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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第一章:召喚編~家族も巻き込まれて、どうなるの!?~

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第2話 え、パパが勇者!? 異世界スタートが草原なんですけど!? これからどうなるのー?

――まぶしい光に包まれて、次に目を開けたとき。


ふわふわの草原に、三人が立っていた。


見渡せば、どこまでも広がる大地。聞こえるのは、風が草をすり抜ける音だけ。


不思議な静けさ――まるで、空気そのものが別の法則でできているようだった。



あんな「……なにこれ。どこ?」


みゆ「異世界、なんだろうけど……なんか、空気が違う。軽いっていうか、透き通ってるっていうか」


みゆは足元の草を指でつまむ。青とも緑ともつかない淡い色の葉が、触れた瞬間に微かに光を散らした。


亮「はぁ〜、空気がうまいな! 地球より澄んでる気がする!」


あんな「パパ、緊張感ゼロ!」


みゆ「ていうか、召喚とか転生って、普通は神殿とか王城に呼ばれるんじゃないの? なんでいきなり野外スタートなのよ…」


あんな「ほんとそれ。それに、あの女神様、もう少し説明してくれても良かったのに…」


亮「まぁまぁ。ほら、異世界って言ったら、まずは冒険でしょ! ここにテント張って拠点つくるか!」


――そんなことを言いながら、三人はふと互いの姿を見て驚いた。


みゆ「お姉ちゃん、その剣……本物みたい!」


あんな「え、ほんと!? 本物? ……でも軽いし、初めてなのにこんなに馴染むなんて……女神様が持たせてくれた初期装備ってことかな?」


亮「ふたりともすごいな! 勇者パパも負けてないぞ! マントに金の飾り、肩の装甲もイケてる!」


みゆ「あ、ほんとだ。ちょっとカッコよすぎじゃない?」


亮「ふふん。これが“勇者補正”ってやつだな! いや〜、鏡が欲しいな!」


あんな「ちょっと! 自分で“勇者”って言うの? そういうのは周りが呼ぶものでしょ!」


みゆ「確かに。勇者ってセルフで名乗るとちょっと笑える」


亮「ははっ、いいじゃないか! 異世界補正で勇者パパって響きが最強なんだ!」


あんな「……でも、見た目も補正されてる気がする」


みゆ「そうそう。……ていうか、パパ、顔……なんかイケメン度上がってない?」


あんな「ほんとだ! 髪も白くなってるし、目つきもキリッとしてる!」


みゆ「お姉ちゃんも、すごく可愛くなってる。髪さらさらだし、肌もツヤツヤ」


あんな「みゆこそ! ローブ似合いすぎ! なんか、神秘的って感じ!」


二人は顔を見合わせて、思わず笑った。


亮「うん、美人姉妹だな。この世界で噂になるぞ〜!」


みゆ「あー、もうパパの親バカ始まったよ」


あんな「でも……ちょっと嬉しいかも。なんか、強くなった気がする」


亮「異世界補正、最高だな!」


三人はしばし互いの姿を見比べ、補正された外見や装備に感心していた。 その中で、あんなは手にした剣を改めて見つめる。


あんな「この剣持ち歩くのはちょっとねー、どこか収納できないかな?」


その瞬間、あんなの目の前で空間がふわりと揺らぎ、剣が淡い光に包まれて吸い込まれるように消えた。


残ったのは、胸の奥に“しまった”という確かな感覚だけ。


あんな「えっ……ちょ、ちょっと待って! 剣が……消えた!?」


亮「おおっ!? マジかよ、どこ行ったんだ!?」


あんな「変なの……でも、しまえたって感じがする。不思議だけど、自然に分かるの」


みゆは目を閉じ、静かに呟いた。


みゆ「鑑定……アイテムボックス。生き物以外のものは出し入れ自由。食べ物は腐らないらしい。保存にも最適……しかもこれはパパのスキル。大容量のアイテムボックス……かなりのチート級能力だよ」


みゆは少し首をかしげる。


みゆ「……でも、なんで私、鑑定なんてできるんだろう? 女神様の加護に含まれてるのかな。自然に口から出てくるのが不思議」


亮「確かに不思議だな。でも女神様が“家族みんなに加護を与える”って言ってたし、その一部なんだろうな」


あんな「そう考えると、私たちもまだ知らない力があるのかもね」


亮「なるほど……じゃあ俺も試してみるか! アイテムボックス!」


そう言った瞬間、先ほど剣を吸い込んだのと同じ空間が亮の目の前に開いた。 そこに亮は自分の剣と、みゆの杖を入れてみる。二つの装備は光に包まれ、すっと消えていった。


亮「おおっ……入った! しかも、しまったって感覚がちゃんと残ってる!」


あんな「ほんとだ……パパでもできるんだね」


亮「でもって……」


みゆ「やっぱり加護で知識ごとインストールされてるんだと思う。初めてでも自然に扱える」


亮「いや〜、便利すぎる! これなら荷物持ち放題だな!」


あんな「……でも、パパが一番楽しそうなのがちょっと不安」


みゆ「まぁ、チート級なら役立つでしょ。保存もできるし」


亮「よし! これで準備は万端だな!」


そう言って両腕を広げ、草原の風を胸いっぱいに吸い込む。


見渡せば、地平線の向こうにうっすらと青白い山が見えるだけ。町どころか、ひとっこひとりいない。


あんな「このままじゃ野宿になっちゃうよ! まず町探そ!」


みゆ「そうだね。とりあえず行ってみよう」


三人は草原を歩きながら、方角もわからぬまま進み始める。


亮「おっけー! 家族そろって異世界初冒険だー!」


あんな「もう……パパって、どこ行っても楽しそうだねー」


みゆ「ていうか、“勇者”ってどうなったの?」


亮「うむ。“お米の祝福”がある限り、きっとそのうち炊ける!」


あんな&みゆ「……いや、何を?」



こうして――

勇者(?)パパと、ツッコミ担当(?)の娘たちによる

ツッコミどころ満載な家族の異世界スローライフ(?)が、静かに始まった――!

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