表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パパ、またやらかしてる! 〜50歳天然パパ、娘2人ともっふるで挑む最強Fランク家族の無自覚無双スローライフ〜  作者: Kou
実績編 〜伝説の戦果がノーカウント!? クビ寸前のFランクから裏で国を救う隠密ごっこ(!?)〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

151/151

第139話 え、パパが勇者!? 伝説級の戦果がノーカウント!? 実績ゼロでクビ寸前のFランクパパー!?

第18章、始まります!


王都での生活もすっかり板についてきた神崎家ですが、平和な朝食の時間は長くは続きませんでした。


パパの「活動実績ゼロ」による冒険者登録抹消の危機から始まり、薬草採取でスローライフを満喫したかと思えば、今度は王都近郊で発生した不可解な「空間異常」の調査に乗り出すことに!


さらには、表向きは「最低ランクのF」でありながら、裏では国を救う最強の存在という、パパ好みの「隠密ごっこ」設定まで加わって……?


レオニア皇女たち王宮の思惑や、正体不明の監視者の影が忍び寄る中、神崎家の無自覚なやらかしは加速していきます。

娘たちの鋭いツッコミと、もっふるの癒やし、そしてパパの斜め上の決断力が織りなす王都編の新たな局面。


神崎家のドタバタ異世界スローライフ(?)、今回も楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!


宿屋「白風亭」。

神崎家の今日の朝は、ゆっくりと始まる。

窓から差し込む光は柔らかく、遠くで聞こえる人々の楽しげな声が重なり合っていた。

宿の食堂のテーブルの上には、出来立ての朝食が並び、白い湯気が立ち上っている。

亮は椅子に深く腰掛け、ぼんやりとパンをかじった。


亮「……平和だな」


あんな「昨日までがあれだけ騒がしかったから、感覚が麻痺してるんじゃない」


みゆ「状況認識としては正しいです。急激な変動の後に訪れた、一時的な安定状態と言えます」


ベアトリス「とても穏やかですわ! 王都の朝食も絶品ですわ!」


もっふる「ピィ♪」


特に何も起きていない。

それが逆に不思議なくらいの、穏やかな時間。


あんな「ところでパパ、どうするの? 騎士団からは名誉騎士、魔術師団からは特別顧問なんて言われちゃって」


みゆ「補足。形式上はすでに確定事項として処理されています」


ベアトリス「名誉騎士!カッコいいですわ!」


亮「ん? ああ。……名誉騎士も特別顧問も、全部夢ってことにできないかなぁ 」


あんな「いやいや、あの二人の決定を?」


みゆ「拒否権、実質的に消滅。パパの自由意志が介在する余地はありません」


亮「どうするかなぁ」


パンをもう一口頬張り、亮はどこか遠くを見るような、顔をする。


あんな「……絶対、現実逃避して何も考えてないでしょ」


亮「そんなことないぞ。ほら、今すごく大事なことを思い出した」


亮が不自然なほど真面目な顔になった。


あんな「……嫌な予感がする。何?」


みゆ「パパの『真面目な顔』は、全データの87%が斜め上の事象へ繋がります」


ベアトリス「どうしましたのですわ?」


もっふる「ピィー?」


亮「ベアトリスは、冒険者登録したっけ?」


あんな「……あ!」


ベアトリス「していませんわ」


みゆ「……意外。パパにしては、珍しく論理的です。冴えています」


あんな「本当ね。何で今まで気づかなかったのかな」


亮「ベーゼでは混乱していたし、王都に入ってからはルークさんとカイルさんの先導があったから、身分証を提示する機会がなかったんだよね」


みゆ「明確な解答。パパ、知能指数の一時的上昇を確認。熱でもあるのでは?」


亮「いやいや、もっと素直に褒めてよー」


もっふる「ピィー♪」


朝の食堂に笑い声が響き渡る。


亮「よし、リーナさんにも会いたいし、冒険者ギルドに行こう」


あんな「そうだね。でも、リーナさんなら昨日の歓迎会にも来てたよ」


みゆ「パパとも熱心に話していました。前言撤回。パパの記憶力はやはりパパ基準です」


ベアトリス「王都のギルド! 楽しみですわ!」


王都の通りはすでに、人々の活気と街の鼓動に満ちていた。

立ち並ぶ露店、行き交う人々、飛び交う商人の声。


あんな「やっぱり人が多いね。ベーゼとは規模が違うよね」


みゆ「人口密度、極めて高い。人混みによる移動速度の低下を算出中」


ベアトリス「賑やかですわ! 毎日がお祭りのようですわ!」


もっふる「ピィー♪」


冒険者たちが集まっている一角、ひときわ大きな建物が王都の冒険者ギルドだ。

扉を開けて中に入ると、荒事稼ぎたちの太い声が響き渡る。


「あ、神崎家だぞ!」


「久しぶりだなー」


「あんなちゃーん!」


「みゆ様、今日もお美しい!」


「もっふるちゃーん、こっち向いてー!」


すっかり有名人の彼らの中に、リーナが血相を変えて駆け寄ってきた。


リーナ「亮さん! 良かった、探していたんです! 先日お伝えし忘れていて!」


亮「リーナさん、どうしたの?そんなに慌てて」


リーナ「どうしたもこうしたもありません! 亮さんの冒険者登録が……このままだと抹消されます!」


一同「ええーーーーっ!?」


あんな「どういうことですか!?」


みゆ「……予測。パパのやらかし、ギルド事務レベルで確定」


リーナ「すみません、私の説明不足で……。王都ギルドは登録者数が非常に多いため、一定期間の活動がない者は自動的に整理される仕組みなんです。具体的には、一ヶ月の間に一つも依頼をこなさないと、登録が抹消されるルールでして! 」


あんな「そういえば、そんな説明を受けたような気がする……」


みゆ「期限付き。パパ、完全な放置状態」


亮「えっ、でも大猿とかイカとかカニとか、他にも色々倒したよ?」


あんな「イカはギルド案件だったと思うけど……」


みゆ「確かに、現場での実績はあります」


亮「だよね?」


リーナが申し訳なさそうに続ける。


リーナ「……その件、ギルドでの正式な登録がなされていないんです。おそらく、討伐の規模が大きすぎて、現場の騎士団や上の機関で直接処理されてしまった可能性が……すみません」


あんな「……えーと、つまり?」


みゆ「結論。公式記録上、パパは無職。登録抹消です」


リーナ「でも心配ありません! 今から簡単な依頼を受けてもらえれば大丈夫です。薬草採取のような初級案件でも、実績さえ作れば継続できますから」


亮「なーんだ、驚かせないでよ。びっくりしたぁ」


あんな「本当よ。パパが冒険者じゃなくなったら、ただの『のんびりパパ』になるところだった」


リーナ「本当に説明不足ですみません、すみません!」


亮「大丈夫だよー、リーナさんも忙しいんだし」


みゆ「情報提供に感謝。リーナさん、謝罪の必要はありません」


ベアトリス「では、わたくしもこの機会に登録しますわ!」


もっふる「ピィー!」


リーナ「あの、こちらの方は……?」


亮「俺の娘のベアトリスだ。美人だろ」


リーナ「……娘さん、ですか?」


あんな「ちょっとパパ」


みゆ「説明が雑」


あんなが事の詳細を説明すると、

リーナは「……なるほど」と笑みを見せた。


リーナ「……分かりました。では登録手続きを行いますね。お名前と職業をお願いします」


ベアトリス「ベアトリスですわ。職業は、誇り高き騎士ですわ!」


リーナ「……はい、ベアトリスさん。職業は『騎士』ですね。登録完了です」


あんな「え、ギルドの職業欄って、騎士なんて選べるの?」


リーナはあんなを隅に呼び、そっと耳打ちした。


リーナ「……実はですね、裏では『剣士』で登録してるの。でも王都ギルドでは過去に色々な……その、高貴な身分の方と揉めた過去がありまして。本人が『騎士』だと言い張る場合は、角が立たないようにそのまま表記する特例があるのよ……」


あんな「……王都のギルドも、色々と大変そうね」


リーナ「ありがとう……分かってくれて……」


亮「よーし、一番簡単そうなのにしよう。……ん? これ、簡単だよな……?」


こうして――

登録抹消の危機を薬草採取で乗り切ろうとする、亮。

ツッコミどころ満載な、家族の異世界スローライフ(?)、

果たして、亮がこの後掲示板から選び出す「一番簡単そうな依頼」の正体とは……?


平和な薬草採取のはずが、魔物が自ら逃げ出す異常事態!?

天然パパの無自覚オーラと、暗躍する王宮の影が交差する!


次回、第140話 え、パパが勇者!? 娘と癒やしの薬草採取!? 皇女様がお米を諦めきれてないんですけどー!?


平穏なスローライフの裏で、何かが確実に動き出す……!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ