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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第四章 大会編〜大会優勝より大事なもの、家族で挑む波乱の救出劇!?〜

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第42話 え、パパが勇者!? 人気者はつらいなぁ。心当たりゼロのパパ、敵意をファンサービスと勘違いして大会に強制エントリー!

ギルドの扉を押し開けると、朝の喧騒がそのまま中に流れ込んできた。

依頼掲示板の前には冒険者たちが集まり、受付前では新人が緊張した面持ちで書類を抱えている。

そんな中、亮の姿を見つけた冒険者たちが次々に声をかけてきた。


「亮さん、どうしたんだ? 一人なんて珍しいな」


「今日はあんなちゃんとみゆちゃんはー?」


「もっふるは? あの子、今日も元気か?」


亮は思わず笑みをこぼした。


亮「こういうの、いいなぁ……。娘たちも、もっふるも、みんなに好かれてる。こんなに温かく迎えてもらえるなんて。最高に幸せだよ」


亮は軽く会釈しながら受付へ向かった。


リーナ「亮さん、来てくれたんですね。ギルドマスターが奥で待ってますよ」


亮「ありがとう、……やっぱり、何かあったのかな?」


リーナは優しく微笑んだ。

その微笑みに背中を押され、重厚な扉をノックすると、中から低い声が返ってきた。


ガリオス「入れ!」


亮が扉を開けると、机に山積みの書類を前にしたガリオスが腕を組んでいた。


ガリオス「おう、来たか。亮、まずはダンジョン10階層クリア、おめでとう!」


亮「ありがとうございます」


ガリオス「今回は無茶しないで帰ってきたな。少しは学んだか」


亮「……あんな思いは、もう二度とごめんですから」


ガリオスはふっと笑った。


ガリオス「ふ、少しは成長したな」


亮「いやいや、普通に帰ってきただけですよ」


ガリオス「それが一番難しいんだ」


そう言ってから、ガリオスは表情を引き締めた。


ガリオス「さて、本題に入ろう。王都で双極大会が始まるのは知っているな」


亮「えぇ、噂で少しだけ」


ガリオス「単刀直入に聞く。出るのか?」


亮「出ないですよ」


ガリオス「即答か。まぁ、お前らしいが……」


亮「スローライフに関係ないですし!」


ガリオス「だが、すまんが……出場してもらわないといけないかもしれん」


亮「え?」


ガリオスは深いため息をついた。


ガリオス「例の“紅蓮の輪”が大会に圧力をかけてきた。貴族の出身でな。大会の枠を好き勝手に動かそうとしている」


亮「うーん……。いやぁ、娘は人気者で美人姉妹、しかももっふるは可愛い……」


「……は?」 思わず、ガリオスの動きが止まった。


亮「いや、わざわざ圧力をかけてまで、あんなとみゆの活躍を見たいなんて、よっぽど熱心なファンなんですかね。困っちゃうなぁ~」


ガリオス「……ゴホンッ。亮、お前……いい性格してるな」


わざとらしい咳払いをして、脱線した空気を無理やり引き戻した。


ガリオス「とにかく、どうするかは、お前が決めろ!」


亮「いえ、出ないです。スローライフには関係ないので!サインなら書きますけど」


ガリオス「分かった。大会には――」


その瞬間、扉が勢いよく開いた。


バンッ!


あんな「パパ、出るよ!」


みゆ「……任せて」


亮「えええっ!?? あんな、みゆ!? 買い物は?」


あんな「気になって来てみたの!」


みゆ「……パパだけでは不安」


亮「いやいやいや、なんでそうなるの?」


ガリオス「良いのか?」


あんな「面白そうだし!」


みゆ「……負ける気がしない」


亮「えぇ……。でも、二人とも目立ちたくないって言ってなかったっけ?」


あんな「いやいやパパ?今更なに言ってるの?」


みゆ「……自覚ないのが怖い」


亮「ええっ、どういうこと?」


ガリオス「……ンンッ! まぁ、家族がやる気なら話は早いな。家族会議は帰ってからやってくれ」


ガリオスは苦笑しながら書類を取り出した。


ガリオス「双極大会であんなは武闘大会、みゆは魔術大会に登録しておく。大会は二日後だ。よろしく頼む」


亮「えぇぇぇぇぇ……」


あんな「パパ、応援よろしくね!」


みゆ「……パパは観客席で静かにしてて」


亮「なんで俺が一番静かなんだよ……」


もっふる「ピィー♪」


亮「もっふるまで楽しそうにするなぁ!」


ガリオスは肩を震わせながら笑った。


ガリオス「まぁ、頑張れ。お前の家族なら、きっと大会をひっくり返すぞ」


亮「ひっくり返さなくていいんですけど!?」


こうして――

スローライフを目指す亮の意志とは裏腹に、

神崎家はまたしても大きな渦に巻き込まれていく。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

王都中を巻き込む大騒動へと加速していくのだった。

応援のためにパパが選んだのは、背中に龍と虎が躍るド派手な「学ラン」!? 国家の威信をかけた大舞台で、娘たちが静かな怒りとともに最強の皇女を狙う!

次回、え、パパが勇者!?  国家の威信をかけた大会! 学生服(?)で応援はマズいですよ――!?

パパの迷コーデをよそに、娘たちのガチ無双が始まっちゃう!?


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