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344話 それはまた今度


「……わかった、ありがとう」

「君たちならきっと踏破できるさ。……もっともまだオーブのありかが分かってないままだけどね」

「それならもう分かっている。アクマイドが残るレッドオーブを持って天へと続く塔にいるのをダクディアが教えてくれたからな」


 ヒナタがそう言うとトップは意外そうな表情を見せた。ダクディアが教えてくれたことに驚いたのかと思ったが、そうではないらしい。トップはすぐに表情を戻して口を開いたのだ。


「……アクマイドが持っていたのか。少し前からどこにいるのか分からなかったんだが、そんな場所にいるとは」

「そんな場所って?」

「アクマイドは長らく真実の虚構と呼ばれる場所に棲んでいたというのは君たちも知っているだろう? 逆に天へと続く塔は外の光がこれでもかと言うほど差し込む明るい場所だ。それほど極端な場所移動をしているとはね。……まあダクディアが言っているのならきっと正しいのだろう。彼は私の知る限り最も誠実なモンスターだからな」

「ところでさっきジイヤが言ってた諦めた訳では……って何の話だ?」

「それはまた今度ゆっくりと説明しよう。今は天へと続く塔の攻略に集中するべきだ。先程も言ったが少し前からアクマイドがどこにいるのかまったくつかめなくなっていた。……普段ならどこにいるのかくらい大体分かるものなんだがね。思い過ごしだといいが、何かあるかもしれない。用心して挑むといい」


 ……はぐらかされちゃったな。まあ後でって言うからには後で分かるんだろう。確かに今は天へと続く塔に集中するべきってのはその通りだ。ユグドラシルの神樹に関しては結構教えてもらったが、天へと続く塔についてはまったく情報がない。

 ま、情報なしで踏破できるくらいじゃないとユグドラシルの神樹は到底踏破できないっていうメッセージなのかな。それじゃあ心してかかるとしようか。


 ええと、今の所持金は……、1134Gだな。意外と持ってたね。それじゃあスイートメープルとかを買っておくかな。とその前にアイテム枠に余裕を持たせておかないと。何せ4枠しか残ってないからな。


「おや、あんたか。倉庫を利用するのか?」

「これを預けたい」

「これらを預かればいいんじゃの。確かに預かった。まだまだ倉庫には空きがあるから積極的に利用してくれ」


 よし、これでとがった石と石ころを預けたからカバンの余り枠が6個に増えたな。天へと続く塔で何が拾えるか分からないからね。余裕は持たせておかないと。さ、ショップへ向かおう。


tips:

どうやらアクマイドがどこかに立ち寄った後に足取りが掴めなくなっていたようだ。……いったいどこへ行ったのだろう?

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