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33話 品揃えはランダム


――

ショップ

――


 ショップに入ったヒナタは一直線にグッズが置いてある場所へと向かった。ここへ来るのは二度目であり、場所はもう把握している。だからこそヒナタはそのことにすぐに気がついたと言えるだろう。


「「やあ、ミセミセのショップへようこそ♪」」

「……もしかして、品揃えは毎日変わるのか?」

「「毎日同じものを仕入れ続けるのは難しいからね。もしかして何か欲しいものでもあったのかい?」」

「……ああ。レトロな目覚ましってのが欲しかったんだ」


 ヒナタの目の前には普通の目覚まし、マニアな目覚まし、そしてかなり大きな柱時計が置かれていた。そこにはどう見ても目的のレトロな目覚ましは置いてなかったのだ。

 普通の目覚ましは今のものと同じであり買う必要がない。マニアな目覚ましはかなり高額でその横のかなり大きな柱時計は値段を見ずとも高額でとても買えないことはすぐに理解できた。


「「なるほどレトロな目覚ましだね。頑張って仕入れてみるよ」」

「……そんなことができるのか?」

「「絶対仕入れるとは言えないけど、なるべく仕入れられるようにするよ」」


 なるほど、品揃えがコロコロ変われば買いたいものがすぐに手に入らないかもしれない。それをなるべく防ぐために前もってミセミセに言っておけばできる限り対応してくれる、と。良いね、すごい助かる。


「ありがたい。それじゃあお願いするよ」

「「分かった。なるべく仕入れられるようにするよ。他に何かあるかい?」」


 他にと言われてヒナタは一番の目的を思い出した。そもそもヒナタはここにレトロな目覚ましを買いに来た訳ではなく、その購入資金の足しにするためにアイテムを売りに来たのである。ヒナタはカバンを開け、売る予定だったものを取り出しミセミセに預けた。


「……これを売りたいんだ」

「「スライスの巻き物を売るんだね。300Gで買い取るよ。それで良いかい?」」

「もちろん」


 意外と良い値段なんだな。……ん? ちょっと待てよ。あ、これ届いてるじゃん。


 メニュー画面をひとつひとつ確かめるように2度ほど確認したヒナタはそう確信したのである。スライスの巻き物の売り値は300Gであり、ダンジョンから持ち帰ったお金と報酬とを合わせてヒナタたちの現在の所持金は879G。レトロな目覚ましは800Gで売れていたため購入資金はこれで調達できたことになったのだ。ヒナタにとっては嬉しい誤算である。


 なるほど、スキルを覚えられる巻き物はそれなりの値段で売れるんだな。……まあ、スキルを覚えられるんだからそりゃそれなりの値段はするか。

 と言うことはまだ見たことはないけど、ショップでスキルの巻き物を買おうと思ったらかなりの資金が必要になりそうだな。……試してみるか。


「ちなみにこれも売るとなったらいくらになるんだ?」

「「こんがりクロワッサンを売るんだね。5Gで買い取るよ。それで良いかい?」」

「いや、やっぱりやめておくよ」


tips:

アイテム売却

不要なアイテムはショップで売ってしまおう! 意外なアイテムが高値で売れることも……?

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