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38話 準備万端……?


――

倉庫

――


 そういやここを利用するのは初めてなんだよな。ここにいるのはジイヤだったな。


「おや、あんたか。倉庫を利用するのか?」

「ああ、これを預けたいんだ」

「普通の目覚ましを預かればいいんじゃの。確かに受け取った。責任を持って預かっておこう。まだまだ倉庫には空きがあるから積極的に利用してくれ」


 なるほど、倉庫の空き状況も教えてくれるのか。そりゃありがたいね。……まあ、まだアイテムを一個預けただけだしさすがに満杯にはならないよな。

 ……さて、と。それじゃああそこへ向かうとしようかね。


 ヒナタはとある場所を目指して歩き始めた。向かった先は潮騒の洞穴……ではなくギルドの掲示板の前である。ヒナタは掲示板を見渡し貼り出されている依頼のひとつを手に取ってカバンの中にいれたのだ。


「ヒナタ、潮騒の洞穴に行くんじゃないのか?」

「もちろん潮騒の洞穴に行く。今のところそれ以外に行くべき場所もないしな」

「まだ踏破してないけど……依頼を受けるのか?」


 驚いたな、セリフが設定されているとは。と言うことはつまり一連のこの動きは想定されたものってことだ。むしろ俺が気付くのが遅いとも言えるか。


 そんなことを考えながらヒナタは目の前の巨大な掲示板を見上げた。掲示板には様々な依頼が貼りつけてある。そしてその依頼は全てヒナタたちが行くことの出来る場所を目的地としたものなのである。従って海岸の岩場を踏破した時ヒナタたちに見えていた依頼の数は少なかったのだ。

 しかしヒショから潮騒の洞穴の話を聞いた後、掲示板に貼られている依頼の数が増えたのである。当然増えたものは目的地が潮騒の洞穴のものである。どうやら依頼が増えるトリガーはその場所を踏破しているかではなく、その場所に行くことができるかであるようだ。

 

 ならば当面の目的は潮騒の洞穴の踏破ではなく、依頼の遂行である。どっちにしても冒険隊ランクは上げる必要があるのだ。ならば依頼を優先するのもひとつの考えだろう。なにせ依頼の場合踏破に比べて浅い階層で済むのだ。それ故に依頼の種類にもよるが難易度は少し落ちるのである。ヒナタはこれを考えていたのだ。


――

遭難してしまった! 助けてくれ!

依頼主:スチリル

目的:スチリルの救出

場所:潮騒の洞穴 地下2階層

ランク:E(10)

報酬:脱出リング

――


 さて、目的地は潮騒の洞穴の地下2階層だな。前回力尽きたのがその辺りだから頑張れば達成できると思う。

 ……そして何よりこの報酬が魅力的な響きをしてるんだな。脱出リングだってよ。まだ手に入れてないから何とも言えないけど、名前から考えるにどこでもダンジョンから脱出できるアイテムじゃないかな。だったらできるだけ奥に進んでやばくなったら撤退が可能となる。これはかなり大きい。精神的にかなり楽になるからな。


 前回やった依頼とは違って今回の依頼は特にアイテムを持ち込む必要は無い。……特に準備することもないし、すぐにダンジョンへ向かうとしようかな。



tips:

踏破していないダンジョンでも依頼を受けることができる。依頼をこなしながらダンジョンに慣れていこう!

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