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多重人格者の異世界転生記  作者: あぶぶ
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序章:異世界転生したはいいが、何かがおかしい

第3章 冒険者になりました


俺は宿を出て、冒険者ギルドに向かった。


「安いよ安いよ!」 「お、そこのにーちゃんこれ買っていかない?」


外は商店街で、とても賑やかだった。


俺は素通りしてギルドに向かおうと思ったのだが、たくさんある露店のうちの一つ、怪しげなものを売っている店に目が止まった。


「そこの兄さん、ちょいと見ていかないか?」


俺は、日本にいる時とても骨董品が大好きで金があったら壺や掛け軸を買いたいと思っていた。


沢山の金に、骨董品屋。


...買うっきゃないっしょ!


店を見ていくことにし、その店で売られているものを物色した。


怪しげな置物や、禍々しい色をしている水などが売っている中、店の真ん中にドーンと置いてある、金剛石のような物に目がいった。


「おじさん、これなに?」


「おお、これはな、オリハルコンといって世界で2番目に硬い金属じゃよ。」


オリハルコン!よくゲームでみるやつだ!よし、これを買おう。


「これいくら?」


「ん?これはかなり高額じゃぞ?豪邸が建つぐらいするのじゃが大丈夫かの?」


金足りるかな?あ!そういえば金を生み出せる魔法があったんだ!


金貨が入っている麻袋を開け、


「創成魔法-金!」


俺がそう唱えると、麻袋が重くなり、中身がどんどん溢れてきた。


これは便利だ。真面目に働いていた生活が馬鹿みたいだ。


口をぽかーんと開けている店のおっちゃんに、金貨いっぱいの麻袋を渡し、


「これで足りるかな?」


俺がそう言うと、おっちゃんはあたふたと慌て、


「い、いえ、こちらの鉱石は金貨20枚です。こんなに頂けません!」


態度が急に変わり、おどおどしていた。


こんなにレアなモノでも金貨20枚か。て言うことは、なんでも買えるんじゃね?金貨なら作れるし、オリハルコンは俺にとってはとても価値のあるものなので、


「いや、俺にとってのその鉱石はこのぐらいの値段がすると思っている。俺がいいと言っているんだから受け取れよ?」


「は、はい!ではそうさせてもらいます。しかし、私がいまいち満足しないのでこの袋をお持ちください!」


そう言って、俺の麻袋くらいの大きさの漆黒の袋を渡してきた。


「これは?」


「こちらは、ダンジョンアイテムの一つで、無限袋(ワールドポーチ)と言います。こちらの商品は、かなり高額なのですが、ありえないほど金貨を頂けたのであなたに差し上げます。」


貰えるなら貰っておこう。


「ありがとう。これからも世話になるよ。じゃあね!」


俺はそう言って店を出た。


しかし、ダンジョンアイテムか。この世界にはダンジョンがあるんだな。いつか行ってみたいものだ。


俺が店のおっちゃんから貰った漆黒の袋を触ると、


無限袋(ワールドポーチ) レアリティ9


大迷宮のボスの部屋にある宝箱に稀に入っているとても貴重なもの。


耐久性、収納性で右に出るものはいないと言われている。


おっちゃんに聞かないで初めから触っていればよかった。


しかしこんなに貴重なものだとはな。


俺はオリハルコンを無限袋に入れ、今度こそ冒険者ギルドに向かった。


冒険者ギルドは、周りの建物より少し豪華で、入り口の上に巨大な剣がX型に交差しているマークがあった。


イイね!冒険者ギルドっぽいじゃん。


俺は冒険者ギルドに入り、建物内にいた人の数の多さに驚いた。


こんなに賑やかなのか。ん?よく見ればカジノと酒場も入っているな。その客もいるのか。


俺は正面にある、冒険者登録窓口と、日本語で書かれたところに行く。


受け付けのお姉さんに、


「ここって日本語なんですね。」


って言うと、お姉さんは首を傾げ、


「はい?日本語?ここではアリミシノ語が公用語ですよ?」


どうやら日本語じゃないらしい。まあ読めれば良いか。


「そうなんですか。とりあえず冒険者になりたいのですが。」


「あ、はい。では証明書(ギアス)と登録料金のアリミシノ金貨1枚を頂けますか?」


証明書(ギアス)?ひょっとしてあの古びた羊皮紙のことか?


俺はおどおどしながら、金貨一枚と、ギアスを受け付けのお姉さんに渡した。


「はい。お名前は、ミツキさんですね。えっと...ッ!神のご加護!?...ゴホッ!すいませんが少しだけお待ち下さい。」


そう言ってお姉さんは、バタバタとどこかに行ってしまった。


あれ?転生者って珍しいのかな?まあいいか。別に変なことには巻き込まれないだろう。


だいたい五分ぐらい経って受け付けのお姉さんが戻ってきて、


「ただいま確認がとれました。ミツキさんは、転生者ということでよろしいですね?冒険者の詳しい説明は、ミツキさんさんがお持ちの説明書をご覧になって下さい。そして、特例として、冒険者ランクBから始めてもらいます。」


ほう、冒険者ランクBからか。...わからん。


そして、お姉さんが小さめのカードを渡してきて、


「こちらがミツキさんの冒険者カード(ギアスカード)です。こちらにミツキさんのギアスの情報が入っているので。それでは、魔王討伐を目指して頑張ってください!」


近くにあった椅子に腰掛け、渡されたギアスカードを触ってみる。


『名前:ミツキ 冒険者 ランクB

レベル1 人間※神ご加護を受けています。


能力:


称号:転生者、神の職人


よし、冒険者になった。次は装備を整えるか。


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