表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第三章 迷宮編~家族で挑む、仕掛けだらけの地下世界⁉~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/139

第34話 え、パパが勇者!?  床が光って撃ってくるんだけどー!? 恐怖のタイルと必死のモグラ叩き

第六階層


セーフティゾーンを抜け、神崎家は階段をゆっくりと降りていった。

第五階層の温もりが遠ざかり、代わりにひんやりとした空気が肌を撫でる。


亮「おお……なんか雰囲気変わったな」


あんな「綺麗に並んでるね。でも、なんか嫌な予感する」


みゆ「タイルのサイズ、約30センチ角。人工的な幾何学模様」


もっふる「ピィ……?」


まるで巨大なチェス盤のような通路だった。

白と灰色のタイルが一直線に続き、奥には薄暗い空間が広がっている。


亮「なんかゲームみたいだな! こういうのワクワクする!」


あんな「パパ、フラグ立てないで……」


みゆ「注意。この配置……何かが起きる前兆」


もっふる「ピィッ!」


その瞬間――


ピカッ。


亮「ん? 今、床光らなかった?」


あんな「え? どこ?」


みゆ「右前方のタイル。光度上昇……」


ズドォォォンッ!


亮「ぎゃあああああああああああああああ!」


光の魔法が一直線に飛び、亮の足元をかすめた。


あんな「パパ!?」


みゆ「攻撃……!タイルが魔法を撃ってきた__⁉」


亮「ちょっ……なんで!? 床が攻撃してくるの!?」


もっふる「ピィーー!」


次は左前方のタイルが光りだす


ピカッ。


ズドォォォンッ!


亮「うわあああああああああああああああ!」


あんな「パパ、避けて!」


みゆ「光ってから攻撃まで約5秒。パターン化されてる」


亮「そんな冷静に言われても無理だって!」


タイルがまた光る。


ピカッ。


ズドォォォンッ!


亮「ぎゃああああああああああああああああああ!」


あんな「なんで攻撃が、パパにしか飛んでこないの……?」


亮「知らんがなぁぁぁぁぁ!」


みゆ「……鑑定」


みゆの目が淡く光る。


みゆ「タイル型魔物『トラップ・フロア』。遠距離攻撃は無効。魔法も弓も効かない。物理的な衝撃のみを受け付ける。……つまり、光った個体を5秒以内に叩けば沈黙する」


亮「えぇ!? 魔法効かないの!?」


みゆ「完全に無効」


あんな「じゃあ……叩くしかないってこと?」


みゆ「モグラ叩きの要領。光ったタイルを叩くと倒せる。5秒以内に叩かないと光の魔法で攻撃される」


亮「5秒って短いよ!しかも光の魔法!?そんなの聞いてない!」


みゆ「今、言った」


亮「言うの遅いよぉぉぉ!」


あんな「パパ、何で叩くの?ハンマーないよ?」


亮「え?じゃあ……剣で叩けばいいんじゃない!?」


みゆ「剣でも可。耐久値は……まぁ、なんとかなる」


亮「なんとかって何!?」


タイルが光る。


ピカッ。


あんな「パパ! 右前!」


亮「うおっ!? ちょっ、待って待って!」


亮は慌てて、剣を地面に思い切り叩きつけた。


ガンッ!


タイルが砕け、光が消える。


亮「よし! 倒した!」


タイルが光る。


ピカッ。


みゆ「パパ次、左後方。」


亮「左後方?無理無理無理!」


あんな「パパ、頑張って!」


もっふる「ピィー!」


亮「うわああああああああ!」


ガンッ!


なんとか叩き潰す。


しかし――


ピカッ、ピカッ。


みゆ「二つ同時!右とその前!」


亮「二つ!? 無理だって!」


あんな「パパならできる!」


亮「根拠のない信頼やめてぇぇぇぇ!」


亮「うわあああああああああああ!」


ガンッ! ガンッ!


なんとか両方叩き潰す。


亮「はぁ……はぁ……死ぬ……」


みゆ「まだ終わってない。次、後方」


亮「後ろ!? なんで後ろ!?」


あんな「パパ、振り返って!」


亮「ひぃぃぃぃぃぃぃ!」


ガンッ!


もっふる「ピィー!」


亮「……終わった?」


みゆ「まだ続く。通路は一直線。あと10数メートル」


亮「まだあるの!? 俺もう無理……」


ピカッ、ピカッ、ピカッ。


あんな「パパ、次光った!」


みゆ「右前、左前、後方……三つ同時」


亮「三つ!? 無理無理無理無理!」


もっふる「ピィーー!」


亮「もっふるまで焦らせないでぇぇぇ!」


ガンッ! ガンッ! ガンッ!


亮「はぁ……はぁ……はぁ……」


みゆ「パパ、あと少し」


あんな「頑張って!」


もっふる「ピィ……」


そして――


最後のタイルが光る。


ピカッ。


あんな「パパ、最後!」


みゆ「5秒以内に叩けばクリア」


亮「うおおおおおおおおおおおお!」


ガンッ!


タイルが砕け、通路全体が静寂に包まれた。


みゆ「……クリア判定。敵反応なし」


亮「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


あんな「パパ、お疲れさま!」


もっふる「ピィ♪」


亮「俺……今日だけで寿命10年縮んだ気がする……」


亮は膝に手をついて息を整える。その時――


カコンッ。


通路の中央に、宝箱が現れた。


亮「おおっ! 宝箱だ!」


あんな「開けてみよう!」


みゆ「罠は……なし。安全」


亮はその前に立ち、軽く腕を回した。


亮「よ〜し、それじゃあ――いざ、オーーープン!!!」


パカッ。


中には、ずっしりとした鉄製のハンマーが入っていた。


亮「……ハンマー?」


あんな「これって……」


みゆ「モグラ叩き専用武器。推奨装備」


亮「今更!? 俺、剣で頑張ったのに!?」


あんな「パパ……」


みゆ「効率の悪い戦い方、お疲れさま」


もっふる「ピィ♪」


亮「いやいやいや!もっと早く出してよーー!」


あんな「でも……パパの叩き方、ちょっと面白かったよ?」


みゆ「データ的には、パパの動きは“必死の舞”だった」


亮「舞!? 俺、踊ってたの!?」


もっふる「ピィー♪」


亮「笑うなぁぁぁぁぁ!」


家族の笑い声が、タイルの通路に響いた。

亮はふと気づいたように顔を上げた。


亮「ところで、一人で叩かないといけなかったの?」


みゆ「そんなルールは存在しない」


亮「え?そうなの⁉」


あんな「まあまあ、パパの運動不足解消になったということで……!」


もっふる「ピィ♪」


亮「そんなぁーーーーー!」


こうして――

第六階層のギミックダンジョンを突破した神崎家は、

新たなハンマーを手に、さらに奥へと進んでいく。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)、

ダンジョンは今日も容赦なく彼を振り回すのだった。


モグラ叩きでボロボロになったパパを待っていたのは、赤と青の『温度調整』地獄!? 一匹倒せば灼熱、もう一匹倒せば極寒……。

パパのうかつな一撃が、神崎家を異常気象に巻き込む!

次回、第35話『え、パパが勇者!? 一匹で灼熱!? 属性の天秤ー!?』。

姉妹の完璧な連携と、パパの空回りにご期待ください!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ