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今日も花が咲きました。それでは、どうぞ  作者: アマテラスちゃん
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今日も花が咲きました。3

――――――――――――――――――

 【今日も花が咲きました。】


 大人も楽しめるラノベをモットーに執筆された超問題作。都市伝説探求を中心としたタイムリープ系ラブコメディ。略称は今花(いまはな)


 序盤はヒロイン達の残虐で理不尽な死が多かったため、あまり好評ではなかった。その後、社会風刺、パロディ、官能、グロテスク方面へ方向転換し、学校紛争編から暴発的な人気になる。そして都市伝説要素はおまけ程度になっていく。


 連載2年目にして待望の漫画化。アニメ化も予定されていたのだが...。


 あらすじとしては、高校1年の5月。主人公(おもびとこう)が住む街にメインヒロインである星空恋(ほしぞられん)天川美月(あまかわみつき)が引っ越してき、二人は主人公と同じオカルト部に入部する。


 そして、恋が暴走車によって事故死するのを目の当たりにしたのをきっかけに主人公はタイムリープ能力を開花させ恋や美月、2年生になった時に入ってきた後輩の舞宙望愛(まいひろのあ)らと共にネットや色々な場所にある都市伝説を調査していく。


――――――――――――――――――


 原作小説は、大人も楽しめる。というよりはほぼ大人向けで官能的な描写もほどほどに多かった。


 特に恋に関しては、主人公のことが好きと認識してからは、今の恋からは想像できないくらい主人公にべったりになり、主人公を想いながら一人で致す描写も細部まで書かれていた。しかも何回も。


 が、残念ながらこの話は全年齢対象だ。仮に恋がそういうことをしたとしても多分直接的には書かれないだろう。安心してほしい。ん?残虐描写がある?それは...。別問題だ。


「ねえ、高雅くん。ちょっと上の方見てるけど、誰に向かって言ってるの?」


 恋とラブのおばあちゃんことアマテラスちゃんの書斎に着き俺がみんな(この場合は読者のあなたに対してもだが)に向かって話していると美花が渋い顔をしてツッコんできた。


「なんか高雅くんがやってるのってよく漫画とかである主人公の、読者に向けた語りみたいな感じだね!」

「いや、そんな感じだったじゃなくてまさにそれだったんだが...。」


 まあ、美花には言ってもわからないだろう。


 とにかく、みんなに知っておいて欲しいのは恋と美月は元々小説の登場人物でメインヒロイン。俺がさすがはメインヒロインだ。と言っていたことがこれまでにも何回かあったと思うが、本当にそうなのだ。


 そしてもうわかってると思うが、主人公の役割を俺が担っている。俺はタイムリープが使える。


「ありがとう。高雅。どうですか?美花ちゃん、ラブちゃんなんとなくわかりましたか?」

「なるほどね。つまりレンは物語の人物で、ほんとはいるべき存在ではないのね。」

「そう言うことです。可愛いけれどいちゃいけない存在なんです。私の本の中に帰ってきてほしいんです。」

「うーん...。みかも確かに違和感はあったんだよね。なんかわたしの生活ってこんなんだったっけーって。なんか大事なこと忘れてるような...。って。この小説このとだったんじゃん!」


 反応が対称的な2人。ラブは冷静に考える人のようなポーズで何か考えているが、美花は頭の靄がハレたのか笑顔でやったやった!と喜んでいる。


 そして恋や美月がこの世界にいる原因を作ったのは俺だ。


 発端は漫画版今花の1巻が発売された際。漫画版には色々小説から改編があったのだ。と言うのも大人向けの小説版と全年齢向け漫画版では摺り合わせる際にシナリオにそこそこ問題があり、大幅に改変されたのだ。それに伴いなぜか恋の見た目が変わった。


 元々小説版恋はグレーの髪に猫耳が生えている女の子だった。何故かは知らない。せっかくなら作者に聞いてみるか。


「アマテラスちゃんに質問だ。」

「どうぞ。」

「何で小説版の恋には猫耳が生えてたんだ??猫又とかそういう設定だったのか?」

「性感帯です。恋が一発で興奮する部位があったほうがいいかなと思ったからです。」


 アダルトゲームのヒロインなのか?恋は。


「そういえば、主人公が恋ちゃんの耳を触り続けて恋ちゃんが顔真っ赤にする。っていうシーンがあった気がする。」


 今花オタクの美花が思い出す。だいぶ美花は記憶が戻ってきてるらしい。そんなシーンあったか?俺もそこそこはまってはいたが、100話近くあったら抜けてるシーンがある。


 で、漫画版恋に猫耳はない。普通の女の子だ。漫画はまだ1巻しか出てなかったから恋の性格の深堀りもほぼなかったため、どういう性格になっていたのかはわからない。


 俺はどちらかといえば恋は猫耳アリ派だったため漫画版に何で恋のトレードマークを消したんだ。っと文句を言いながら読んでいた。


 この漫画のイラストを描いたやつはセンスがないだのストーリーも軽いだの色々考えていたら眠ってしまった。その際にどうやら寝返りのタイミングで読んでいた漫画が枕下に行き恋や美月がいる夢を今も見続けているんだろう。


 その際に世界が改編され、ほとんどの人物の記憶が書き換わった。美花の記憶が蘇ってきたというのはそういうことだ。


 だが、もしかしたら俺たちが美月や恋の夢を見ているのではなく、美月や恋達が俺達の夢を見てるのかもしれないな。


 で、今この世界にいる恋は...。


「小説版のレンね。魔界にはいくらでも猫耳がついてる魔族なんていたから気にしてなかったけれど。この世界では違和感あるわね。」

「そうだね。って事は今いるのはエッチな恋ちゃんなんだ...。私同じ部屋で寝るけど襲われたりしないかな??」

「それは大丈夫だと思います。あくまでもベタ惚れしてマーキングするのは主人公にだけなので。この場合は高雅にですね。」

「寒気がするようなことを言うのはやめてくれ。嫌すぎる。」


 確かに恋は見た目もいいし、性格もまあ男ウケする性格だ。だが、俺は彼女という存在にいい思い出がないのだ。決して恋が嫌という訳ではないことは言っておこう。


 ん...??小説版の恋??俺が読んでいたのは漫画版なんだが??まあ、些細な問題か。


「でも、高雅。私のシナリオの最終回は主人公と恋が結ばれて××××をすることですよ。」

「ネタバレすんなクソ作者。」

「そうだそうだー!みか楽しみだったんだけど...。」


 さらっと読者であった俺と美花にとっては最悪な『結末』を伝えられる。伏せてあるが何かは察することができると思う。美花もネタバレされて怒っている。


「美花、このクソをボコそう。こいつはボコさないとだめだぁーー!!」

「タカマサ、うるさい。あんたおばあちゃんと喧嘩したいわけじゃないでしょ?ここに今後の行動方針を決めるために来た。違う?」


 冷静なラブに叱られ、拳を引っ込める。そうだ。そのために今居るんだった。


 恋と別れ、俺達3人はアマテラスちゃんに案内され、書斎に着く。高くまでそびえる本棚と作業台の上で光っているパソコンが目についた。


 で、アマテラスちゃんに本を2人に説明して。と言われたので軽く説明したのが今回のトップにあるあの解説だ。


「また高雅くんが虚構に魅入られてる。おーい!こっち見て!聞いて!オタクくん!」

「あ、ああ。すまん。」

「やばいじゃん。ちょっと情緒不安定??」


 美花が本気で心配してそうな眼差しを向けてくる。そんな目で見ないでくれ。俺は正常だ。


「で、なんだっけ。美花がえっちな動画見漁ってるって話だったか?」

「んー!バカン!高雅くん!ほんとのことだけどそれは言うタイミングが違うじゃん!高雅くんが恋ちゃんと××××をしないといけないって話だよっ!」


 美花が顔を真っ赤にして早口でまくし立てる。適当な事言ったつもりだったんだが、美花には効果が抜群だったらしい...。と思ったが、別に美花はそういう動画見てるっていうのを特に隠したりしてなかった気がする。


 はて、美花って高1だよな...。


「おばあちゃん。2人が夫婦漫才してるから無視しましょ。で、あたしたちはどうすればいいのかしら??」

「誰が夫婦漫才だ!」「誰が夫婦漫才よ!」


 美花と声がハモる。しかしラブは俺たちを無視して話し続ける。


「あたし達はとにかく高校3年の卒業式の日にタカマサとレンをくっつける。それがおばあちゃんの考えてた最終回だからそれで話が終わって世界が元に戻る可能性が高い。そういうことね。」

「ラブちゃんまだ話してない事まで察してくれてありがとう。そう私は考えています。なので、美花ちゃんとラブちゃんには恋ちゃんが高雅とくっつくように動いてほしいんです。どうか協力してくれませんか?」


 アマテラスちゃんが美花とラブに深々と頭を下げる。美花が慌てて頭を上げてください!といい、

 

「もちろん協力させてもらいます!わたしはこの世界でもいいんですけど、歪な世界であることは間違いないと思うので。」


 美花は寂しそうな表情を浮かべながら目を伏せる。が、美花は結構今の状況を楽しんでるのかもしれない


「あたしは、おばあちゃんの頼みなら断らないわ。おじちゃんもおばあちゃんを助けてあげてほしい。って言ってたし。」


 ラブもアマテラスちゃんの目をはっきりと見て答える。


 こうして、4人でこの世界を元に戻すために協力することになった。

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