第68話 ヤンデレですか?
二日連続でイチャラブエッチは無いだろうなぁと自室でのんびりと過ごしていた時、スケスケでエチエチな黒いキャミソール姿の七海さんがデリバリーされて来ました。
その姿はまさに妖艶そのものであり、アダルトな動画に出て来る女優さんなんて目じゃないくらいに美しいのでした。
「催眠魔法……使ってみてもいいかな?」
「え…………?」
甘える感じでそう言った七海さんの言葉が危険に思えた。一流冒険者であるボクの危機察知能力が開花したのだろうか、脳の中でサイレンが鳴り響いていたのだ。
催眠魔法を使ったエッチと言えば男子なら誰もが一度は夢見たシチュエーションだと思う。大好きな女の子に催眠アプリを使ってエチエチにしちゃうアレですよ。いいよね♪
でもそれをボクがやられる立場というのは想像した事がなかった。どうなっちゃうのー!?
「ふふ、そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。痛い事なんてしないし、ユウ君が嫌がる事もしないって約束する。こっちの世界でも魔法が使えるのか気になっちゃってね、こんな事を頼めるのはユウ君しかいないんだよ。だから……ね? お願い♡」
「ひゃっ、わ、わかりましたー!」
アニメ声優さんのような綺麗な声を耳元で囁かれたボクは断る事なんて出来なかった。ASMRみたいでゾワゾワしちゃいましたよ。魔法を掛けられるというのは怖いけど……大丈夫、七海さんはボクの愛する彼女なのだ。
七海さんと向き合うように座り深く深呼吸をした。テレビで見たことのある催眠術はコインを紐で結んでブラブラさせていたけど、魔法は一瞬で催眠状態になるのかな?
まあボクの賢さは低いかもしれないけど、エッチな本でいっぱい催眠について学んだボクはそう簡単に催眠状態にならないと思う。ふふ、試しに気を引き締めて思いっ切り抵抗してみようかな!
「じゃあユウ君、私の目をジッと見てね。大丈夫、怖い事は何もないから……」
「ゴクリ……」
七海さんの綺麗な瞳をジッと見つめた。吸い込まれそうになる美しい瞳にはボクの顔が映っていた。
どんな魔法だろうと抵抗して見せる! そう思っていたが、七海さんの瞳が怪しく紫色に変色した瞬間、ボクは魔法に囚われてしまった。
ああ、凄く気持ちがいい。まるで宙に浮いているみたいだ。フワフワと漂う雲のような気分に浸り、さっきまで何を考えていたのか忘れてしまった。
「ユウ君聞こえますか~? いまどんな感じですか~?」
女神様がボクの耳元でそう囁いた瞬間、ゾクゾクと背筋が震えた。
「すごくフワフワして気持ちいいです~」
「うふふ、じゃあユウ君はどんな催眠を掛けて欲しいですか~?」
「催眠……ですか?」
「うん。この魔法を使えばユウ君が思う理想の状態になれるんだよ。ほら、昨日エッチしてた時にユウ君が気にしてた事とか克服出来るかもしれないよ?」
「昨日の……エッチ……ボクが望んだ事……?」
フワフワとする思考の中、昨日の初体験を思い出していた。童貞なボクは処女の七海さんにやられっぱなしだったのだ。
エッチな本のように男がいっぱい頑張って彼女をアヘアヘにするようなカッコイイ展開とは程遠く、逆に処女に手玉に取られる情けない展開だったのです。
ちょっと恥ずかしがり屋で敏感な愛棒さんという事を抜きにしたとしても、防御力が無さ過ぎて悲しくなったのを思い出した。せめて防具を装備していたらもう少し違ったのかな……。
「ボクはもっと強くなりたいです! 七海さんをいっぱい気持ち良くしてアヘアヘに出来るくらいの強さが欲しい!!」
「ふふ……じゃあユウ君のここを強くしてあげるね」
七海さんの柔らかい手がズボンの中へ侵入して来た。パンツと言う最後の砦をあっという間に乗り越え、愛棒さんが捕まってしまったのだ。
こんなエッチなお姉さんと個室で二人っきりなので、当然のことながら愛棒さんはやる気満々ですよ。
「今からユウ君のここを薄い膜が覆うよ。その膜は激しく動くと破けちゃいそうなくらいすご~く薄いけど、敏感なユウ君を保護してくれるの。それに快楽に負けちゃいそうになると根元がキュッと締まって助けてくれるんだよ。どう、頑張れそうでしょう?」
「はうっ、これがあれば負けない気がします!!」
愛棒が金色に光る伝説の防具を装着したような逞しさを感じた。これなら勝てる!!
でも待てよ、負けちゃいそうになると寸止めされちゃうってこと!?
「でもでもっ、それだとイけないんじゃ……?」
「大丈夫、これってすっごく薄いからユウ君がいっぱい動くと破けちゃうの。昨日はユウ君の可愛いところが見れたから、今日はカッコイイところを見せてね♡」
「は、はいっ!」
七海さんがベッドに寝転がりボクに期待の眼差しを向けている。
昨日はダメダメだったけど、今の愛棒なら七海さんを気持ち良くしてあげられる気がした。いくぞ愛棒!!
そうしてボクは七海さんの胸に飛び込んだのだった。
◇
「はぁはぁ……ユウ君激し過ぎだよぉ。んっ、ちょっと休憩ね」
ベッドの上には汗を滲ませた美女が荒い呼吸でボクを見つめていた。頬は赤く染まり、さっきまでの乱れた姿は最高にエロかったのだ。
さすがの愛棒さんも頑張り過ぎたのか休憩です。二人並んで横になり、手を繋いでイチャラブタイムに突入です。
「この魔法凄いですね! こんなに頑張れるなんて思いませんでした」
催眠魔法の力を借りた愛棒さんは奮起した。ボクの貧弱なステータスが大幅にアップしたかのような逞しさで七海さんをアヘアヘに出来ちゃったのです。
エッチな漫画で女性を催眠状態にするのとは違っていたけど、これはこれで良いものだと思い始めた。
「魔法が使えるっていうのは凄いね。これなら悪い事がたくさん出来ちゃいそうだよね」
「確かに……」
ボクが催眠魔法を使えたらどんな事をするだろうか。
姫ちゃんをボクの恋人だと思わせて……いや、エッチな漫画じゃないんだしそれはダメだよね。さすがに透視の指輪で悪戯するくらいなら許されると思うけど、手を出すのは犯罪だ。透視もダメかな?
左手を天井に向けて広げ透視の指輪を眺めた。男だったら一度は憧れる透視、これは男の妄想が具現化した産物なのかもしれない。
「その指輪って夢の世界から持って帰って来たアイテムだよね?」
「えへへ、そうですよー。ちょっとオシャレでお気に入りなんです~」
「ふ~ん……」
危ない危ない、この指輪の真の性能は絶対にバレてはいけないのです。絶対に内緒ですよ?
「49回……この数字が何か、ユウ君分かるかな?」
「えっ、49回ですか? …………それってもしかして!」
七海さんがビクンビクンとなった回数ですか!?
ふふ、さすが愛棒さんですね。ボクも何度かピュッピュしちゃったけど大満足ですね。
でもそんなアホな考えは一瞬で吹き飛んでしまった。
「うん、昨日からユウ君が姫ちゃんの胸をいやらしい目で見ていた回数……だよ?」
「ぴぃ!?」
恋人繋ぎをした手がギュッと締め付けられた。七海さんはニッコリと笑っているのに目は笑っていなかったのだった……。




