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80話 入り口は下に


「……どこを見てるの?」

「どこってそりゃあ入り口だろ」

「え? 入り口ってあそこじゃないの?」


 アクアは不思議そうにヒナタを見ている。アクアの言う入り口はどうやら違うらしい。アクアの顔が向いている方を見てみると、どんどん下へ降りていったところに確かにダンジョンの入り口らしきものが見えた。なるほどアクアはあそこのことを言っているらしい。


「……あれか」

「そうだよ。転移ポータルも見えるし多分あそこが入り口だと思うよ」


 なるほど、確かにその場所の近くに転移ポータルが見える。今まで行ったダンジョンの入り口近くには全て転移ポータルが設置されていた。

 先程まで入り口だと思っていた場所を見上げても藪だらけで転移ポータルらしきものは見えない。……とすれば、恐らくあの場所はダンジョンの入り口によく似た何かなのだろう。


「ダンジョンの入り口にたどり着くのも一苦労だ」

「一度利用しさえすればすぐにまた来れるんだ。それまでの辛抱だよ」

「うげぇ」


 かなり険しい道のりを歩いてようやくヒナタたちはダンジョンガタガタ林道の入り口へとたどり着いた。このダンジョンの先に果てなき森があるらしい。……が、見る限り林道の先に森があるようには見えない。

 もっとも今までのダンジョンは最深部になるとガラッと雰囲気が変わることが多かった。ならば今回もそうなのかもしれない。


「それじゃあ攻略開始だな」

「この先に果てなき森があるんだよね! 頑張って踏破しよう」


――

ガタガタ林道 地下1階層

――


 さて、ガタガタ林道だな。見た目通り地下に降りていくダンジョンか。迷いの森と比べると視界が開けてるのが良いね。……果てなき森はどうだろうな。ま、それはまた後で考えるとしよう。

 ええと、フロアの確認をしようか。それなりに広い空間で進める通路は1つ、アイテムは落ちてない。その代わりにモンスターが1体いるね。……見たことあるな。あいつ名前なんだっけ?


『ヒナタのバイト スチリルに12のダメージ』

『アクアの通常攻撃 スチリルに8のダメージ』

『スチリルのウィンド ヒナタに7のダメージ』


 そうだったスチリルだったな。確か依頼で見たのかな? 依頼で見たことのあるモンスターが敵として出てくると何かむず痒いものがあるな。……まあ、いいか。


『ヒナタの通常攻撃 スチリルに9のダメージ』

『スチリルを倒した 経験値を43手に入れた』


 お、倒せたね。……敵モンスターのHPと取得経験値からして、このダンジョンは潮騒の洞穴よりは難しいが迷いの森と比べると数段落ちる難易度って感じかな。とがった石とかでダメージを稼げるとかなり楽が出来そうだ。

 まあでも、とがった石を拾えない可能性があるからな。拾えると分かるまでは温存した方が良い気もする。使うにしても罠で囲まれた時とかだな。それじゃあ先へ進もう。



tips:

ダンジョンの入り口には転移ポータルが設置されている。これにより行ったことのあるダンジョンならいつでも行くことができるぞ。

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