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本当にそれ、ダンジョンですか?  作者: ポリエステル100%
中級冒険者の章

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第93話 裏垢の楽しい遊び方


 チロルが必死になって無害アピールをしたことで一緒に暮らす事をビアンカちゃんが認めてくれました。でもチロルも安心したのかボクの膝の上で丸くなって寝ています。可愛い。


「そう言えば前にこっちの世界のモノを持って行けるって言ってましたけど、昨日はチロルを抱っこして寝たのにダメだったんです。何でですかね?」


 せっかくだからビアンカちゃんに聞いてみた。寒い冬の夜はモフモフの猫ちゃんと寝るとぐっすり眠れるんだよ。スヤァ。


「ん~、わかんないニャン♪」


「かわいい……!」


 あざとい猫ちゃんポーズのビアンカちゃんは最高に可愛かった。ボクが誤魔化す時にやるポーズとは全く違う破壊力だった。


「たぶんだけど、あっちの世界から持って帰って来たモノは戻せないんじゃないかな。そうだっ、今日は赤いゲートに行ける日でしょ? 試しにこっちのアイテム持って行けるか実験してみよっか!」


「……実験、ですか?」


「うん、そうだよ。夜はサキュバスの館に来れるかもしれないじゃん? だからさ……エッチな玩具、いっぱい持って行こ♡」


「エッッッッッ」


 その提案は『玩具でいっぱい遊ぼうね♡』というお誘いだったのだ!


 ボクの運の良さからして次はサキュバスの館に違いない。昨日見た苺ちゃんがアヘアヘにされた玩具とか気になってたんだよね。スティック状の機械の先っぽに楕円形のブルブルが取り付けられた玩具が小さな入口から徐々に侵入していく様は見ていて興奮しました。あれ欲しいです!


「でもでも、このお家にはあんまり玩具無いですし、七海さんのなので持って行くのはちょっと……」


 七海さんは爪先くらいのサイズのブルブルがお気に入りなのです。小さいのに凄くブルブルするブルブルです。ウ゛ル゛ウ゛ル゛って感じのやつ。それをダンジョンギミックに当てるとアンアンしてスタンピードが起こっちゃうのです。凄いんだよ?


「じゃあ一緒にお買い物行こうよ。変身魔法使って仲良しデートして欲しいんだよね~」


「えっ……変身魔法ですか?」


 あれって女の子になるヤバイ魔法だ。女の子になると胸でも気持ち良くなるんだよ、知ってた? 七海さんはテクニシャンなのでした。


 せっかくビアンカちゃんとデートなのにルナ様変身かぁ。


「ビアンカちゃんって有名なインスタグラマーじゃん? おにーちゃんとデートしてるところを見られたらマズいんだよね~」


「ほほう?」


 そう言えばインスタをやっているって聞いたかもしれない。ボクはSNSとかやってないからサッパリだけど、サキュバスクイーンのビアンカちゃんというエロ可愛いキャラを演じているらしい。そのまんまなような?


 つまりネットアイドルを目指すビアンカちゃんが見知らぬイケメンとデートしていたら炎上間違いなしという訳だ。ユウタ納得。


「それにね、おにーちゃんが美少女に変身してインスタやればいっぱいフォロワー集まると思うんだよね。ほら、美少女二人でお買い物デートとか絶対人気でるっしょ!」


「ふむ…………ありかも?」


 顔と愛棒だけはボクのままだけど、見た目は完璧なルナ様になれるのが変身魔法だ。魅力が育ったボクのステータスだと凄いフォロワーが増えるかもしれない。SNSとかやった事ないけど、いっぱいイイネが貰えると気持ちいいらしい。これはやるしかないな!


「分かりました。じゃあちょっと準備して来ますー!」


「いてらー」


 チロルをビアンカちゃんに預けて七海さんのお部屋に向かいます。実はルナ様のコスメセットは七海さんのお部屋にあるのでした。


 コッソリと部屋に侵入すると、七海さんの甘い香りに包まれた。ぐへへ、ベッドをクンカクンカしちゃいますよー。


 クンカクンカタイムを満喫した後、クローゼットからお洋服を取り出します。何故かボクの女装セットは七海さんのお部屋に管理されているのです。今日はビアンカちゃんに合わせてエロ可愛いやつにしよう。スカート短いけどエロくていいよね!


 よし、さっさと準備しよう。




「お待たせしましたー!」


「おおおっ、めっちゃ可愛いー!!!」


『ニャニャニャ!? ルナ様になってるニャーン!!!』


 ふふふ、ビアンカちゃんも大喜びです。そしてチロルが顎が外れそうな程に驚いていた。


 胸元がパックリと開いてレースが施された白いブラウスに黒いミニスカート、そしてニーソックスは外せません。でもちょっと胸の膨らみが足りないような……? 七海さんやビアンカちゃんのお胸はバインバインだからね……。


 コスメセットでメイクして貰う時に要望を伝えるといい感じに仕上げてくれます。今日は長い銀髪の一部を三つ編みにして後ろで結ぶやつでお願いしました。曖昧な言い方でもイメージ通りに仕上げてくれるアレは凄いの一言です。


 ちょっと寒いかもしれないけどコート着れば大丈夫でしょ。オシャレのためには寒いのは我慢です。あれ、変身魔法を使っていると思考が変になる時があるような……? まあいっか!


「えへへ、可愛いですか? パンツはエロいやつですよ、ほらほら」


 今日は大胆に紫色のエチエチパンツを装備しちゃいました。安心して下さい、愛棒さんは寝ています。冬場は縮こまっちゃうんだよね~。


 美少女にあるまじき行為をすると何かグッと来るものがあります。ルナ様のパンチラサービスとか最高だよね!


『うにゃぁ……凛々しいルナ様がアホになっちゃったニャーン』


 猫ちゃんにアホって言われてしまった。もしかしてチロルはルナ様の事を知っているのかもしれない。ルナ様と言えばエチエチ愛棒トレーニングが最高だったのを思い出した。またやってトレーニングに付き合って欲しいですねぇ。ぐへへ。


『ひ、酷い顔ニャン……』


 むむっ、顔を否定してくるなんてやりますね。ルナ様に変身しても顔と愛棒さんはユウタのままなのでした。


「いいねいいね! じゃあ早速アカウント作ろ~」


 そうしてボクもインスタデビューを果たしたのでした。ルナ様コスプレだし、裏垢みたいなものだよね。ビアンカちゃんに手伝ってもらいアカウントを作成した。ふむ、名前を考えてなかったぞ。ここでユウタなんて名前にしたら女装だというのが一発でバレてしまう。ここはネタキャラがいいと思う。


 清楚系美少女なルナ様がちょっとアホな感じを演じたら盛り上がるはずだ。


「名前はドSビッチなルナ様にしよっと。プロフィール写真は清楚な感じで撮ってくださいー」


「おっけおっけ、ビアンカちゃんに任せなさーい。チロルちゃん照明よろしくね」


『わ、分かったニャン!!』


 チロルの目がピカーっと光ってルナ様の肌を白く光らせた。


 処女雪のような白い肌と輝く銀髪、まるで妖精のような美しさだ。ソファーに座って優雅にティーカップを傾ける美少女ルナ様、その姿は清楚であり、凛としたお嬢様を思わせた。


 この清楚系美少女がドSビッチという設定はウケルと思った。ギャップ萌えってやつですよ。


「じゃあ最初はビアンカちゃんとのツーショットを投稿しようね!」


「いいですね~」


 ソファー並んでビアンカちゃんと仲睦まじい姿を激写してもらいました。チロルの肉球は便利ですねぇ。


 投稿して数秒でピコンピコンという通知が鳴りまくった。どうやらビアンカちゃんのフォロワーさんがボクのアカウントに流れ込んできたようだ。いいね!


「す、凄い! もう300人もフォロワーさんが増えましたよ」


「フフフ、おにーちゃんにはもっと凄いポテンシャルがあるんだからそんなちっぽけな数字で満足しちゃダメだよ! でもそうだなぁ、ちょ~っとインパクトが足りないよねぇ」


「むむっ、インパクトですか……」


 確かにドSビッチなルナ様というキャラクターなのに清楚系美少女な写真一枚というのはインパクトに欠けている。こんな言い方は失礼かもしれないけど、昨今の修正技術は凄いからね。デジタルの世界ではルナ様程度の美少女は溢れているのだ。


 つまりもっとキャラクターを出せって事だろう。ドSビッチなルナ様……。


「じゃあこんなのはどうでしょうか。ビッチな感じをイメージしました」


 清楚なルナ様にあるまじき行為、ガニ股アヘ顔ダブルピースを披露しちゃいました。ふふ、楽しいかもしれない!


「わーお、最高だよおにーちゃん! これを投稿して直ぐに消そう。そんで焦った感じで間違えましたって投稿するの。でもね、ビアンカちゃんが『残念でしたー、バッチリ保存してま~す!』って感じでばら撒くからさ、これで炎上間違いなし!!」


「天才ですか!? それで行きましょうー」


『にゃあぁぁ、ミャー達のルナ様がアホに汚されて行くニャン……』


 きっとこれが裏垢の楽しみ方なのだろう。


「うひょー! 凄い勢いで拡散されてます。楽しいですー」


「次は目元を手で隠してゴムを咥えてるエッチな写真撮るよ。こういうのは最初が肝心だからね、いっぱい投稿するよー!」


 ごめんなさいルナ様。ボクは偽ルナ様として地球でビッグになって見せますので、スペースコロニーで見守っていて下さい! 


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