【外伝】え、もっふるが人気者!? 冒険者ギルドで始まる癒しの女子会!
今日はちょっと息抜き回です。
ギルドでのもっふるの様子を、外伝として描いてみました。
本編とは少し離れた日常ですが、
「こういうのもたまにはいいな……」という気持ちで読んでもらえたら嬉しいです。
冒険者ギルドの昼下がり。
掲示板前は依頼を選ぶ冒険者たちで賑わっていたが、
その一角だけ、妙に空気が違っていた。
テーブルの上に、ちょこんと座っている存在があった。
「ピィ♪」
ふわふわの羽毛に、小さな翼。
丸い瞳をきょろりと動かしながら、もっふるは周囲を見渡す。
その仕草一つで、周囲の女性冒険者たちの心がまとめて撃ち抜かれた。
「鳴いた……今、鳴いたよね……?」
「いや、あの丸さ……絶対わざとでしょ……」
「……触ってもいいのかな」
一人がそっと手を伸ばすと、もっふるは抵抗するどころか――
ころん、と横になってお腹を見せた。
「え、え、いいの!?」
「ちょ、ちょっと順番……!」
「羽……ふわふわ……」
気づけば、即席の女子会が自然発生していた。
「あの子、神崎家の獣魔なんだって」
「聞いた聞いた。魔物も倒すらしいよ?」
「嘘でしょ……この可愛さで……」
もっふるは撫でられながら、満足そうに鳴く。
「ピィ♪」
もっふるはちょこんと胸を張った。
「え、今、ドヤ顔した!?」
「可愛いのにドヤってる!?」
奥のテーブルから、弓使いの女性がひょいと顔を出す。
「ねぇ、この子ってさ……ギルドの宝じゃない?」
「だよねー♪」
その言葉に、もっふるはぴたりと動きを止め――
ちょこん、と座り直して胸を張った。
まるで“その通りだよ”と言わんばかりに。
「……ほら、またドヤってる」
「可愛い……無理……」
「この子、絶対自分の人気に気づいてるよね」
「うん、あの座り方は確信犯」
その様子を、受付カウンターの奥から見ていた受付嬢が、書類を整えながら小さく笑った。
「……また人気者になってる。ほんと、あの子がいるだけでギルドが明るくなるなぁ」
その声に、近くの冒険者が頷く。
「分かる。なんか元気出るよね」
もっふるは褒められたのを察したのか、撫でられながら小さく胸を張る。
「ピィ♪」
「……もうこれ、癒しの魔法より効く……」
「今日の疲れ全部飛んだ……」
「むしろ明日も頑張れる……」
「もうダメ……」
――そのとき。
「もっふるー、行くよー」
どこからか聞こえた、聞き慣れた声。
もっふるは、一度だけ振り返り――
「ピィ♪」
と鳴いて、ぴょん、と軽く跳ねて去っていった。
「キャーー可愛いーー!」
こうして――
ギルドの小さな癒し担当もっふるは、
今日も密かなファンを増やし続けている。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
もっふる、本編だとどうしても出番が少なめなんですが、
ギルドに行けば絶対こうなるよな……と思って書いた外伝でした。
完全に作者の趣味で書いた“癒し回”ですが、
こういう日常のワンシーンって、世界がちょっと広がる感じがして好きなんですよね。
また気まぐれに、もっふるや他のキャラの小話を書いていくと思いますので、
楽しんでいただけたら嬉しいです。
「面白い」「続きが気になる」と感じていただけたら、
評価やブックマークで応援してもらえると嬉しいです。
もっふるもピィ♪と喜びます。




