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第32回

この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。

   また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。

この作品の著作権は、相良 凌が保有しており、このサイトの利用者に、何らの権利も与えるものでは、ありません。(要するに、読むだけにして!ということです)


第1回から、お読みになりたい方は、後書きより下にある〔闇探偵西園寺美園 第1集【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


  闇探偵 西園寺 美園(32)  相良 凌      


   2 美園 初の闇探偵業(31)


 空港の滑走路は白いイルミネーション、誘導路は、青と緑のイルミネーションが、ぽつぽつと光っている。

〔始末屋〕の面々が、タラップから、機体へ乗り込み、その機体は、エプロンを離れた。航法灯を点灯させた、その機体は、誘導路から滑走路に進入すると、離陸許可を得て、滑走路を全力走行し、無事離陸。

 彼らは、今夜の便で、海外へ向け旅立ったのだ。

 ☆

 翌日、猥談社の写真週刊誌に次のような記事が出た。


 大政建設の疑惑!

 疑惑隠蔽の為に、週刊誌記者を誘拐!

 ヤクザとの蜜月!


 以上のような見出しの内容を書いたのが、三田沢である。

 次に、同日の同誌に次のような見出しの記事が出た。


 大政建設の疑惑!

 一大再開発で、不正に手を染めた。

 大政建設の利益至上主義と、経営陣の傲慢。

 危険すぎる彼らの所業!


 以上のような見出しの内容を書いたのが孝道である。

 この週刊誌の販売部数は、9万部を突破。

 孝道と、三田沢は、それぞれ、400万円を超える、追加報酬を猥談社から貰う事になる。

 吟勇会の組長、若頭が、逮捕されたが、二人とも、

「誘拐したのでは、無い! 警備を任された、敷地に不法侵入者した、孝道を逮捕しただけだ!」

 の、一点張りであった。彼らは、嫌疑不十分で釈放となる。

 この件に関わった、吟勇会の現場の者たちは、吟勇会からも、捕吏からも、不問に付された。

 大政建設の社長は、産業廃棄物処理法違反で、地検特捜部から訴追された。大政建設の役員は、一斉に引責辞任し、部長たちが、社員を辞職して、役員に昇格する事になる。その後、取締役正式選任のため、臨時召集株主総会が開かれる事になったが、当然、大荒れである。

 大政建設の長田みやびは、無派閥でありながら、現社長の追い落としに、有償ではあるが、協力していた。その為、彼女は、孝道正賢への〔違法産廃処理〕に関するリークを画策した、設計部長から、後日、総務部長への昇進を提案され、内諾した。長田みやびは、この後、総務部長として、大政建設内に歴然たる力を持つ事になる。

 ☆

「紗些平さん! 上沼垂さん! ありがとう御座いました!」

 三田沢と孝道の記事が載った週刊誌が発売された、その日の昼。強い日差しが照りつける海辺の砂浜で、西園寺は、紗些平と名乗る女性に、お礼を言った。

「約束の10万くれるんでしょうね?」

「追加の10万円ですか? 分かりました・・・」

 と、言いながら、西園寺は、渋々、鞄から封筒を出した。

「ありがとう! また、何か手伝って欲しい事があったら言ってね!」

 と、上機嫌の紗些平と名乗る女性。

 上沼垂が、すねる。

「紗些平ばっかり、ずるいぞ!」

 こうなっては、西園寺に、なすすべが無い。

「仕方ありませんね・・・上沼垂さんにも、10万円!」

 と、言いながら、西園寺は、財布から10万円を出して、上沼垂に渋々渡す。上沼垂は、とびっきりの笑顔で、

「ありがとう!」

 と、言った。

 人の気配が無い、海辺の砂浜に停めてある、紗些平と名乗る女性の車。それに、寄りかかりながら立って、波打つ海を眺めている、西園寺と紗些平と名乗る女性、それに上沼垂の三人。

「暑いからクーラーの効いた車で話さない?」

 との、紗些平と名乗る女性の言葉に、

「分かりました!」

 と、応じた西園寺。

「俺も!」

 と、西園寺に続く、上沼垂。

 彼、彼女らの頭上、遥か上には、入道雲が白く輝いていた。


この連載は、これにて終わりです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


第1回から、お読みになりたい方は、下の〔闇探偵西園寺美園【小説家になろうサイト内】〕と書いてあるリンクからアクセスできます(無料(通信費等除く)で、ご覧いただけます)。


探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)

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