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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第五章 混迷編〜噂と敬語の嵐を抜けて、目指すはお米の桃源郷(!?)〜

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第59話 え、パパが勇者!? まだ何も始まってない……よね?

翌朝。

亮は、昨夜よりも格段にふかふかになったベッドの上で、大の字になって目を覚ました。


亮「……ふぁ〜あ。なんか、昨日の夜から急に部屋が広くなった気がするけど……寝心地最高だったなぁ」


あんな「気がする、じゃなくて本当になったの! パパ、ベッドの端から端まで転がってたよ!」


みゆ「……分析。パパの睡眠効率、通常の300%を記録。環境の過剰な最適化に対し、完全に適応」


もっふる「ピィー♪」


亮「いやあ……平和だなぁ」


亮はふかふかの椅子に深く腰掛け、満足そうに鼻歌を漏らす。


あんな「……パパ」


亮「えっ!?」


みゆ「……」


もっふる「ピィー♪」


卓上で転がるもっふるは、今日もご機嫌だ。


亮「ほら見て。何も起きてないし、誰も騒いでないし」


あんな「それが一番怖いの。嵐の前の静けさっていうか、街全体がパパに気を使ってるっていうか……」


みゆ「……噂、視線、周囲の対応。すべてが“何か大きな事があった後”のような動きをしています。観測データに強い偏りを感じます」


亮「考えすぎだって。僕たち、今日は何もしてないよ?」


あんな「昨日もそう言ってた」


亮「……あれ?」


三人の会話は、どこか噛み合っていない。

だが、それでも食卓には笑い声がある。

――それが、神崎家の日常だった。


亮「でもさ」


亮は少しだけ真剣な顔になる。


亮「やっぱり、お米食べたい」


あんな「このタイミングでそこ!?」


みゆ「……安定のパパ。思考の優先順位が揺らぎません」


もっふる「ピィ!」


亮のあまりにいつも通りの発言に、空気はふっと軽くなった。


亮「よし、旅行しよう!」


あんな「旅行? ……それ、聞こえはいいけど、実態はただの当てもない旅になりそうじゃない?」


みゆ「……パパの言う『旅行』の定義には、高確率で『トラブルの自己誘発』が含まれます。実質的には、サバイバルを伴う放浪旅と推測」


亮「二人とも、人聞きが悪いなあ。あくまで旅行だってば!お米を探す、スローライフ旅行!」


あんな「その二つの言葉を混ぜるのが、そもそも無理あるんだって」


みゆ「目的地にお米が存在し、かつ平穏が維持される確率――0%」


もっふる「ピィー♪」


亮「あはは、そんなことないって。よーし、明日、出発だ!」


もっふる「ピィー♪」


こうして――

神崎家は新たな一歩を踏み出す。

お米を求めるだけの、気ままなスローライフ旅行。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)が 、

波乱と炊き立ての予感を連れて、地図にない地平へと道は続いていく。

王都の太陽(娘)が消える!?

パパの気まぐれ「お米探し旅行」でギルドがまさかの崩壊危機!

屈強な冒険者たちが号泣し、ライバルたちが毒づく、神崎家史上もっとも「大げさな」旅立ち!


次回、え、パパが勇者!? 王都から太陽(娘)が消える!? ギルド激震の号泣見送りとライバルたちの遠吠えー!?

果たして、伝説の「お米」は見つかるのか……!?


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