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47話 巻物を誰に使いますか?


『ヒナタは95G拾った』


 お金は素直に嬉しいね。現状全くと言って良いほど足りてないからな。……お、あそこにあるのは巻き物だな。


『ヒナタはパラライズの巻き物を拾った』


 パラライズの巻き物か。そもそもパラライズがどんなスキルか知らないけど、とりあえずは使えるかだけ調べておくか。


――

パラライズの巻き物を誰に使いますか?

ヒナタ  使えます

アクア 使えません

――


 お! なんだ使えるじゃんか。早速使ってみよう。


『スキル:パラライズを習得した』

『パラライズの巻き物は塵となって消えた』


 ……無事に習得出来たな。さて、性能はどうだ?


――

パラライズ 雷属性

相手を麻痺状態にする。

消費SP 8

――


 ……なるほど、よく分からないな。そもそも麻痺状態がどんなものかが分からないことには判断しづらい。……どこかに載ってないか? ……無さそうだな。仕方ない、あとで調べることにしよう。

 敵モンスターに実際に使ってみるのも確認する手ではあるんだけど、消費SPが結構重いからね。わざわざ確認のためだけにSPを回復するのもアホらしいよな。

 それじゃあ先へ進もうかな。


 行き止まり……だな。……うわぁ、戻りたくねぇ。


 ヒナタは次のフロアを目指そうとさらに奥の通路を進んだのだが、あいにくただ通路がやや長く続いているだけでその先は行き止まりだったのだ。

 当然引き返す必要があるのだが、後ろを振り返ったヒナタはちょうど敵モンスターがこの通路に入って来たのが見えた。どうあがいても戦闘は避けられない。観念したヒナタは入って来たガドカリとの距離を詰めた。


『ヒナタのバイト ガドカリに9のダメージ』

『ガドカリのプロテクト ガドカリのまもりか上がった』

 

 これがあるからガドカリはちょっと嫌なんだよな。倒せない敵モンスターでは無いんだけど、これのせいでSPの消耗が激しくなってしまう。……ここは定数ダメージで倒しに行こうかな。


『ヒナタは石ころを投げた ガドカリに10のダメージ』

『ガドカリを倒した 経験値を28手に入れた』


 よし、倒せたね。……やっぱり定数ダメージは強いよな。こういうステータスを上げてくる系のモンスター相手には手軽かつ確実にダメージを稼げる方がありがたい。……まあ、たまに外れてしまうけどね。

とにかくSPの消費は最小限に抑えられたな。これ以上無駄に消費しないためにもさっさと通路から出よう。


 通路から出たヒナタたちはそのまままっすぐ元来た道を戻って最初のフロアまで戻ると、右の通路から再び進み始めた。そしてすぐに階段を見つけたのである。

 こんなことなら最初からこっちに進んでおけば良かった。そんな思いで肩を落としながらヒナタたちは地下3階層に到達したのである。


tips:

麻痺状態

状態異常のひとつで一定確率で行動できなくなる。ターン経過で回復はしない。

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