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393話 大体このぐらい


 フロアに入ったヒナタはすぐにフロア内を歩くモンスターの存在に気付いた。静かにヒナタを見つめるその姿は少しばかりの威圧感を漂わせている。見たことのないモンスターだが、コイツもやはり進化の極致に到達しているに違いない。要するに強敵である。


 ええと、……見た目は完全に鹿だな。角が複雑に曲がりくねっていて、明らかに異質な存在感を放っていることを除けば、普通の敵モンスターだ。直線上にいないしひとまずはブーメランで様子見かな。


『ヒナタはブーメランを投げた クラウディアに20のダメージ』


 ほう、クラウディアって名前なのか。それじゃあ鹿ではあるんだな。鹿のモンスターっていうと……、一匹いたな。確か天へと続く塔で見た気がする。ええと、……そうか、バンビーナだわ。

 他にいるかな。……うーん、バンビーナくらいしか浮かばないな。あれが進化したらこれになるのか。……ちょっと意外だな。いきなりおっかなくなりすぎでは?


 ま、そんなことはひとまず置いておくか。クラウディアが仮にバンビーナの進化した姿だとして、バンビーナの属性を覚えてない。風属性だっけ? それなら火属性で普通に倒せるけど。

 まあそうだとしてフレイムスピアは撃たないでおこうかな。あんまり連発してたらSPなんて速攻で無くなっちゃうし。ブーメランを投げながら接触したらイグナイトとかで充分だろ。


『ヒナタはブーメランを投げた クラウディアに20のダメージ』


『ヒナタはブーメランを投げた クラウディアに20のダメージ』


 よし、これで接触したな。それじゃあイグナイトで倒しにいこうか。……ん? スキル一覧にイグナイトが無い。あ、そうか。ボルケーノを習得するために忘れたんだったか。

 それじゃあ仕方ない。代わりにフレイムカッターでいこう。多分オーバーキルになるけどね。


『ヒナタのフレイムカッター かなり効いている クラウディアに106のダメージ』

『クラウディアを倒した 経験値を412手に入れた ヒナタはさらに経験値を206手に入れた』


 ……お、無事に倒せたね。ええと、ログを見る限り……、与えたダメージは166か。クラウディアより前に遭遇した敵モンスターはベルメガララとスナイパルクの2種。そのどちらも160程度のダメージで倒せている。

 前の2種は両方ともすぐに倒さないとマズイ敵モンスターだった。つまりHP総量なんて気にせずダメージをぶちこむ必要がある。だから直線攻撃フレイムスピアで速攻で倒したんだが、もしかしてダメージ的には最適解だった可能性があるね。

 まだ3つしか考えられてないが、HP総量のラインがその辺と見て良さそうだな。ふふ、どこがオーバーキルだ。むしろちょうどいいダメージ感覚だよ。


tips:

クラウディア

最強の鹿モンスター。群れの頂点に立つ個体ほど複雑に曲がったツノを持つんだとか。

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