391話 見覚えのある敵たち
とりあえず今のうちに手頃な敵モンスターに遭遇しておきたいかな。難易度帯が全然分からないしね。適当にふらついてたら何かしらに遭遇するだろ。
……あ、ちょっと待った。ええと確かヤバイ敵モンスターがいるんだっけか? 名前は……、テオラメテオだった気がする。噂しか知らないモンスターとの遭遇を避けることができるのかってのは一旦置いておいて。できる限り遭遇しないように進むとしよう。
お、早速敵モンスター発見。ええと、虫モチーフだな。クワガタみたいな顔だが、それにしては胴が細い。……一応ハチとかなのかな?
雰囲気はかなり強そうなモンスター。確かここにいるモンスターはすべて進化の極致に達しているんだっけ? それが納得できるくらいには威圧感を放っている。
そしてこうやって飛んでる虫系のモンスターにはいい思い出がない。進化の極致に達しているということは、目の前のコイツには進化前がいるってことだよね? お願いだから違うであって欲しい。願わくば火属性弱点でないことを祈る……。
『ヒナタのフレイムスピア かなり効いている ベルメガララに160のダメージ』
『ベルメガララを倒した 経験値を405手に入れた ヒナタはさらに経験値を203手に入れた』
火属性弱点……か。うわ、全然嬉しくない。俺の知る限り火属性弱点でハチに似たモンスターはアイツしかいない。……えぇ? ラストダンジョンでもアイツと戦わなきゃいけないの?
フレイムスピアで一撃なのは助かるけど、直線上にいないとこれはできないからな。……いざとなればボルケーノを使って真っ先に倒さないと大変なことになる。SPは今回も節約しなきゃならないのか。面倒くせぇ。
さ、気を取り直して先へ進もう。できることならモンスターじゃなくてアイテムに出会いたいものだね。……とまあ、モンスターに遭遇するんだけどさ。コイツは……、ユニサイトの進化した姿かな?
あの砲台は見覚えしかない。アイツと違う点があるとすれば、足が生えてるっぽいところか。ともするとコイツは移動砲台なのかもしれないね。
ま、何はともあれ直線上にいるのは助かったな。フレイムスピアで攻撃できるし。
『ヒナタのフレイムスピア スナイパルクに79のダメージ』
『スナイパルクのカオスレイ あまり効いていない ヒナタに27のダメージ』
うん、スナイパルクって名前なんだね。そしてカオスレイってことはユニサイトの進化した姿で間違いないや。コイツはロックオンしてどこからでも狙ってくるから面倒なんだよな。……あれ?
tips:
ユグドラシルの神樹で遭遇する敵モンスターのほとんどは今までに遭遇した敵モンスターが進化した姿である。




