表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本当にそれ、ダンジョンですか?  作者: ポリエステル100%
中級冒険者の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/119

第94話 お買い物デート


 チロルと二人でまったりと年末を過ごしていたところ、ビアンカちゃんが遊びに来ました。今夜は赤いゲートへ潜れる日であり、そこで繰り広げられるビアンカちゃんとの死闘を生き抜くのに必要なサポートグッズを入手するため、ビアンカちゃんと一緒に大人の玩具屋さんにお買い物に行くことになったのでした。


 あと、変身魔法でルナ様にチェンジしてインスタも始める事にしました。ルナ様にあるまじき行為をいっぱい投稿していたところ、みるみるうちにフォロワーが増えたのです。ヤバイわよ!


「ルナちゃんすごーい! もう千人超えてるよー」


「えへへ、これもビアンカちゃんのお陰ですよ。フォロワー増えると何か嬉しいですね。何かこう、誰かに認められるっていうか褒められてる気分で楽しいです」


「あはっ、ルナちゃんもコレの良さが分かっちゃったか~。癖になっちゃうかもね」


 お外でルナ様モードに変身した時はルナちゃんと呼んでくれるようです。


 インスタアカウントの名前を『ドSビッチなルナ様』にしたのは正解だったらしい。サキュバスクイーンのビアンカちゃんには負けるけど、これからフォロワーが増えるようにビッチなルナ様を提供したいと思います。でも女性ファンも増やしたいからファッション関係も投稿しようかな。


 普段とは違う自分になれる変身魔法で裏垢を楽しむ、これはハマるかもしれない……!


「あったあった、ここだよルナちゃん」


 七海さんとお出掛けした時もそうだったけど、ビアンカちゃんと一緒に歩いているだけで多くの視線を感じる。男性はもちろんだけど、若い女性から声を掛けられることもあるのです。芸能人の方ですか? って聞かれたのはビックリだ。代わりにインスタを教えたのでフォロワーが増えましたが、このお姉さんはそのうちガニ股アヘ顔ダブルピースなルナ様に辿り着くのだろう……。


 普段は清楚なルナ様、でも実際はドSでエチエチなビッチというギャップ萌えを提供していくのがボクの使命だと思う。だけどドSな部分はどうやって表現すればいいのか分からないのが課題です……。身近にドSな人が居たら聞いて見たいけど、七海さんはドSじゃないしビアンカちゃんも違うと思う。今度そういうお店に視察しに行ってみようか!?


「着いたよ~」


「はえ~、ここが大人の玩具屋ハローバイブですか」


 ビアンカちゃんと電車を乗り継ぎやってきたのは電飾でキラキラと光っている玩具屋さんです。ここって昔は子供向けの玩具屋さんじゃなかったっけ? 建物の形に見覚えがあるんですけど……。


 デッカイ看板にはケモ耳のライオン娘がブルブルスティックを持っている。ここまであからさまな外観は許されるのだろうか。


「ほらほら、ボーっとしてないで早く行こっ。ビアンカちゃんをい~っぱい気持ち良くしてくれるんでしょ? 楽しみだねー」


「う、うんっ!」


 ビアンカちゃんに手を引かれて店内に入った。店内を見渡すとそこは大人の玩具がひしめく博覧会、男性用から女性用までありとあらゆる性のグッズが展示されている夢のテーマパークみたいだ。むむっ、愛棒さんのトレーニンググッズも充実してます。


 広い店内には男性はもちろんだけど、綺麗な若い女性も堂々とグッズを漁っているのが見えた。みんな自己啓発を欠かさないトレーニングマニアなのかもしれない。


 キョロキョロしながらビアンカちゃんに手を引かれて連れて行かれた先は、何故かお会計をするレジでした。


「ねーねー、てんちょー。私達インスタやってんだけどね、お店の中で撮影してもいいかな~? 別にエッチな撮影する訳じゃ無くてね、買う商品の写真撮るだけだからさ~」


「うぇっ、撮影っすか!? ええぇっと、基本的にそういうのは遠慮して貰ってるっつーか、そういう事されると俺っちがどやされる………………あぁ。お姉さんならいいっすよ。めっちゃ可愛いっすからね……」


「あはっ、てんちょーありがとね♪」


 なるほどね。エチエチなビアンカちゃんとルナ様が仲良くエッチな玩具を選ぶシーンとか絶対にウケルだろう。ボクも見たいです!


 キチンとお店に撮影の交渉をするビアンカちゃんは常識人だったようだ。でも何故だろう、店長さんは渋ってたのに急にオッケーしていた。途中から目がトロンとしていたのだ。もしかしてビアンカちゃん、魔法とか使いましたか?







 店長さんに許可をもらったので物色を開始しました。二人で女性向けのコーナーに突入したのはいいものの、こういうお店に来るのが初めてなボクはアタフタしてしまうのでした。


「うわ~見てみてルナちゃん、これ凄いイボイボが付いてて気持ち良さそうだよ~」


「う、うん……」


 凶悪なフォルムをしたブルブルスティックの箱を持って嬉しそうにしている。竿の部分に無数の突起が有るその商品は、愛棒では再現の出来ない未知なるポテンシャルを秘めているように見えた。あれがビアンカちゃんのダンジョンに侵入してゴリゴリとダンジョン壁を削るのだ。さらに振動機能まで完備されている。疲れを知らないライバルの登場に愛棒さんがビビッてしまっていた。


「じゃあ一緒に写真撮ろう。はい、ルナちゃん持ってね。笑顔だよ笑顔、ニコ~♪」


「こうですか? ニコ~♪」 


 清楚なルナ様がエッチな玩具を持ってニコニコの笑顔をしているのは凄い破壊力だった。どうやらこの商品はお買い上げ決定らしいです。


 撮った写真をシュバババっと投稿するビアンカちゃん。恐ろしく早い投稿、ボクじゃなきゃ見逃しちゃうね!


 ボクのスマホにも通知が来ました。ふむ……『これ買うよ! ルナちゃんにグチョグチョにされちゃうかも(笑)』ですか。こういう投稿は大好物です。なるほど、こうやってフォロワーを増やすのか。よし、負けられないな!


 今のボクはユウタじゃなくてドSビッチなルナ様なのだ。ドSビッチの名を汚さぬような投稿をしないとダメだよね。女性をアンアンさせる凶悪な兵器をチョイスしていきます。スマン愛棒……。


「あはっ、ルナちゃんったら凄いの選んでるね♪ 確かにそれならビアンカちゃんもやられちゃうかも」


「え、えへへ。投稿しちゃいましたよ!」


 買い物カゴへ新しいグッズを入れました。ボクが選んだのはダンジョンギミックをチュパチュパ吸ったりブルブル震えたりする優れものです。女性の弱点を的確に責める事が可能なそれは、ビアンカちゃんにも効果的だと思ったのだ。ついでに首輪も買っちゃいました。ルナ様と言えば奴隷の首輪だよね。鎖付きですよー。


 ルナ様が見せるドSな視線をイメージして自撮り写真をアップしました。もちろんコメントも忘れません。『お豆をでっかく育てて差し上げますわ』って感じのアホっぽいコメントです。ふふふ、本物のルナ様がこれを見たら驚くだろうな。まあそんな未来は起こりませんけどね!


 それから二人で爆買いです。気になったアイテムを片っ端からカゴに入れて行きます。こんなに買ってビアンカちゃん耐えられるのかな。


 この物量作戦で死闘を乗り切れるかシミュレーションしていたところ、ビアンカちゃんが新しいグッズを見せて来た。でもそれは……。


「ねーねールナちゃん。これどうかな?」


「あ、あのあのっ、それはダメだと思いますー!」


 一見、細長いブルブルスティックのようだけど丸いボールのようなものが連なっていた。パッケージには『初心者に嬉しい小型ビーズ』って書かれていたのだ。エッチなお姉さんのパッケージだけど、それはとても危険なモノに見えた。だってそれ、隠しダンジョン攻略グッズですよ?


「えーなんで~? ビアンカちゃんこれやってみたいんだよね~」


「むむっ、ビアンカちゃんが使うんですか?」


「もちろんだよ~! あはっ、もしかしてルナちゃんが使いたかったのかなぁ?」


「そ、そそそ、それは絶対にダメですよぉー」


 自分の隠しダンジョンを攻略されるなんて想像出来ないけど、ビアンカちゃんの隠しダンジョン攻略は心が躍る。この小型ビーズでニュルニュルと隠しダンジョンを責める傍ら、愛棒さんがメインダンジョンを攻略するって感じですね。ふふ、いいかもしれない。


「でもそうだなぁ、ドSビッチなルナちゃんならコレとかどうだろ。きっとドMな男が反応してくれると思うよ?」


「むむっ、何ですかコレは?」


 パッケージにはエッチな女医さんがブルブルスティックのようなモノを持ってゾクゾクする笑顔を向けていた。ダンジョン攻略グッズにしては変な形をしている。パッケージを良く見るとショタっ子が四つん這いになってお尻を向けて……ひぃ!?


「これはね……男性の隠された弱点を責める玩具だよ♡」


「エッッッッッ!!」


 ダンジョンを攻略するブルブルスティックとは違い何やら独特な形状をしたそれは、男性の隠された弱点、つまり隠しダンジョンのお宝であるダンジョンコアを狙い撃ちにする危険なアイテムだった。パッケージにも『前立腺を狙い撃ち』って書いてあります。前立腺って何ですか?


「あはっ、早く写真撮って投稿しよ? ドSな感じで撮ろうねっ」


「ううぅ、分かりましたぁ」


 ビアンカちゃん監修のもと、ジト目な写真と共に『トコロテンしてみる?』ってコメントを添えました。トコロテンって何ですか?


 きっとボクは知らなくていいものがあるのだろう……。


「きゃはっ! いいねいいねルナちゃん。もっといっぱい選ぼう♪ おおっ、この指サックどうかな? これで柔らかくしてあげるんだって~」


「ほほう? ボクはこっちの細長いものが気になります。これで全部入れて引っこ抜くのが快感らしいですー」


「おっけおっけ! 全部買っちゃおう」


 もうボクは混乱していた。こうなったらドSなルナ様を演じてやろうと選びまくった。でもね、ビアンカちゃんルールというのがあるらしく、選んだグッズは絶対に買わないとダメらしいのです。早まったか!?


 そうしてビアンカちゃんとのショッピングは続きました。実はコッソリと愛棒さんの防御力が上がるグッズとかを忍ばせたのは内緒ですよ? リングを根元に付けると長持ちするんだって。ふひひ、夜が楽しみです。


 ちなみに、フォロワーさんが一万人を超えていました。M男さんから熱烈なラブコールメッセージが届いていたが、基本的にメッセージは無視しようと思います。その方がドSっぽいもんね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ