329話 上昇の実感
「クク、……面白いことを言う。進化の極致に達したことで心が大きくなったか?」
「おかげさまでね」
「ならば圧倒してみせるのだ。進化の極致へと至ったものたちよ。……その力我に示せ。ダクディア……いざ参る‼︎」
さて、戦闘開始だな。ステータスがどう上がったのかを実感するためにも、初手はフレイムスピアで狙わせてもらおうかな。さあ、何ダメージ出る?
『ヒナタのフレイムスピア ダクディアに80のダメージ』
『ダクディアのナックルキャノン ヒナタに35のダメージ』
ふむふむ、中々のダメージ。あと地味にナックルキャノンで攻撃されたけど、別にこれ二撃目も耐えるから何の問題もないな。二撃分一気に回復できるからありがたいまである。さあ、このターンはどうなる?
『ヒナタのフレイムスピア ダクディアに80のダメージ』
お、ただ近づいてきただけだな。ふふ、まだ接触するにはあと1マスある。まだまだフレイムスピアを撃たせてもらうよ!
『ヒナタのフレイムスピア ダクディアに81のダメージ』
接触されるまでに241ダメージを稼いだか。ま、スタートとしては悪くないんじゃないかな。ダクディアはかなりHPの多いタフなモンスター。しかも再戦になるからHPが増えてる可能性もある。前回倒した時は確か……800いくかいかないかくらいのダメージが必要だったはず。とりあえずそれを目標にHPを削っていこう。
そのためにはまず耐久性を上げることだな。まず間違いなく長期戦になる。長期戦を戦い抜くにはダメージを最小限にしておく必要がある。と言うことで俺は1マス下がる。アクアはバブルスキンだ!
『アクアのバブルスキン アクアはバブルスキン状態になった』
『ダクディアのドラムビート アクアに14のダメージ』
いやぁ、さすがアクア。固すぎるわ。これなら何度攻撃されても時々回復すれば何の問題もないや。これでこんがりクロワッサンがある限り負けはない。うん、完璧な作戦。
さて、そうとくれば後はじっくりHPを削るだけだな。俺はHPを回復させるとして、アクアはシャインを撃っておいてもらおうか。セイントクロスでもいいけど、わざわざSP消費の多い大技を使う必要もないだろ。
『ヒナタはこんがりクロワッサンを使った ヒナタのHPが100回復した』
『アクアのシャイン かなり効いている ダクディアに54のダメージ』
『ダクディアの通常攻撃 アクアに6のダメージ』
tips:
攻撃し続けることが最高効率とは限らない。時にまもりを固めることが最善の選択肢になることも。




