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パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
第二章:王都編 ~平穏を求めたはずが、なぜか騒動の中心に!?~

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第16話 え、パパが勇者!? 冒険者ギルドで大騒ぎー!?

王都の門を無事に通過した神崎家は、整備された大通りを進みながら、初めての“王都”を目にしていた。

王都の光はどこか柔らかく、街並みを静かに照らしていた。

白い石畳を踏みしめ、神崎家とルークは冒険者ギルドへと向かっていた。

亮はしばらく周囲を見回して、そっと家族に向かって言った。


亮「……なんか、すげぇな。ほんとに“王都”って感じだ」


あんなは小さく微笑み、父の隣を歩く。


あんな「パパ、気を引き締めてね。ここ、田舎の村とは全然違うんだから」


もっふる「ピィ〜」


家族のやり取りに、隣を歩くルークが頷いた。


ルーク「せっかく来たんです。王都を存分に堪能してください。……今回は静かに登録して、静かに終わらせましょうね?」


亮「ん? 今、“静かに”って二回言わなかったか?」


ルーク「え、気のせいですよ。たぶん……」


やがて、通りの向こうに木製扉と、ギルドの紋章が見えてきた。

木造の扉は重厚で、内部からは冒険者たちの笑い声、武具の金属音、そして依頼の呼び声が絶え間なく聞こえる。


亮「おお〜っ! ここ……絶対アニメで見たやつだ! 武器とかの装備を売ってるとこだ!」


みゆ「パパ、ここは武器屋ではありません」


あんな「でも、雰囲気はわかる気がするわ」


もっふる「ピィ〜♪」


ルーク「さ、まずは登録だ」


ギルドの扉を押し開けると、活気に満ちた空気が一気に流れ込んだ。

カウンターの奥で受付嬢が微笑んだ。


受付嬢「ようこそ冒険者ギルドへ。私は受付のリーナです。本日はどのようなご用件でしょう?」


ルーク「彼らの冒険者登録を頼む」


リーナ「登録ですね。では、お名前と職業を」


亮「神崎亮、職業は……えーっと、勇……パパ?」


あんな「パパは剣士でいいの」


亮「お、おう……剣士で!」


あんな「私も剣士でお願いします」


みゆ「私は魔法使いでお願いします」


本当に名前と職業だけの簡易記入で、驚くほどあっさり終わった。


リーナ「では、Fランク冒険者として登録完了です。これで、王都内及び王国内のクエストも受けられますよ」


その後、ランク制度や依頼の仕組みなど、簡単な説明が続いた


亮「説明ありがとうございます。Fランク……なんか初心者感あって好きだ!」


みゆ「パパは初心者です」


亮「言い方ぁ!」


もっふる「ピィ♪」


リーナがふと、亮の足元のもっふるに気づく。


リーナ「その子……かわいいですね。獣魔の登録もしますか?」


亮「あ、お願いします! こいつは俺の相棒で――もっふるだ!」


リーナ「もふ……もふ? 種族はなんですか?」


亮「種族?アレ…アヴ…? もっふる?」


みゆ「パパ、それは、名前だよー」


亮「あ、ああ……そうだった」


リーナは、もっふるを見て首をかしげる。


リーナ「……え? この翼……耳……尾……。ま、まさか……」


周囲の冒険者も気づき始めた。


冒険者A「おい……あれ、“アヴィレプス”じゃねぇか?」


冒険者B「いやいや、あいつ……羽の色、金じゃねぇか?」


冒険者C「金翼!? 嘘だろ……千に一体の希少種だぞ!?」


ざわ……ざわ……!


あんな「あー……始まったわね」


みゆ「騒動確率、上昇しました」


亮「やっぱ珍しいんだな……門番にも言われたし。もっふる、すげぇな!」


もっふる「ピィ♪」


リーナは慌てて立ち上がる。


リーナ「ちょ、ちょっと待ってください! 金翼なんて……本当に!?」


ルーク「リーナさん、落ち着いてください! 騒ぎすぎです!獣魔登録お願いします」


リーナ「失礼しました。登録完了です」


だが、亮はさらに追い打ちをかける。


亮「あ、あと魔石の買い取りお願いします! リーネ村で魔物を倒した時の!」


アイテムボックスから取り出した袋をカウンターの上に置く。


リーナ「では確認しま――っ!? ゴ、ゴブリンの魔石が……五十個以上……!?」


さらに、大きな魔石を取り出すと、


冒険者たち「デカッ!?」「何だあれ!?」


リーナ「こ、これは……ゴブリンキングの魔石……!?」


ざわああああああ……!


ルーク「だーかーら! 落ち着けと言ってるだろ!!」


あんな「パパ、さすがに出しすぎ」


みゆ「完全に火に油です」


亮「えっ、だって買い取ってくれるんだろ!?」


冒険者「そんなの、ただの新人冒険者ができるわけないだろ――」


一同の視線が一斉に神崎家へ。


亮「え? あれって普通じゃなかったのか……?」


あんな「普通じゃないわよ」


みゆ「むしろ異常です」


リーナ「す、すみません……確認を取りますので、少々お待ちください!!」


完全にパニック気味だ。

ルークはため息をつきながら亮の肩を軽く叩いた。


ルーク「亮さん……お願いですから、今日はもう余計なことをしないでください。俺の胃が死にます」


亮「え、えぇ!? 俺なんかしたか!?」


あんな「全部よ」


みゆ「ほぼパパです」


もっふる「ピィ♪」


こうして、神崎家の王都ギルド初日は――

静かに登録して終わるはずだったのに、なぜか大騒ぎになってしまうのであった。


王都での初めての夜。

ルークが紹介してくれた宿屋「白風亭」は、温かなランタンの灯りがそっと揺れ、木の香りが漂う落ち着いた空間だった。

一階は広い食堂になっており、女将さんが次々と料理を並べていく。


女将「ほらほら、冷めないうちに食べておくれ。たくさん歩いただろ?」


亮「うおおお!? なんだこの肉! 口の中でホロホロって溶けたぞ!?」


あんな「うわ……これ、すごく美味しい……」


みゆ「女将さん、これ味付けどうやって……データ化したい……!」


もっふる「ピィ〜〜♪」


女将「ふふ、いっぱい食べていきな!」


その晩、神崎家は山ほどの料理を平らげ、幸福感に包まれて眠りについた。


こうして――

王都初日から全力で騒ぎを起こした神崎家は、

美味しいごはんと笑顔に包まれて静かに夜を迎えた。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)は、

王都でも遠慮なく走り出すのであった――!


あけましておめでとうございます。


亮「今年こそは……本当に、のんびりスローライフを……!」

あんな「……パパ、それ去年も言ってました」

みゆ「統計的に見て、今年もトラブル発生率は高めですね」

もっふる「ピィ♪」


相変わらず先行きは怪しそうですが、

家族で力を合わせて、笑いながら進んでいきます。


亮・あんな・みゆ・もっふる

「今年もよろしくお願いします! ピィー!」

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