第6話 え、パパが勇者!? 今度は異世界でお手伝いクエスト!?
朝のリーネ村は、鳥のさえずりとパンを焼く香りで満ちていた。
小さな家々の煙突からは白い煙が上がり、畑には朝露が光っている。
亮「ふぁ〜……いい朝だなぁ。異世界の空気って、なんか米を炊きたくなるよな」
みゆ「どこの世界でも結局それなんだね」
あんな「パパ、昨日飲みすぎてなかった?」
亮「ちょっとだけだ。ルーテ酒ってやつ、あと3杯はいけたな!」
みゆ「完全に飲みすぎてるじゃん……」
もっふる「ピィ♪」
もっふるはすでに村の子どもたちに囲まれ、ふわふわの毛を撫でられて得意げに鳴いている。
子どもA「この子、しゃべるの?」
あんな「しゃべらないけど、感情表現は豊かなんです」
子どもB「かわいい〜!」
亮「人気者だな、もっふる。父として鼻が高い」
みゆ「父じゃないでしょ……契約主でしょ……」
やがて、村長がやってきた。
村長「おはようございます、旅の方々。西の森の調査をお願いした件ですが、村の若い衆が入口まで案内いたします」
亮「助かります! 方向音痴にはありがたい!」
みゆ「自覚あるんだ……」
村の青年が二人、携帯用の水袋を手渡してくれる。
青年「危険な任務を引き受けてくださり、本当にありがとうございます。よろしくお願いします」
あんな「ありがとうございます。できるだけ慎重に行きます」
亮「俺は慎重さにかけては天下一品だからな!」
あんな「どの口が言ってるの!?」
みゆ「慎重の意味、辞書で引いてきて」
もっふる「ピィ!」
村長「……どうか、無事で戻ってきてくだされ」
亮「任せてください! 俺、ピクニックとトラブルには慣れてますから!」
あんな「後半の方が不安すぎる!」
みゆ「もう慣れたけどね」
もっふる「ピィ♪」
亮「よし、準備完了! 神崎家、出発ー!」
あんな「ちょっと、声大きい!」
みゆ「ほんとに遠足気分だね……」
村人たちが見送る中、三人ともっふるは朝日に照らされた道を歩き出した。
遠くには、西の森の濃い緑が静かに揺れていた。
こうして――
三人ともっふるは、初めての“異世界のお手伝い”へと足を踏み出した。
ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、初仕事から早くも波乱の予感――!
第7話 え、パパが勇者!? 静寂の森で初任務ー!?




