、何言っても逆効果だよ。……ほら、みゆも言って」


みゆ「……手遅れ。完全にミルナ村の教典に刻まれました。……修正、不可能」


亮「いやー、だってさ! ダウジング棒が本当に反応したんだよ! ほら、この棒!」


あんな「パパ、それ絶対ただの棒だって!それ絶対偶然でしょ!? 」


みゆ「天然の極み」


もっふる「ピィー!」


村長「おおお……! 神様のお導きで、水と癒やしの湯が同時に……! 皆のもの、今日は全力でおもてなしをさせてください! 宴の準備じゃー! 最高の酒と肉を持ってこいー!!」


村人たち「おおおおーっ!! 宴だ、宴だー!!」 「神様ー!」「ありがたやー!」


亮「え、ちょっと待って! 宴は昨日リーネ村でやったばかりだし……!」


あんな「……また宴? 毎日お祭り騒ぎじゃない?」


みゆ「……デジャヴ。ですが、拒否権は消失」


その夜、ミルナ村では急遽、もはや「儀式」に近いほど盛大な宴が開かれた。

焚き火を囲み、村人たちが次々と感謝の言葉を口にする。

だが、その様子はリーネ村の時とは明らかに違っていた。


村人A「神様、どうぞこちらへ! 特等席です!」


村人B「神様、お座りください! クッションが足りないか!?」


亮「いやいや、神様じゃないから! 亮でいいよ、呼び捨てでも!」


村長「亮様、どうぞこちらの、特別に作らせました最高級の席へ!」


村人たちが亮を囲み、まるで貢ぎ物のように次々と料理を運んでくる。


亮「ちょ、ちょっと待って! こんなに食べきれないって! みんなも食べてよ!」


あんな「パパ、完全に神様扱いだよ。……もう笑うしかないね」


みゆ「……崇拝レベル、計測上限突破。村人の信仰心がデータとして目に見えるようです」


もっふる「ピィー……」


村人C「水神様のご家族も、どうぞこちらへ! 最高のジュースを用意しました!」


村人D「もっふる様も! この最高級の木の実をどうぞ!」


もっふる「ピィー!?」


子どもたち「もっふる様ー! かわいいー! 触ってもいいですか神様!」


あんな「もっふるまで神格化されてるし……」


みゆ「……家族全員、神聖不可侵の領域に達成」


宴は深夜を過ぎても一向に衰える気配がない。

村人たちは次々と亮の前に現れては涙を流して感謝し、歌い、踊り、笑った。

亮は疲れ果てた様子で、焚き火の前に座り込んでいた。


亮「……もう、何言っても無駄だな……。俺、明日から神様として生きていかなきゃいけないのかな……」


あんな「パパ、お疲れ様。……まあ、この村だけだよ、たぶん」


みゆ「……神様扱い、村の伝説として定着」


村長が、再び亮の前に恭しく現れた。


村長「亮様、本当にありがとうございました。この恩、一生忘れません。……ところで、亮様。しばらくこの村に滞在してくださるのですか?」


亮「いえ、明日にはスローライフ旅行を再開します!」


あんな「……今のところは、ギリギリ、スローライフ旅行……だよね?」


みゆ「……客観的データに基づけば、既に『神の巡幸』と化していますが、続行中」


村長「そうですか……残念です。ではせめて、ここから馬車で三日の距離にある『商業都市』へ行かれてはどうじゃ? あそこなら、あらゆる国の珍品が集まりますぞ」


亮「商業都市! いいですね! 行きたいです!」


村長「ええ。大きな市場があって、世界中の品物が手に入ります。……もしかすると、亮様が探しておられる『お米』の情報もあるかもしれません」


あんな「パパ! お米の情報だって! ありそうだね!」


みゆ「……商業都市の流通規模から推測。入手確率、大幅に上昇」


亮「よーし! 次は商業都市だー! 待ってろよ、お米ー!!」


翌朝。

神崎家が村を出ようとすると、村人たちが総出で見送りに来ていた。


村人A「神様ーーーっ!!」


村人B「水神様、さようならーーーっ!!」


子どもたち「もっふる様ーーーっ!!」


もっふる「ピィー♪」


村長「道中気をつけて。商業都市までの地図、描いておきましたよ。……神のご加護があらんことを!」


亮「ありがとうございます! 村長さんも、みんなも元気で!」


あんな「お世話になりましたー!」


みゆ「……感謝。さようなら」


村人たちが手を振る中、神崎家ともっふるはミルナ村を後にした。

村を出てしばらく歩き、村の姿が見えなくなった頃、あんながぽつりとつぶやいた。


あんな「……パパ。また神様扱いされたね。王都の時より激しかった気がするよ」


みゆ「……計算結果。水源三つと温泉一つ。神格化率、100%。もはや勇者を超えて創造主扱い」


亮「いやー、でもみんなが助かって良かったじゃん! 温泉も気持ちよさそうだったし!」


あんな「そうだけど……神様はさすがに予想外だったよ……」


みゆ「想定外が定番化」


もっふる「ピィー♪」


亮「よーし、次は商業都市だ! お米の情報、絶対にあるぞ!」


あんな「はいはい、パパの米探しね」


みゆ「目的、ブレない」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

神崎家は“ほんのついで”で村を救い、新たな目的地へと向かう。

温泉と水が湧き出たミルナ村を後に、目指すは巨大な商業都市。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

お米の香りを求めて、賑やかな都市へと続いていく!



ぬかるみにハマった商人を助けた「あの時」の善行が、巨大都市で奇跡の恩返しに!?

王国第三の都市に足を踏み入れた途端、一家を待ち受けていたのは「命の恩人」への熱烈すぎる大歓迎!

豪華な食事に温かい一家の団らん、これぞ理想のスローライフ……と思いきや?

ギルド長が冷や汗を流して震え上がる、パパの「無自覚な脅威」が街を裏から揺るがす!?


次回、第66話 え、パパが勇者!? 商業都市で恩返しの波乱!? 再会の商人と囲む温かい食卓!?

商人の情熱とギルドの戦慄——波乱の都市生活が、いま幕を開ける!


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