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本当にそれ、ダンジョンですか?  作者: ポリエステル100%
中級冒険者の章

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第87話 ゴールデンアルティメットツナマグロのちゅる~んタワー


「みなさんメルクリですよー!」


 七海さんとの聖夜を過ごしたボクはギルドにやってきた。まあ性夜って言った方がいいかもしれないけど。


 何故かギルドもクリスマス仕様にデコレーションされており、夏子さんはエチエチミニスカサンタさんコスプレなのでした。エロい。


「ユウタ君メリークリスマス~。プレゼントありがとね~」


 夏子さんにプレゼントした金の髪飾りがキラリと光っている。ふむ、やはり美人にはお似合いです。知的な感じが増したし、眼鏡をしたら最強だろう。プレゼントのお返しにワンナイトラブとかしちゃいますか? ウェルカムですよ!


「おうユウタ、良く来たな。てっきり彼女連れで来るかと思ったが、さてはお前……デート失敗したな?」


「そんな事ありませんよー! 昨日もラブラブだったもん……ラブラブ? ……イチャラブ? ……ラブラブ、だよね?」


「お、おう?」


 ふと、ギルマスの問い掛けに疑問符を浮かべてしまった。


 七海さんと恋人になって初めてのクリスマスイベント、普通の恋人ならちょっと高級なレストランで食事をしてホテルでイチャラブエッチして甘い夜を過ごすというのがオーソドックスな展開だろう。


 ボク達カップルも同じように夜景の綺麗なオシャレなレストランでコース料理を楽しみました。お肉が柔らかくて凄く美味しかったです。食事が終わり、百合カップルのようなボク達がルンルン気分で夜の街を歩いて行くと、何故か怪しげなビルの地下へ進んで行く七海さん。長い階段を降りて行くと隠れ家的なSMバーのようなところがあった。


 ドSな女王様コスチュームをしたお姉さんにお酒を作って貰いながらSMショーを鑑賞したのです。エチエチな内容なので詳しく言えないけど、縛られた清楚なお姉さんを女王様がトロトロにする過激な内容でした。でもね、清楚なお姉さんの股関に立派なキノコちゃんが見えていたのです。バグってたね。


『ユウ君が集めたエッチな本でいっぱい勉強したんだよ~♡』


 七海さんがそう言った瞬間、ボクは察してしまった。これはアカンやつだと。エッチな本に書かれているようなプレイ、即ち男性を拘束して女性が焦らしエッチをする過激なやつです。でも何故だろう、舞台の上で縛られた清楚なお姉さんがボクの事をジッと見つめながらアンアンしているのだ。ボクと違って小さなキノコからドロドロと雫を垂らしながら喘ぐお姉さんは綺麗だった。本当にこのお姉さんは男なのだろうか……。


 そんなエチエチなプレイを堪能したボク達は大興奮だった。愛棒さんもやる気になっちゃってスカートから顔を出そうとして抑えるのに必死でしたよ。もうそこから先は言うまでもなく、大興奮した七海さんに奥の部屋に連れて行かれて縛られてしまい、あの清楚なお姉さんと同じ体験をしてしまったという訳です。大変だったな、愛棒?


「ユウ君プレゼントありがとう! どうかな、似合ってる~?」


「おおお、可愛いです恵美さん!」


 昨晩のSMバーとは違う健全なギルドの酒場、そこでは恵美さんがカクテルを作るシャカシャカするヤツをシャカシャカしながらバレッタを見せてくれた。あのシャカシャカするの何て言う名前ですか?


 恵美さんのポニテを留める綺麗な髪飾りはルナ様のバレッタです。キラキラとしたラメ入りの赤いバレッタは恵美さんのポニテにピッタリでした。可愛い。


「あ、そうだそうだ。聞いてユウ君、朗報よ! 遂にユウ君と一緒にダンジョンに潜ってもいいっていう人? が現れたの!」


「おおおお!?」


 恵美さんがギルドに登場してからしばらく経つけど、パーティープレイをするための助っ人が来てくれないのでした。恵美さんが一生懸命に勧誘してくれているらしいけど、誰も来てくれないのです。普通ゲームとかだと最初に何人か助っ人が居て勧誘出来るはずなのにボクには居ないのでした。


「やっと来たのか。良かったじゃねーか」


「随分と時間掛かったわね~。普通だったらすぐに何人か応募があるのにね~」


「ぐぬぬ……忌まわしきこの呪いが全部悪いんですよー」


 中二病を発症した訳じゃ無いのでご安心下さい。これは全部ボクの称号が悪いのです。ビアンカちゃんが全部敵を倒してダンジョンをクリアしてしまった事で発生した『理想のヒモ生活』という謎な称号、これには大きな落とし穴があった。そう、酒場に仲間が寄り付かないのである。まあ好き好んでヒモ野郎と一緒にPT組みたいかと言われたらNOだよね……。


 そんな感じだったけど遂に仲間をゲットだぜ!


「どうするユウ君、ちょっと変わった感じなんだけど呼んでもいいかな?」


「もちろんです。一人プレイは飽きちゃったので是非お願いします」


「おっけー。ちょっと待っててね~」


 そう言うと恵美さんが奥の部屋に行ってしまった。


 ギルマス曰く、次の目標は50階に落ちてる上級冒険者カードを持ち帰る事らしい。それで上級冒険者カードをゲットするとダンジョンのドロップアイテムに変化があり、かなり良いアイテムがゲット出来るとの噂です。


 27階ですらギブアップだったボクが50階とか絶対無理だよね。やっぱりエチエチなご褒美とか無いとやる気出ません。よし、助っ人に頑張って貰おう。あれ……これってヒモ野郎の思考じゃ?


 そんな事を考えていたところ、恵美さんがデブ猫を抱っこして連れて来た。まさかあれは……!!


「お待たせ~。この子がユウ君と一緒に冒険してくれる子だよ。可愛いでしょ~」


「なっ、何でここにチロルが!?」


 恵美さんのおっぱいを枕にしたデブ猫です。茶トラ柄で前足には黄色い宝石の付いた指輪を装備している。あれはまさしくボクが命名したチロルです。スペースコロニーの警備ロボだけど、助っ人に来れるんだね。


 でも感動の再開だというのにヤツはボクを無視しておやつを食べている。


「あの、チロルさん?」


『うるさいニャ、今はちゅる~んに忙しいニャン! うめーニャ、このマグロ味は最高ニャン』


「…………」


 恵美さんからもらっている猫用おやつのちゅる~んに夢中である。まさにねこまっしぐら! 猫ロボットもちゅる~んには敵わないのか……。


「可愛いわね~」


「ちゅる~んは一日一個だからね」


『うみゃうみゃ』


 ギルドのアイドル的な存在であるボクを放置して猫ちゃんを可愛がる女性達。いつからギルドが猫カフェになっちゃったんですか?


 しょうがないからボクもナデナデしてみました。フワフワで可愛いです!






 しばらくした後、ちゅる~んを満足するまでペロペロした猫ちゃんが恵美さんの胸から脱出して来た。


『よし、ニャーが手伝ってやるニャン!』


「やったー! よろしくおねがいしますー」


 こんな猫ちゃんだけど、スペースコロニーで圧倒的な強さを見せつけた実力は本物だろう。それに一人ぼっちは寂しいからね、会話してくれるだけでもありがたいです。


 恵美さんが助っ人のルールを教えてくれたけど、どうやら報酬は自分で交渉しないとダメらしい。それで報酬の1割を恵美さんに仲介手数料として渡すそうです。


『そうニャンね、オミャーは良いヤツだから報酬は1回ちゅる~ん1個でいいニャ』


「えっ、ちゅる~ん1個でいいんですか!? 全然おっけーですよー」


 ふふ、安い猫ちゃんだ。ちゅる~ん1個であの強さを発揮してくれるなら大歓迎ですよ。さてはこの猫ちゃん、ボクより賢さが少ないですね?


『本当ニャ! じゃあじゃあ、ちょっと奮発してちゅる~んタワーでもいいかニャン!?』


「ああ、あのプリンみたいなやつですね。お安い御用ですよ~」


 ちゅる~んタワーとはその名の通り、ちゅる~んを固めてプリンみたいになったおやつです。ちょっと高いやつ。でも猫ちゃんを雇うだけなら破格な値段である。


『ニャフフ、言質は取ったニャ! メグちゃん、帰って来たらゴールデンアルティメットツナマグロのちゅる~んタワーを頂戴ニャン!』


「毎度あり~! ユウ君ったら太っ腹だね。ゴールデンアルティメットツナマグロのちゅる~んタワーって5万ゴールドするのに」


「え゛っ……嘘」


 思わず変な声が出てしまった。猫ちゃん雇うと5万G取られるの? さらにそこから1割の仲介手数料ですか!?


『夢にまで見たゴールデンアルティメットツナマグロのちゅる~んタワー、もう涎が止まらないニャ!』


 どうやらボクは猫ちゃんに上手い事やられてしまったようだ。もしかしてこの猫ちゃん、ボクより賢いですか?


 それにしてもゴールデンアルティメットツナマグロってどこで獲れるんだろ……。

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