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392話 ロックオンは不要


 ええと、ログを確認すると……。ロックオンはして……ないな。ロックオンせずに直接撃ってきているってことか。うわかなり面倒になったな。コイツはロックオンの分の猶予があるからまだ倒しやすかったってのに。足があるなら移動しろよな。仕方ない、コイツもさっさと倒そう。


『ヒナタのフレイムスピア スナイパルクに78のダメージ』

『スナイパルクを倒した 経験値を447手に入れた ヒナタはさらに経験値を224手に入れた』


 ふぅ、倒せたな。フレイムスピア2発で倒せる分まだマシと思っておこう。ギリギリ倒せずに被弾して力尽きるなんて目も当てられないからな。さ、次へ進もう。……お、アイテム発見! こいつは嬉しいや。


『ヒナタはデッカメープルを拾った』


 このダンジョン最初っからフルスロットルでSPを使わせられてるからね。SP回復の手段なんていくらあってもありがたいよ。しかもデッカメープルだもんな。ふふ、笑みがこぼれちゃうね。


 さて、それじゃあ先へ進もうか。次のフロアには何があるかな? ……うわ。


 フロアに入るなりヒナタは思わずそう声を漏らした。そのフロアは今までのものとは大きく違っていたのである。アイテムもなくモンスターもいない何の変哲もないただのフロア。……ただ一点だけ。まるでこじ開けられたかのように壁にぽっかりと穴が空いていた点である。

 周囲には燃え落ちたツタが転がっている。恐らく壁としてここにあったものに違いあるまい。そしてこんな芸当ができるモンスターをヒナタは一匹しか知らない。……もっとも噂だけで出会ったことはないのだが。


 少なくとも出会って喜ぶような相手ではない。ヒナタは無言でその穴とは違うルートで先へ進み、階段でこの階層を後にしたのであった。


――

ユグドラシルの神樹 下層 2階層

――


 ふぅ、2階層だな。……あのぽっかり空いた穴。どう考えてもテオラメテオとかいう名前のモンスターの仕業だよな。噂には聞いてたけど、本当にフロアの概念がないのか。本当におっかないよ。

 ……ちなみにフロアの概念がないということは、いつどのタイミングで、どこから、ということもなく突然現れる可能性があるということ。例えば普通にフロアを歩いていたらすぐ近くの壁を燃やしてやって来た、……とかね。心臓に悪いからやめてほしいけど。


 しかも燃やして進むってことは火属性モンスター。遠距離攻撃スキルが火属性な俺にとって少々困る相手。……多分向こうは遠距離攻撃スキルを当然のように使ってくるんだろうな。やれやれ。……ん? 見たことのないやつがいるな。鹿か?



tips:

テオラメテオが通った後の通路は通ることができる。ただしきまぐれに引き返してくるため注意が必要だ。

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