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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第六章 誤解編 ~自由を求めたはずが、国家案件に発展!?~

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第64話 え、パパが勇者!? 水不足の村で温泉噴火!? ダウジング暴走で村中が拝み始める大パニックー!?

ミルナ村が見えてくると、そこはリーネ村とよく似た、のどかな村だった。

だが、心なしか広場の木々はしおれ、村全体がどんよりとした空気に包まれている。


あんな「あれがミルナ村かな?」


みゆ「リーネ村と規模はほぼ同じ。ですが、植物の水分含有率が極めて低い」


もっふる「ピィー」


村の入口に近づくと、畑仕事をしていた老人がこちらに気づき、力なく腰を上げた。


亮「こんにちはー! ここがミルナ村ですか?」


老人「ああ、そうだよ。お前さん方は……見ない顔じゃな」


亮「俺は神崎亮! 二人は娘のあんなとみゆ。そしてこいつがもっふる! お米の国から来た男だ!」


あんな「だから! その自己紹介やめてって! 」


みゆ「……“お米の国”。定義不明。文化的な混乱を招くのみ」


老人「ははは、面白い家族じゃのう」


あんな「いえ、面白いのはパパだけですから!」


みゆ「です」


老人「ははは、それはそれは…ただ今は、客人をおもてなし出来るほどの余裕がなくてのぉ、悪く思わないでくれ」


亮「やっぱり水不足ですか……」


みゆ「……水脈の枯渇」


老人「なぜ知っておるのじゃ?」


亮「リーネ村の村長さんに聞きました!」


老人「そうか、まぁー雨さえ降れば大丈夫なんじゃが、こう日照り続きではのぉ……」


亮「任せてください!」


あんな「パパ即答してるけど大丈夫?」


みゆ「問題が起きる確率98%」


あんな「さすがのパパも水源探しでは何も起きないでしょ!」


みゆ「パパですから」


村の中心部へ案内されると、村長が出迎えてくれた。


村長「リーネ村村長の知り合いか。よく来てくれた。私はミルナ村の村長、マーレイじゃ」


亮「マーレイ村長!水源探し、手伝わせてください!俺がサクッと見つけてみせますから!」


村長「ありがたい……だが、一体どうやって?」


亮「これだー!」


亮がドヤ顔でアイテムボックスから取り出したのは、二本の細い金属の棒だった。


あんな「……パパ、それ何? もしかしてダウジング?」


みゆ「古来からの方法。不確定要素多数」


あんな「大丈夫なの?」


亮「任せておけー!」


亮は両手に棒を持ち、真剣な顔で歩き出した。

村人たちが興味津々で見守る中、亮は村の広場をぐるぐると回り始めた。


亮「……うーん、この辺りに……いや、ちがうな。こっちか……?」


真剣に棒を見つめてウロウロする亮。

あんなはそれを見送ると、冷静に声をかけた。


あんな「……ねぇ、みゆ」


みゆ「……うん」


あんな「パパは、ほっといて。みゆ、どうする?」


みゆ「……水脈を直接探査します。非効率な探索は時間の無駄」


みゆは静かに地面にしゃがみ込み、そっと手を添えた。


みゆ「……あった。こっち」


村の東側、少し開けた場所を指さす。


村長「おおー、本当か!?」


みゆ「うん。地下15メートルほどに水脈がある」


村長「よーし、村の若い者を集めろー!」


だが、みゆは首を振る。


みゆ「大丈夫です」


みゆは静かに地面へ手を置いた。


次の瞬間――


地面が静かに沈んでいく。

直径1メートルほどの穴が、地中深くへと掘られていく


村人たち「おおおお……!?」


穴を覗き込むと、底から透き通った水が、勢いよく湧き出ていた。


村人A「おおおおおおおおーっ!! 水だ! 本物の水だー!!」


村人B「本当に出た!」


子どもたち「わーい! 水だー!」


みゆ「一箇所だと不安だと思いますので、後二箇所ほど掘ります」


みゆは淡々と、村の西側と南側にも同じように水源を作った。

それぞれの場所から、冷たくて綺麗な水が溢れ出す。

それを見た村人たちは、もはや震えながら叫び始めた。


村人A「ありがたやー!」


村人B「女神様だ……!」


村人C「水神様ー!!」


みゆ「……そんなんではないです。やめてください」


あんな「みゆ、完全に崇拝されてるよ……」


みゆ「不本意」


もっふる「ピィー!」


あんな「……あれ? そういえば、パパは?」


みゆ「……視界から消失。嫌な予感」


その時――

遠くから叫び声が響いた。


亮「うおおおおおおおおおおおお!!」


村人たち「うわああああっ!」「何だこれ!?」


あんな「パパ、また何かやらかした?」


みゆ「確率 100%」


叫び声の方に駆けつけると、人だかりの中心で、全身びしょ濡れの亮が湯気に包まれていた。

辺りには硫黄の匂いが立ち込めている。


亮「見てみて! 温泉出たー!!」


あんな「……温泉って、こんな簡単に、しかも棒二本で出るものなの!?」


みゆ「……パパだから。地質学の常識が、今この瞬間に敗北」


あんな「そっか、パパだもんね……って、で済む問題ー??」


村人たちは亮を見つめた。

そして――。

村人たちは一人、また一人と地面に跪き、亮に向かって頭を下げ始めた。


村人A「か、神様……」


村人B「神様が降臨された……!」


村長「おおお……! 水だけでなく、神の癒やしのお湯まで授けてくださるとは……!」


亮「いやいやいや! 違う違う違う!! 俺、神様じゃないから!」


あんな「パパ、もう無理だよ。完全に神扱いだよ!」


みゆ「……手遅れ。完全に神格化ルートが確定」


もっふる「ピィー」


こうして――

神崎家は“ほんのついで”で、ミルナ村に伝説を作ってしまった。

噴き出す水と温泉、そして跪く村人たち。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

本人の意思とは裏腹に、崇拝の熱気へと包まれていく!


「神様、どうぞ特等席へ!」

水源どころか温泉まで掘り当てたパパ、ついに人智を超えた「創造主」として崇め奉られる!?

拒否権ゼロの超弩級接待に、娘たちのツッコミも虚しく響く深夜の儀式!

熱狂の渦を抜け出し、一家が次に向かうは——待望の「お米」が眠る巨大商業都市!?


次回、第65話 え、パパが勇者!? 深夜の強制宴と次なる目的地ー!? 拒否権ゼロの神様接待!  次に向かうはー!?

止まらない神格化と、加速するお米への執念が交差する!


⭐⭐⭐⭐⭐やブクマ、本当にありがとうございます!

もっふるも喜んでます

「ピィー♪」

家族の物語、引き続き楽しんでもらえたら嬉しいです。


あんな&みゆ「ありがとうございます♪」


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