魂の系譜
家のカルマは、先祖代々積み重なって、子孫に流れて。。
((((;゜Д゜)))))))
知り合いに、家が代々御殿医だったという医師と結婚した女性がいた。
彼女は都心で生まれ育ち、実家が手広く商売をしている裕福な育ち。
相手の家は、現代でも、代々医師で、東北の雪深い城下町で私立病院を経営していた。
彼女が結婚するという話を聞いた時には、恋愛結婚なのね、お似合い、なんて呑気に思っていた。
結婚式は、彼女の親の取引先でもある都内の超一流ホテル。彼の医学部関係者を呼び、豪華な式だったと聞いた。
彼は都内の医大の大学院修了後、地元の大学医学部医局に入局。
彼女も初めて都内を出て、彼に付き添い、まだ雪が残る北国に引っ越しした。
引っ越しして、新婚当初は良かったが、
近所も、排他的な感じのまま、知り合いがおらず、寂しくて、
冬を迎え、慣れない雪国生活は、寒くて暗くて。。
雪、そして心理的な閉塞感を覚えながらも、彼につくして、毎日お勤めから帰るのを待つ日々。
そんな頑張りも報われないままに、体調不良が続くため、血液検査を受けた。
診断は「白血病の疑い」。。
診断を受け、彼女は幼馴染のケイちゃんを思い出した。彼女が血液内科では有名な教授の秘書をしていたことを。
ケイちゃんに連絡をとって、夫にも、ケイちゃんの上司の外来を受診したいと伝える。
上京し、外来を夫と共に受診。やはり診断は白血病。
夫が、自分も医師であり自分が責任を持って地元で診る、と発言。
本来なら入院させて、治療を開始するのだが、(専門医では無いものの)ご主人の強い決意と地元の大学病院でも入院が可能なため、そのまま、東北へ帰宅となった。
ケイちゃんの上司は、本来は専門医では無いのに個人で治療をする事に賛同してはいなかった。
そこで血液データだけ、ケイちゃんの上司に送付して、指導を受けるように、と指示され、夫の意思が通ったという感じであった。
最初は夫からデータが送られてきていたのだが、一年後あたりから、音信不通になってきた。
その上、彼女からの連絡も途絶え、ケイちゃんは心配になって、彼女の父親に連絡を取った。
父親もおかしいと、心配をしていた。
そこで、父親はケイちゃんと共に、彼女を実家で療養させるべく、先ぶれなしに迎えに行く事にした。
雪が降り積もる東北の一軒家。
夫不在の平日昼間、誰にも世話をされずに、彼女は、「点滴」だけで 生かされていた。
異常に痩せていた。自宅に、小部屋いっぱいに点滴の箱が積み重なってストックされていた。
東京へ帰ろうよ。ここよりも温かい東京の実家で過ごせば楽だと思うよ。
でも彼女は、実家へ帰宅する事を拒否。。夫に洗脳されているようだった。
あぁ、、、このままでは、死んじゃう。ケイちゃんの脳裏に「死」がよぎるものの、彼女は、帰らない、と頑なだった。
そのまま自宅で死んでしまったとして、警察の監察医検証を受けても、不審死にはならないのだろう。。
彼は、地元では名士であり、医師であり、信用があるから。。そんな事もケイちゃんは思ってしまった。
闘病して10年、彼女が亡くなったと父親から連絡があった。
彼女の夫は誠意が全く無く、悔しかったし、不審死だったのだが、殺されていたとしても証拠が無いから、訴えることも出来なかった、と言っていた。
発病してから死ぬまで、それなりの年月頑張って生きていたのは、きっと彼女の意地だったのだろう。
その間、ずっと寝たきりだったし、彼は別な女性がいたり、場合によっては他所に家庭を持っていても不思議は無い、とも。
彼女の話を聞いて、どうして彼女はそんな生き方になってしまったのか、しばらく考えていた。
ふと、知り合いの占いをしている方に、彼女の話をしたところ、魂の系譜、というものを聞いた。
夫の家の「業」に巻き込まれたのでしょうね。
嫁ぎ先の家が、代々御殿医だとしたらね。。
良くなるように診るだけじゃなくてね、薬の匙加減を闇の使い方でしろ、そう上から指示されたら、悪用していたり、もあると思うの。
そんな代々が積み重ねてきた「業」カルマとも言うけど、そういう罪・昏い過去は、子孫に繋がって降り被ってくるものなのよ。
魂の系譜、とでも言うのかしら。
相手の方が、無意識に、そのカルマが自分に降りかかる事を察知していて、身代わりを探していたのだと思うわ。
夫婦は一心同体、って言うでしょ、だから、身代わりになることが多々あるの。
例えば、旦那さんの命の危機で、奥さんが彼を助けて!って祈るあまりに、代わりに死んでしまうとかね。
ただ、今回の場合は、夫が最初から「贄」を探していて、それに彼女がなってしまった。。
怖いわね。。
うん。怖すぎる。。
あの夫は、現在も病院を経営し、地元では光の下に住むセレブなのだろう。
でも心に薄闇い事を抱え、次世代にその黒い汚れを垂れ流し続けるのだろう。。