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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第六章 誤解編 ~自由を求めたはずが、国家案件に発展!?~

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69/90

第61話 え、パパが勇者!? 自由を求めたはずが、数分でフラグを完全回収ー!?

今回も娘たちの鋭いツッコミと、家族の絆全開でお届けします。

神崎家のドタバタ異世界スローライフ(?)、

新章もぜひ楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

王都を囲む巨大な外壁が、背後でゆっくりと遠ざかっていく。

門を守る騎士たちの、規律が取れすぎて逆に怖いほどの敬礼。


そして、いつの間にか結成されていた「あんな親衛隊」や「みゆ親衛隊」の面々による全力の叫び声。

それらすべてが、今は心地よい風の音に紛れ、穏やかな街道の静寂に溶け込んでいた。


亮「よーし! 神崎家スローライフ旅行出発だー!」


亮は、抜けるような青空に向かって両手を広げ、思いきり背伸びをした。

王都での生活も楽しかった。

だが、行く先々での「過剰な特別扱い」という名の包囲網から脱出した今の神崎家にとって、何物にも代えがたい解放感だった。


あんな「あはは、パパったら本当に嬉しそう。まあ、あの至れり尽くせりな環境よりは、こっちの方が私たちには合ってるかもね」


あんなは太陽のような笑みを浮かべた。


みゆ「パパがこれほど『解放感』を強調した時点で、強力なトラブルフラグが成立。今後、何らかの騒動に巻き込まれる可能性――100%」


亮「もう、みゆは心配性だなぁ。見てよこの広大な街道。魔物一匹いないし、空はあんなに青い。何も起きるはずがないって!」


もっふる「ピィー!」


だが、亮が「平和だ」と断言した、まさにその直後のことだった。


「おーい! 亮さーん! 待ってくださいー!」


背後から激しい馬の蹄の音が響き、聞き覚えのある凛とした声が街道に響き渡った。


あんな「……ねえ、パパ。出発してまだ数分なんだけど」


みゆ「……予測精度100%。即、スローライフ終了です」


亮「いやいや、二人とも落ち着いて。ただ名前を呼ばれただけじゃないか。きっと忘れ物でも届けてくれたんだよ」


砂煙を上げて馬を止めたのは、見覚えのある銀の鎧を纏った騎士、ルークだった。


亮「あれ、ルークさん! どうしたのですか? そんなに急いで」


ルーク「はぁ……はぁ……よかった、間に合った。亮さんが王都から旅に出ると聞きましてね。せめて一目、ご挨拶をと思いまして。本当はカイルも見送りに来たがっていたのですが……あいにく任務で外れられず、地団駄を踏んで悔しがっていましたよ」


亮「わざわざ追いかけてきてくれたんですか? ありがとうございます! カイルさんにも、よろしく伝えておいてください」


あんな「カイルさん、任務中も私たちのこと気にしてくれてたんですね。嬉しいな」


みゆ「……律儀な対応、感謝します。騎士団における友情データの蓄積に役立てます」


もっふる「ピィ!」


亮は、懐かしそうに王都の方角を振り返った。


亮「王都に来る時に一番最初にお世話になったのは、ルークさんとカイルさんだったよな。

あの時も楽しかったなー」


ルーク「ははは! 亮さんたちの活躍は、今でも騎士団の語り草ですよ」


ルークはひとしきり笑った後、表情を引き締めて亮の目を見た。


ルーク「……亮さん。あなたたちがこの国に、そして私たちに与えてくれたものは計り知れません。どうか、良い旅を。神崎家の行く先に、幸多からんことを!」


ルークは馬を翻し、爽やかに去っていった。その背中は、どこまでも真っ直ぐで、信頼に満ちていた。


亮「いやぁ、いい人だよな。王都もいいところだったけど、やっぱり外の世界はいい! 今回は一体どんなワクワクと楽しいことが起きるのかなぁ! 今から楽しみだぞー!」


あんな「……パパ、今さらだけど、今回の目的は『スローライフ旅行』だよね? 『ワクワク』を期待してる時点で、もうコンセプトが崩壊してるんだけど」


みゆ「……無理です。パパの脳内辞書において『スローライフ』と『アドベンチャー』は同一のディレクトリに保存されていると推測されます。修正は不可能」


もっふる「ピィー♪」

亮「あはは! まあいいじゃないか。よーし、まずは『リーネ村』を目指そう!」


あんな「あ、いいね。異世界に来て最初の場所だし」


亮「みんな元気にしているかなー!」


あんな「村長さん、またパパと飲みたいって言ってたよ。ほら、あの自家製ルーテ酒」


亮「おっ、いいなぁ! 楽しみが増えたぞ」


あんな「みんな親切だったよねー」


みゆ「親切で良い村だった」


亮「よし、決まりだ! リーネ村へ出発ー!」


もっふる「ピィー♪」


一行は、軽やかな足取りで再び歩き始めた。

王都を離れ、神崎家は懐かしい場所を目指して街道を突き進む。

お米を求めるだけの、気ままなスローライフ旅行。

そのはずが、彼らの足跡は、世界の行く末を左右する新たな(わだち)を無自覚に刻もうとしていた。

亮の能天気な鼻歌が、街道のどこまでも続く先へと響いていく。


「……ねえパパ、向こうから走ってくる馬車の御者が、必死な顔でこっちを見て助けを求めてる気がするんだけど……これもパパの言う『ワクワク』に入るのかな?」

あんなの鋭い指摘に、


亮「おっ、困ってる人がいるなら助けなきゃ!」


と、すでに駆け出す準備を始めていた。


こうして――

解放感に満ちたはずの旅路は、早くも「神崎家スタイル」の騒動に飲み込まれようとしていた。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が

どこまでも広がる青空の下、本格的に新章へと駆け出していく!


みゆ「……分析。王都脱出直後のエンカウント率、異常値。

……皆様からの、旅の安全を祈る『⭐⭐⭐⭐⭐』という名の高効率エネルギー、最短ルートでの送信をお待ちしています。……励みになります」


あんな&みゆ「新章スタートでーす」


もっふる「ピィー♪」


あんな「パパも挨拶して!」


亮「おおー、今回も楽しんで読んでくれたらブクマな!」


あんな&みゆ「よろしくお願いします♪」


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