END:エピローグ
これで、俺・雨月謳の狂った世界での戦いと調整の日々は終わった。だが、しかし、まだ、全ての子供達が、施設や科学者から開放されたわけではなかった。だから、二年後、卒業した俺は、釈放された【血の走狗】の面々を集め、新生【血の走狗】……【狂った聖女】として残った元異能の子供達(まあ、同年代の奴等もいるわけだが)を救うための活動を始めた。この活動には【PP】も協力的だ。俺の引取り手である立原夫妻と義妹には、事情を説明したが、温かく受け入れてもらえた。これからも一緒に暮らしていこうとのことだ。
透とは、時々漫画を借りたり、ゲームをしたりと、今でも交友関係がある。この間は、一緒に【弓月】こと、透夜の墓参りをした。その日の夜は、満月が綺麗な夜だった。
黒羽とは、時折、【機関】が掴んでいる、未だに異能を研究している組織の情報を貰うことが多いため、定期的にあっている。会った当初は、上手く喋れないことも多かった黒羽だが、最近は、きちんと俺の目を見て話すことができるようになった。人見知りが大分直ったと思ったので、そのことを言うと「私、人見知りはあまりしないですよ!」と起こられた。
爛は、不知火家の当主と言う立場もあり、俺たち【狂った聖女】を後ろから支援してくれている。時折、話したり、食事をしたりする程度だが、あいつと居ると落ち着くので、今は、楽しみにしている。
廿楽は、異能が消え、暴走して、他人を動けなくすることがなくなり、持ち前のリーダーシップを発揮して、某店で雇われ店長を始めた。時々、冷やかしに食べに行く。
キリエは、会うと毒舌を浴びせられるが、それでも、仲良く、時折、【狂った聖女】に力を貸してもらっている。
蓮条とも、交友は残っており、【狂った聖女】と言う組織には、「朱野宮家」「蓮条グループ」「不知火家」と言う三大金銭アンド情報、権力的後ろ楯に加え、【PP】と言う軍事的後ろ楯もあるため、どこへでも行き、囚われた子供達を助ける、【PP】の付属組織となった。
それと、マリアだが、彼女と俺との間に何があったのかは、ご想像にお任せしよう。
これからも、俺は、まだ、来るってしまっている彼らのために、そして、先立った狂った世界でなくなっていった彼らのために、戦い続けるだろう。
いつだってそう、Si Vis Pacem, Para Bellum、汝、平和を欲するなら、戦への備えをせよ。彼らの、そして、俺の平和のために、俺は戦い続ける。平和を戦って勝ち取ってみせる。
Si Vis Pacem, Para Bellum~狂った世界で~完




