第30回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(30) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(29)
紗些平と名乗る女性の車。その後部座席の窓を開け、三田沢が、
「原稿書き終えたら、猥談社の編集部で、待ってるんで、よろしく!」
と、言うのへ、
「分かった。急いで原稿仕上げる!」
と、応じた孝道正賢。彼は、自宅の中に消えた。
西園寺が紗些平と名乗る女性の車に戻ると、三田沢は、紗些平と名乗る女性の方を向き、
「私の自宅近くまで、送ってくれますか?」
と、お願いした。紗些平と名乗る女性が応じる。
「いいわよ! 西園寺さんが、良ければね!」
「もちろん、良いですよ」
と、西園寺が、快諾した。
三田沢を彼の自宅近くの路上で下ろすと、紗些平と名乗る女性の車は、高宮公園へ向かう。
その高宮公園に行く道すがら、紗些平と名乗る女性は、自身の車内で、
「なんで、三田沢って人が、あなたの本名知ってるの?」
と、質した。西園寺が語りだす。
「うちの、父の知り合いが、三田沢さんで、私が探偵やってる事、父が知ってましたから、私に、客を斡旋してくれたんです。それで、客の三田沢さんが、私の本名を知っていたんです・・・」
「なるほど! それで、理由が分かったわ!」
と、紗些平と名乗る女性は、合点がいった。
闇探偵は、危険と隣り合わせである。もちろん、本名なんか使えない。腕のいい闇探偵は、偽名で暗躍する。
紗些平と名乗る女性の車は、西園寺を乗せ、高宮公園の駐車場に着いた。
上沼垂との待ち合わせ時間の夜10時までには、まだ間がある。
紗些平と名乗る女性は、自身の車を降りると、怪しい機械を取り出して〔車両点検〕を始めた。
この〔車両点検〕は、車に、GPS発信機など、何か敵性の物が仕掛けられてないか、調べる為にやっている。
「たぶん、大丈夫ね・・・」
と、言って、紗些平と名乗る女性は、自身の車の戻ると、片腕に抱えられるぐらいの荷物を持って、自身の車の鍵をかける。その後、彼女は、西園寺と共に夜景の見えるベンチへと向かった。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)