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ハンター  作者: 烏賊鯣
2/2

退院

「よーし、隼人そろそろここでの暮らし方を分かってきたんじゃねぇか?」

入社一ヶ月目にして殴られた殴り返せって事が分かった隼人は先輩の肩を借りる様になった。

「今の世界には銃が存在するだろ、銃と言うのは厄介で、どんなガタイの良い男でも22口径を頭に受けたら動けなくなる、でも俺等は9mmの鉛玉なら骨に当たれば死なない」

「ここにお前は含まない、だがお前は7.62の弾丸を逸らしたそれは唯の運だ、俺等でも死ぬ、でも奴らは死なない、弾を弾く奴も居れば圧倒的回復力を持って襲い掛かってくる」

「じゃあ俺たちはどう対応するか、それは、奴らヴァンパイアの血を体内に入れる事だ、だがそれだけなら血を求めて彷徨い歩くだろう、じゃあどうするか、表向き世界は認めてない人体実験だ、なに、激痛を伴うとか血が欲しくなるとか一切ない、昔ならいざ知らず今は色々発展している、寝て覚めたらハンターになれる、

まぁ、本当は投薬実験に耐えれるかの試験をいくつかパスしなければいけないが、隼人は”先祖返り”昔ヴァンパイアと交わって来た子孫だ、普通なら成功率7割位だが、失敗すれば、グールや、レイスなんぞにはならんと思う」

「さっきから返事が無いが、どうした隼人」


そう言われ俺は少し体を揺らした。

俺は、全身を拘束されている。


「よし、じゃあ話に戻るぞ、隼人ならほぼ100パーセント...いや99%成功する、残りの1%は第二次世界大戦中の事故と言うか、望まれて生み出された、ヴァンパイアが居たんだ、そのヴァンパイアは、まだ生きてるって噂だがまぁどうでもいい、その失敗からの教訓でその拘束で、投薬を受けてもらう」

そう言われ体を揺する

「よし、じゃあそろそろ...え?まだかかる?、じゃあ次の話だ、授業で習っていない生物レイスと言ったなさっき、こいつは特殊な生物で実態がほぼゼロに近い生物だ、良いか、ほぼゼロだ、もちろん銃器は全く効かないし火炎放射も全く効かない、こいつの殺し方はスタングレネードもしくは、太陽光だ、あとは、何故か効くのがお札や、聖水と言ったところか、別の会社の話だが、神父が消防車を借り切ってビルに住んでたレイスを全滅させたって話を聞いたことがある、まぁ低級と呼ばれる奴らは、十字架や、神仏に効果があるって話だが、そんな七面倒なことをするくらいなら、フラッシュバンで爆殺させて行くのが早いって訳だ、ああ、あと効果が有るのがIRライトだな、赤外線に弱いまぁ、いわゆる吸血鬼クラスの奴らや、グールと言った物体が有る奴らには全く効かない、この話はお前がレイスに出会った時に話そうと思っていたが、まぁ良いだろう、ちなみにだがレイス以外にもバンシーや幽鬼と言った生物も居るが、こいつらも上に行けば行くほど聖水と言った物は効かない」


「よし、そろそろ始めるか、今からお前に麻酔を投与する、目が覚めたら飯にしようか」















目が覚めた、自分の手を見るもどう変わったと言うのが分からない、体を起こし隣にある机から水のペットボトル拾う。

飲もうと思ったが、もしかしたら超人的な力が湧いているかもしれないと思い、思い切りペットボトルを掴む。

爆発しない、そう、あんまり変わらないんだ

「お、起きたな、お前を監視している」

スピーカーから声が聞こえ見回すと天井に監視カメラが付いていた。

「なんだお前ペットボトルが爆発するとでも思ったか? んなわけねぇだろ、何もせずに筋肉が付くとおもうか」

そう言いながらエイハブがバカにしてきた。

「うるせぇよボケ、そのカメラのせいでマスもかけねぇんだ早く飯持ってこい」

そう言いタバコを取り出し一服する。

するとアラームが鳴り扉の錠が開いた。

「退院だってさ、俺は今から職場に顔見せするけど、どうする?新たな実家に帰るの送るぞ」

「荷物はどうすんだ、このままって訳にもいかねぇだろ」

「そこに有る私物は一回お前の実家に送るとしてそうだな...服買いに行くか」

「良いよジャージとTシャツで、俺は騙された事ずっと根にもつタイプだからな、社長も電話で入社おめでとうと言っただけだしよ」

「ちゃんとしとけって、なんやかんやで、お前のおかあさんも喜んでたじゃねぇか、定職にやっと着いたって」

「絶対うちの母親だましてるからなそれ、っしと、タバコも消したし行くか、服屋よるんだっけ?金下すから一回銀行寄ってくんね」

「金? いいよ降ろさないで、クレジット渡しただろ寝てる間にお前のスマホにもアプリ入れといたから

それで金の管理したら良いぞ、大切に使えよ」

そう言われスマホを取り確認すると使った事のないカードに既にそこそこの金額が使われていた。

「お前これで飲み食いしただろなんだ重松って」

「まぁ良いじゃねぇか限度額はたっぷり有るから、さっさと来いよ!」

「てめぇ! おい! 返事しろ! わかってただろ!」


「あのー、警備室としてはこう言った使い方されると困るので、やめていただきt」

「あー、はい、すみませんね、言っとくんですみません、ではお世話になりました、ええ」


そう言いその場を後にした






看護師さんに言われた所に来たけど結構普通の病院なんだな、てっきり地下施設で実験とかしてると思ったら階だけ止まらないようになってるだけですんなり出れたわ

そんな事を考えながら外に出るとクラウンが目の前に止まった。

車高が低く深リムにソコソコのキャンバー、ホイルはディッシュで金メッキ

こういう車は好きだが、ハンターなら乗って欲しくないセンスの車だ。

フルスモークの窓が開くと凄まじい重低音が響き何人かの患者さんがこちらを見る。

「来たな隼人、早く乗れよ行こうぜ」

乗ると変わった臭いのタバコをエイハブが吸いながら話しかけて来た。

「あー、実家よる? まぁ帰り実家送るか、じゃあ服だな」

「エイハブよぉお前このセンスは凄いな、日本を熟知してるよホントに」

「だろぉ、最初はドンク系で行ってたんだけど日本で絡まれない車ならこれってしらないあんちゃんに言われてよ」

「どっちも絡まれねぇよ、その入れ墨だらけの手外に出してたら絶対」

「そうなのか? 日本じゃ、入れ墨は珍しいのか」

「付けてる奴少ないだろ」

「まぁどっちでも良いじゃねぇか、服何買うよ、会社に顔を初めて出すし、スーツか? お前の体系のスーツ買ってもすぐ着れなくなるないや、だぼだぼに成るか班長みたいにゴリゴリになるか....勿体ねぇな良いやつ買うの、安い店で良いやつ買った方が良いなそれじゃ行くぜ」

そう言って思い切りアクセルを踏み貫かれた。

「怖いってこんなタイヤで踏むなよカーブが!カーブで!」

「なーに、警察も止めんよここじゃ、俺は名が通ってるんでね」

そう言ってマフラー音を轟かせながら服屋に向かった。




が、入り口ですごく手間取った。

「まだ、慣れてなくてよ、段切りが、難しい」

「うるせぇよ先に行っとくぞ」


そう言い扉を開け店に入った。

よれたジャージになんか変なシミのついたTシャツ。

削れた頭は毛が少し生えているがまだ濃い傷跡

そして入り口ですったもんだしているそっち系のクラウン。

店員は思っただろうねハズレだと。


自分が店員ならそう思う、実際いらっしゃいませのみで全くどんなスーツを買うのか聞いてこない。

冷やかしでは無いことは分かるが、一番安いスーツを値切って買う人種だと思っているんだろう。

今いる市は一応ハンターを誘致しているが、大手と呼ばれるハンターは東京や大阪に多く居り、しかも

全く知らない普通の人々が暮らす街なのだ、みんなが皆しってたら面倒な事にもなるだろう。


内心全部暴露して、全国民で戦っても良いくらいだと思うが大人の事情で無理らしい。

なんだよ事情って俺も大人だぞ。


それはおいておいてだ、だんだんとこの格好が恥ずかしくなってきたので、服をさがす。


「おーい!、隼人やっと入ったぞ!でかいお前はどこに居るんだ!」

「でけえ声で人を呼ぶな! 恥ずかしいだろ!」

「スーツなんて年がら年中買うやつなんて居ねぇよ! どうせ店員だけだろこんな時間帯」

「それが恥ずかしいんだろ...いまどれ買おうか迷ってんだ、節制するのは美徳だからな」

「こんな店で節制とか既に節制してるじゃねぇか、俺が選んでやる...お、あのマネキンのやついいじゃん

着てみ」

「やめろって、入んねぇよ置いてなさそうだし」

そう言ってると店員さんがやって来た。

「申し訳ありませんがお客様のサイズですと、こちらに有るものしか入りません」

「置いてない? しかもこんな紺色のスーツ此奴に似合うわけないだろ金なんか気にせんでジャンジャン持ってきて

「でしたら....」

そう言って店員さんが裏に入っていった。

「これで運十万するやつ出てきたら笑えるよな」

「笑えねぇよ別にスーツに拘る必要ないだろ、班長もあんな目立つスーツ着てどこ歩くんだ」

「何処って俺ら会社勤めだぞ、スーツは必要だ、着てるスーツによって相手の目が変わるそれに靴時計も必需品だ、別に前進アルマーニにする必要は全然ないが、良いスーツを着るのは大切だ、まぁ今の体系なんか一ヶ月もしたら変わるよタッパ有るから班長系の体になるだろうな」

そう言って俺が選んでいたスーツをぐちゃぐちゃに戻し始めた。

「お前、こんな戻し方無いだろ」

「下手に畳むよりこれの方が良いんだって」

「でも俺は嫌だ、貸せ」

「あのお客様、オーダーメイドではなく、こちらでお買い上げで宜しいでしょうか?」

「良え良え、かまわん、合う服あった? よし、一回入るか着てみよか」


そうして試着室に入る。

「ズボンは...ちょっと腰回りがきついけどはいる....カッターは....これも着れる首がきついけど、

ジャケットは...肩がちょっとね...」

「早く着ろよ開けるぞ! おい!何脱いでんだ着て見せてみろ....まぁ、及第点か? なんかお前縮んだか? 腹が苦しい? ずっと腹引っ込ませとけ、よし、お買い上げ、財布よこせ、よし、カードで一括

タグ? めんどくせえな良いよ良いよそっちで値段わかるだろ値段なんか気にしなぁい」




そうしてスーツを買い上げた、靴?靴も買わされたよ普通の革靴を。









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