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本当にそれ、ダンジョンですか?  作者: ポリエステル100%
初級冒険者の章

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第74話 ドキュメンタリー映画:6時間耐久エチエチバトル ~ユウタが獣に墜ちるまで ~


「こ、ここがサキュバスの館…………ゴクリ」


 赤いゲートを通った先に現れた妖しい洋館。闇に支配された空間にポツンと佇む洋館を月明かりが照らしていた。洋館からは妖艶なオーラが出ているように見えたが、その光景はまさに掲示板に書いてあった通りである。


 ふと辺りを見渡したが、ビアンカちゃんも夏子さんも居なかった。手を繋いで一緒に入って来たはずなのにはぐれてしまったのだろうか……?


 赤いゲートの先にあるダンジョンは黒いゲートのダンジョンと違って制約が無い。不思議なダンジョンのルールもないし、痛みだって感じるはずだ。


 試しに手の甲を抓って見た。


「痛っ」


 どうやら痛みを感じるらしい。つまりここでモンスターに襲われたらあっという間にやられてしまうだろう。だって愛棒さんと一緒で身の守りが低いからね!


 さて、ここに立っていてもしょうがない。あのサキュバスの館に行けばいいのかな……? 意を決して歩き出した。


 掲示板の情報に寄ればあのドアをノックするとサキュバスが出迎えてくれる。そしてサキュバスクイーンに審査されて対戦相手(うんめい)が決まるのだ。


 ゴクリと生唾を飲み込んでドアをノックしようとしたところ、頭の中に声が聞こえて来た。


『あ、おにーちゃんそっちじゃないよ~。館の裏側に入り口があるからそこから入って~』


「っ!?」


 それはビアンカちゃんの声だった。でも何故だろうか、いつも聞いている彼女の声と少し違う気がしたのだ。内容は至って普通なのに声がエロい。艶があるというか性欲を刺激する危険な声だった。


 ブルリと震える足を前に出し、館の裏へと歩き出した。広い洋館の裏側へ行くにはかなり歩かないと行けないようだ。よく見ると曇り窓に薄っすら人影が映っている。まるで七海さんの得意な騎乗をしてるみたいな艶やかな女性だ。ゴクリ……。


『もう、おにーちゃんったら他のサキュバスはダメって言ったでしょ? せっかく他の子と会わないように裏口に案内してるんだから、早く来てよね!』


「ぴぃ!? ご、ごめんなさいー!」


 そう言えば以前、他のサキュバスはダメって言っていたな。ちょっと気になるけど今は進もう。


 窓から聞こえる嬌声にドキドキしながら進むと地味なドアがあった。ここだろうか?


『いひひ、そこで合ってるよ~。もう準備は出来てるからそのまま入っていいよ♡』


「お、お邪魔します……」


 軽くノックをしてから重いドアを開けた。ギギギと錆び付いた音が聞こえるが、ここは随分と長い間封鎖されていたのだろうか。


 開けたのはいいが、あったのは階段だった。お部屋かと思ったら地下へと降りる階段があったのだ。階段の先は何も見えない闇が広がっており、まるで地獄の入り口のように見えた。


 大丈夫だ、この先にビアンカちゃんが待っている。


 震える足を前に進めるとバタンと大きな音が鳴りドアが閉まった。もう引き返せないぞ!


『ごめんごめん、灯り忘れてた~。てへぺろ~』


「ひっ!?」


 ビビりなボクは思わず声を上げてしまった。地下へと続く階段に淡いオレンジ色の光が灯ったのだ。まるでラスボスに挑む冒険者のような演出にビクビクとしてしまう。


 そして長い階段の先に辿り着いたその場所は、ハートマークを模した紋様の描かれた大きな扉だった。


 この先にビアンカちゃんが待っているのか……ゴクリ。


 無意識に下半身を見てしまった。愛棒はビビッているのか縮こまっている。頼むぞ、愛棒!!


 気合を入れてドアを開けた。


「あは♡ いらっしゃいおにーちゃん。こうして直に会うのは初めてだよね? おにーちゃんの永遠の伴侶、サキュバスクイーンのビアンカちゃんだよ~♡」


「…………ゴクリ」


 天使が居た。


 いや、彼女は悪魔か?


 広い部屋の中央には巨大なベッドが鎮座しており、そのベッドに腰掛けるようにビアンカちゃんが座っていた。


 淡い紫色のキャミソールドレスを着た白い肌の美少女がニヤリと笑い、長い黒髪を靡かせボクを見つめている。


 遠く離れているのに彼女の甘い香りが漂って来る。心臓が危険な程に高まり、いつの間にか愛棒がスタンバイ完了していた。ズボンが邪魔だ、早く俺を自由にしろと訴えるかのように熱く燃える愛棒が逞しい。


「うひひ、今までの人形と全然違うでしょ~? これが本当のビアンカちゃんだよ♪ あはっ、興奮して声も出せないかなぁ?」


「…………び、び、ビアンカちゃんっ、ぼ、ぼくはっ……」


――声が震える。

――まともに思考が定まらない。

――目の前にいる天使を見ていると体中の細胞が彼女を犯せと命令してくる。


 あれ、どうしてボクは勝手に服を脱ぐんだ?


 ダメだ、足も勝手に前へと動き出した。


 ボクを無視して脳が勝手に命令を送る。


 ビアンカちゃんに近づくと、みるみるうちに理性が溶けていくのが分かる。


 ああ、このままじゃボクは獣になってしまうだろう……。


「童貞卒業して1ヶ月程度のおにーちゃんが耐えられないのもしょうがないよね~。ふふ、何も考えないでいいんだよ? ビアンカちゃんはおにーちゃんのモノであり、おにーちゃんはビアンカちゃんのモノだからね。二人は永遠の伴侶、ずっと一緒になんだよ♡ おにーちゃんの愛はビアンカちゃんが全部受け止めてあげる。ほら、ビアンカちゃんの事好きにしていいよ……♡」


「び、ビアンカちゃんっ――!!」


 穢れ無き悪魔を勢い良く押し倒すと、綺麗な黒髪が白いシーツに広がり黒い花が咲いた。


 前戯なんてする余裕はない。早くこの天使を自分のモノにしろと体が勝手に動いていた。


 乱暴にショーツをはぎ取り、自慢の愛棒を見せつけた。


「いいよおにーちゃん。全部ビアンカちゃんが受け止めてあげる♡」


「――うおおおぉぉぉぉおおお!!」


 そしてボクは獣になった。


 ただ目の前の美少女を穢し、己の遺伝子を注ぎ込み、自分のモノだと刻み込む野蛮な獣に……。


「あんっ、気持ち良いでしょう~? 誇ってもいいんだよおにーちゃん。だっておにーちゃんはビアンカちゃんが許した唯一の男の子だからね。ふふ……あと5時間45分しかないよ? がんばれ♡ がんばれ♡」


 そこからの記憶は定かではない。


 ただ覚えているのは……彼女の甘い吐息と柔らかな肢体、そして……溢れんばかりの愛だった。


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