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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第六章 誤解編 ~自由を求めたはずが、国家案件に発展!?~

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第63話 え、パパが勇者!? 「ちょっと様子見るだけ」が破滅の呪文!? 信頼度ゼロの即決で平和な村から緊急出動ー!?

リーネ村の宴もひと段落し、焚き火の明かりが落ち着いた頃。

村長が湯飲みを手に、ぽつりとつぶやいた。


村長「いやぁ……今年は雨が少なくてねぇ」


亮は湯飲みの水を飲んで、少し落ち着いた声で言った。


亮「おお、こっちの世界でもそういう年があるんですねぇ」


あんな「日本でもあったよね、そういうの」


みゆ「気候変動は異世界でも発生。興味深い」


村長「まあ、うちの村はまだ良いんだが……交流のあるミルナ村は、ちょっと深刻らしくてな」


亮「ミルナ村?」


村長「ここから半日ほどの村だよ。水源が細くなって、畑が枯れかけてるらしい」


あんな「えっ、それ大丈夫なのですか?」


村長「いやいや、そんな深刻な話じゃないよ。ちょっと困ってる程度だ。向こうの村長も『まあ、そのうち雨が降るだろう』って笑ってたしな」


みゆ「……世間話レベル」


亮「なるほどねぇ。そういうこともあるんだなぁ」


もっふる「ピィー」


――しかし。


あんなとみゆは、亮の横顔を見て察していた。


あんな(……パパ、絶対行く気だ)


みゆ(……行動フラグ、点灯)


亮「……ねぇ、あんな、みゆ」


あんな「うん、言うと思った」


みゆ「行くんだね」


亮「ちょっと様子見に行くだけ! ほんとに“ついで”!」


あんな「はいはい、パパらしいよ」


みゆ「……即決はパパのスキル」


もっふる「ピィー♪」


亮「よし! 明日、ミルナ村に寄ってみよう!」


焚き火がぱちりと弾け、宴はそのまま夜更けまで続いた。

村人たちの笑い声、杯を交わす音、子どもたちのはしゃぐ声。

温かな空気に包まれながら、神崎家は静かに星空を見上げていた。


あんな「……パパ、無理はしないでね」


亮「分かってるって。ほんとに"見てくるだけ"だから」


みゆ「……その言葉、信頼度ゼロ」


もっふる「ピィー」


亮「ひどっ!」


笑いながら、三人ともっふるは焚き火の温もりを背に、宿へと戻っていった。


――そして翌朝。


鳥の声が響き、村はもう働き始めていた。

空は青く澄み渡り、どこか清々しい朝の空気が村全体を包んでいた。


亮「ふぁ〜……おはよー! すっきりしたー!」


村の宿屋から出てきた亮は、大きく伸びをしながら朝の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。


あんな「ほんとに二日酔いしないんだね……」


みゆ「体質、謎」


もっふる「ピィ♪」


村人たちが次々と声をかけてくる。


村人A「亮さん、おはようございます!」


村人B「朝食、置いときましたよ!」


村の女性「はい、あんなさん。焼きたてのパンですよ」


あんな「ありがとうございます!」


子ども「みゆちゃん、今日もジュースあるよ!」


みゆ「……継続支援、感謝」


もっふるは朝から子どもたちに囲まれていた。


子どもたち「もっふる様ー!」「今日も撫でさせてー!」


もっふる「ピィー♪」


村の朝食は素朴だが、どれも優しい味わいだった。

焼きたてのパン、野菜のスープ、干し肉、そして村特製のハチミツ。


亮「うっま! このパン、外カリカリで中ふわふわだな!」


あんな「このスープもいい。体に染みる感じ」


みゆ「……栄養バランスも良好」


もっふる「ピィー♪」


村長もやってきて、軽く挨拶する。


村長「今日はいい天気だ。旅の続きも気をつけてな!」


亮「はい! お世話になりました!」


村長「ミルナ村に寄るんだろ? 道は分かるかい?」


亮「えっと……まあ、なんとか!」


あんな「パパ、絶対迷うから地図見せてもらおう」


みゆ「方向音痴の自覚、ゼロ」


村長は笑いながら、簡単な地図を描いてくれた。


村長「この道をまっすぐ行けば、半日でつく。途中に小川があるから、そこで休憩するといい」


亮「ありがとうございます!」


荷物をまとめて村の入口へ向かうと、村人たちが総出で見送りに来ていた。


村人A「また来てくださいね!」


村人B「道中気をつけて!」


村の女性「あんなさん、みゆさん、お元気で!」


子ども「もっふる様ー! また来てねー!」


もっふる「ピィー♪」


亮「みんなありがとうー!」


あんな「また絶対来ます!」


みゆ「お世話になりました」


村人たちが手を振る中、神崎家ともっふるはリーネ村を後にした。

振り返ると、村全体が朝日に照らされて輝いている。


あんな「いつ来てもいい村だよね!」


みゆ「うん。居心地が良かった」


亮「また来よう。今度は米を炊いてやるからな!」


あんな「パパ、それ本気で言ってる?」


みゆ「……本気だね」


もっふる「ピィー♪」


笑いながら、家族は道を歩き始めた。

村を出てしばらく歩くと、周囲は緑豊かな森と草原が広がっていた。

風が心地よく吹き抜け、鳥のさえずりが響く。


亮「いやー、気持ちいいなー!」


あんな「うん、こういう景色、癒やされる」


みゆ「空気もきれい」


もっふる「ピィー♪」


しばらく歩くと、村長が言っていた小川が見えてきた。

透き通った水が流れ、周囲には木陰が広がっている。


亮「よし、ここで休憩しよう!」


あんな「そうだね。水も汲んでおこう」


みゆ「適切な判断」


もっふる「ピィー♪」


三人は木陰に座り、持ってきたパンを食べながらひと息ついた。

もっふるは小川の水を飲んで、満足そうに鳴く。


亮「……ミルナ村、どうなってるかなぁ」


あんな「パパ、やっぱり気になってたんだ」


みゆ「……予想通り」


亮「だって、困ってるって聞いたら、ほっとけないだろ?」


あんな「うん、分かってる。それがパパだもんね」


みゆ「……でも、無理は禁止」


亮「分かってるって!」


もっふる「ピィー♪」


休憩を終え、再び道を歩き出す。

太陽はまだ高く、空は青く澄んでいた。


あんな「……なんか、冒険してるって感じだね」


みゆ「うん。悪くない」


亮「よし、ミルナ村まであと少しだ!」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

神崎家は“ほんのついで”のつもりで、ミルナ村の小さな異変へと足を踏み入れるのであった。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

雲ひとつない青空の下、無自覚な救済へと加速していく!


水不足の村に救世主(?)降臨! 娘の冷静な神業に対し、パパが手にしたのは……怪しすぎる二本の棒!?

「ちょっと探すだけ」のはずが、大地を揺るがす未曾有の事態へ!

立ち昇る謎の湯気と硫黄の匂い、そして地面に跪く村人たちの叫びとは!?


次回、第64話 え、パパが勇者!? 水不足の村で温泉噴火!? ダウジング暴走で村中が拝み始める大パニックー!?

地質学の常識が崩壊する、神崎家の「やりすぎ」伝説を目撃せよ!


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