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今日も花が咲きました。それでは、どうぞ  作者: アマテラスちゃん
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都市伝説1「異世界にエレベーターで行く方法1」

この作品はフィクションです。

――――――――――――――――――――――

 【異世界に行く方法】

-第1に10階以上ある建物のエレベーターを持ちいること。

①エレベーターに必ず1人で乗りましょう

②エレベーターに乗ったまま、4階→2階→5階→9階→2階→10階の順で押します。

③10階に着いたら降りずに5階を押します。

④5階に着いたら年老いた男性が乗ってきます。が、この際に男性に話しかけないでください!

⑤男性が乗ってきたら1階を押します。

⑥するとエレベーターは1階には行かず、10階へ向かいます。(10階に向かう際に違う階を押すと失敗します!なので、後戻りできる最後のチャンスと思ってください!

⑦9階を通り過ぎるとほぼ成功と思ってください。 


もしかして→「異世界にエレベーターで行く方法」


――――――――――――――――――――――


 12月25日。晴天。一般的にクリスマスと呼ばれる日。X高校にあるオカルト部の星空恋(ほしぞられん)天川美月(あまかわみつき)は隣の市にある都市伝説を調べるためにホテルに来ています。


「おお〜!やっぱり都会なだけあってホテルも立派ね。私たちのいる市とは大違いじゃない!」


 恋は地元にはないような高いホテルを見あげています。


「ゆーて恋ちゃん月1くらいでT都行ってんじゃん。そっちの方がデカいホテルあるんじゃない?」

「まあ、それもそうなんだけど...。でもあっちは全部が高いからさ!こっちで見るのとあっちで見るのとではやっぱり印象が違うのよ。」

「そんなもん?」


 いかにも興味ないですよ。と言いたげな美月。しかししっかりとホテルの写真を撮り、自撮りも済ませていました。内心ではテンションが爆上がりのようです。


 ホテル前で軽くはしゃいだ二人はドアを開けシャンデリアに飾られてるロビーに入り受け付けへ向かいます。


「すみません。今日から二日間宿泊の予定をしていた【星空恋】ですけれど。」

「【星空恋】様ですね。2名で...ツイン一部屋でご予約でしたがよろしかったでしょうか。」

「はい!大丈夫です!お願いします!」

「それではごゆっくりおくつろぎください。」


 書類に二人は記入し、それと交換でキーを貰います。カードタイプのキーに書いてある部屋番号は809です。


 エレベーターに向かう途中で美月が恋に話しかけます。


「ありがとね恋ちゃん。ここ、高くなかった??」

「いいのよ。こういうところに泊まるためにお金貯めてるんだし!まー、カード管理してるマネの仲井さんに領収が行ってびっくりすると思うけど 笑」

「そんな値段したの..。」


 美月は驚きます。それもそのはず。ここは観光地。全体的な物価が高めな中、一番いいホテルを予約したのですから。


 エレベーターが到着したので二人は乗ります。その時美月がそういえば〜といいながら恋に話しかけます。


「エレベーターと言ったらやっぱあれじゃん??」

「??なんかあったっけ?」

「やっぱ異世界に行く方法でしょ!10階以上ここあるしできるんじゃん?」

「あー!確かにそうね。すっかり今回の幽霊の件で忘れてたわ。」

「ま、メインそっちだしね。」


 スマホを触り出す美月。エレベーターで異世界に行く方法を調べてるようです。


「えっ、マジか。結構複雑じゃね?」

「いや、やらないでよ?美月。ホテルに迷惑かかるし、追い出されるとかになったら洒落にならないからね。」

「わかってるわかってるよ!調べただけだよ。」

 そんな会話をしていたらあっという間に8階に。2人は部屋に入り荷物をおきます。

「じゃ、荷物準備して幽霊探し行きましょっか!」

「おっけー!さてさて、動画映えする映像撮れたらいいけどね。」


 恋と美月は必要最低限の物を持って部屋から出て行きます。


「ねえ、美月。その前に一番上行かない?なんかレストランあるらしいわよ。お腹空いたし、食べてから出ましょ!」


 恋はエレベーターの中に貼ってあるポスターに目が止まりました。


「さんせー。あたしもお腹空いてたー!」


 二人はまず先に最上階にあるレストランを目指すことにしました。


 エレベーターを出ると木でできた大きな扉が二人を迎えてくれます。【雅~みやび~】というレストランのようです。


 二人はドアを開け入り口のスタッフにカードを見せ入っていきます。内装は白と黄色をベースにした明るくかつ優しい色合い。他のレストランと同じように椅子とテーブルの席もあるのですが、奥にいくと畳が敷いてある席も複数あるようです。


「ねえ、美月。ここすごくない?テーマパークに来たみたいでテンション上がるわね!」

「確かに...。これが高級ホテル...??」


 二人は小声で話しながら案内された席につきます。ここはバイキング形式ではなくオーダー形式。二人は席にあるQRコードを読み取り、恋は鴨せいろを。美月はとろろそばを注文しました。


 15分後、食べ終わった二人は立ち上がり、軽く背伸びをしながらじゃあ、行こっか。といって目的地に向かって歩き出します。

 

1話目です。

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