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61話 自己満足であっても


「「そうだよ、ウォーターベッドだよ! ついに仕入れることが出来たのさ♪」」


 このゲームにおいてベッドに寝る時間はほんのわずか。寝心地が良かろうが、悪かろうが関係なく眠りにつき日付が変わる。故にベッドを模様替えする必要はほとんどない。言ってしまえば自己満足に過ぎない。

 だが、ヒナタにはウォーターベッドが存在していて買わない理由などなかった。自己満足なのは分かっている。ただ、拠点にウォーターベッドを置きたいだけなのだ。


「……いくらだ」

「「3000Gだよ」」


 ……思った以上に高いな。ドレインの巻き物を売っても届かないや。……一応売るか。


「これを売りたいんだ」

「「ドレインの巻き物を売るんだね。300Gで買い取るよ。それで良いかい?」」

「もちろん」


 300Gか、良い値段だね。ひとまずこれで1000G近くまで所持金が増やせた。3000Gまではかなり遠いけど、頑張って貯めていこう。

 ……あ、そうだ。スイートメープルを買いに来たんだったな。とりあえず2個くらい買っておくか。他のアイテムは……、今回は買わないでおこう。


「これを買いたい」

「「合計160Gだよ。……ちょうどだね、ありがとう♪」」


 よし、アイテムの準備はひとまずこれで良いな。あとは金庫に所持金全て預ければ準備はすべて完了だよ。


――

金庫

――


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」

「お金を預けたい」

「一部をお預けになられますか? それとも全額お預けになられますか?」

「全額で」

「かしこまりました。確かに全額お預かりいたしました。ヒナタ様の預金は1167Gでございます。またのご利用をお待ちしております」


 よし、とりあえずこれで準備完了……かな。フラワのところに戻ろう。……これちなみにフラワに話しかけずに迷いの森に行けたりするのかな。

 ……多分出来ないだろうな。それに仮に出来たとして普通に力尽きて終わるだけだしね。素直にフラワに話しかけようか。


「準備はできたかい?」

「ああ、準備万端だ」

「よし。それじゃあ迷いの森へ行こうか」


――

迷いの森

――


 ギルドから海岸の岩場の入り口を横切って砂浜からまっすぐユグドラシルの樹を目指し歩いた先にダンジョン迷いの森の入り口はある。鬱蒼と広がるその森はどこまでも果てしなく続いているように見える。

ペロリンの話ではこの迷いの森の奥底に誰も食べたことのない秘密の食材があるらしい。見たところそんな食材があるとは思えないが、潮騒の洞穴の最奥部のことを思えば迷いの森の最奥部に秘密の食材があってもおかしいとは言いがたい。結局のところ行ってみないと分からないのだ。


「ここが迷いの森。君たちが今まで攻略してきたダンジョンとは数段難易度が変わる難関ダンジョンとなる。……君たちが無事に攻略出来るよう精一杯のサポートをさせてもらう」

「そいつはありがたいね。……それじゃあ行こうか」


tips:

グッズ:ベッド

数多くの種類が存在する。性能差はない。好みで選ぼう。

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