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66話 努めて冷静に


 うん、バイトならギリギリ石ころのダメージが出せるな。SPを使っちゃうのはもったいないけど、ダメージを稼がないと倒せないからね。……まあ、フラワーシードだけでもきっと倒しきれるだろうけどな。

 しかし改めてだけど、ここは経験値効率がいいな。ガイストなんてほぼ100経験値だぞ。オトシゴン3体倒すより経験値が高いし、何よりフラワが倒してくれるからな。楽であることには変わりないさ。


 どうやら開き直ることにしたようだ。確かにこの迷いの森はどの出現モンスターも手強く今のヒナタたちではとてもじゃないが太刀打ちできない。せっかく同行者がいるのだから最大限活用すべきではあるのだ。


 次のフロアに入ったヒナタはそこにお金が落ちているのを見つけた。お金はいくらあっても良いものである。当然のようにヒナタはそこを目指して真っ直ぐに進んだ。


『ヒナタは103G拾った』


よし、それじゃあこの先の通路を進もうか……


『しょうかんスイッチ発動! モンスターが集まってきた』


 落ちていたお金を拾い、次のフロアを目指すためヒナタが一歩前に踏み出した瞬間に2体のモンスターが現れたのである。現れたのはさっき戦ったガイストと見知らぬ小さい子どものようなモンスターである。

 出現地点はヒナタの正面と斜め後ろ。正面がガイストで斜め後ろが見知らぬモンスターである。縦列を組んで進んでいたためにフラワは見知らぬ方のモンスターとは接触しているものの、ガイストとは接触していない。そしてガイストと接触しているのはヒナタだけである。


 ……落ち着け、別にそう絶望的な場面じゃない。不安があるとすれば俺が目の前のガイストのスキルで一撃で倒される可能性があることだ。さすがにそれは無いと思いたいが、知らない方のモンスターの攻撃とセットならほぼ間違いなく倒れてしまう。……出現したのが2体で助かったよ。 4体出現したら絶望もいいとこだ。

 とりあえずまずは頭数を減らしていきたい。フラワのスキル次第ではあるけど、知らない方のモンスターはなんとか1ターンで倒せるはずだ。……頼むぞ!


『ヒナタはとがった石を投げた マチルドに20のダメージ』

『アクアの通常攻撃 マチルドに7のダメージ』

『フラワのストーム マチルドに51のダメージ』

『マチルドを倒した 経験値を112手に入れた』

『ガイストのイグナイト ヒナタに19のダメージ』


 よしっ! マチルドって奴を倒したぞ。あとは隊形を整えてガイストを倒すだけだ。さくせんを変えてから……斜め後ろに下がろう。


『アクアのバブルスキン アクアはバブルスキン状態になった』


 よし、これでひとまずは大丈夫かな。




tips:

敵モンスターの行動は完全にランダム。多数を相手にする時運が悪いと攻撃が集中することも……。

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