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327話 アクアも極致へ


 隣で鳴り響く賑やかな音でヒナタは目を覚ました。いつもの気持ちのいい目覚めである。前日同様わくわくした気持ちをヒナタは抱えていた。もちろんアクアの進化が楽しみだからである。


 ……よくよく考えれば、今のこの姿は見納めになるんだよな。一番最初の姿が懐かしいや。あの時と比べると随分と立派な姿かたちになったものだよね。ステータスだけ強化されて姿が変わらない進化だったら、多分こうは思わなかっただろうな。ふふ、素敵な姿だといいね。


「……それでは、解散」



 さ、進化の祠へ向かおう。下準備は……、いらないだろ。それよりも早く進化したアクアが見たいね。


――

進化の祠

――


 ポータルを通じてヒナタたちは進化の祠へとやってきた。祠の纏う柔らかな青く淡い光はこれから進化をするアクアを祝福するかのように見えた。とうとうヒナタも進化の極致へと至ったのだ。自分の時のことを思い出してか、アクアの進化を喜んでかヒナタの表情はまた緩んでいたのである。


 この距離では進化を望むか問う声は聞こえない。だがアクアを包む強い光が進化の訪れをヒナタにも伝えていた。光は強く大きく輝いていた。いったいどんな姿になるのだろう。ヒナタはそんなことを考えながらじっとその光を見つめていた。


程なくして光が徐々に弱まりを見せた。進化が終わったのだろう。やけに光が大きかったのはアクアのからだ自体が大きくなったからである。普段よりも視線を少し上げると進化を終え誇らしげなアクアと目があった。


「進化できたみたいだよ」

「……おぉ。なんというか、……でっかくなったな」

「確かにそうだね。見ている世界が高くなった、そんな感じだよ」


 目の前のアクアは以前よりも強い雷のオーラを纏い、大きく複雑でそこかしこにやや荒々しい傷が目立つ貝殻を持つモンスターへと生まれ変わっていた。その貝殻は傷があることで脆いようには見えず、むしろそこまでの傷を負ってもなお壊れないまもりの固さを裏付けるような気持ちにさえさせた。やはり進化の極致にいたったモンスターはそれと分かる風格を纏っているのだ。


 なんていうモンスターなんだろ? ステータスも気になるよな、大体予想はつくけどね。よし確認してみよう。


――

ヴァンバロン lv.20 闇火属性

名前:ヒナタ 経験値:2873/27241

ステータス:HP85/85、SP 74/74

ちから76、まもり52、せいしん69

スキル:バイト、ドレイン、ブライト、パラライズ、ポイズンアロー、ウィンド、ウォークライ、ナイトメア、ブラックウィング、フレイムカッター、ファイアーチャージ、ドラゴフレア、アビス、フレイムスピア、イグナイト


グランクラム lv.20 水雷属性

名前:アクア 経験値:964/27241

ステータス:HP112/112、SP 62/62

ちから56、まもり82、せいしん52

スキル:ガード、ショット【水】、バブルスキン、シャイン、アクアカッター、アクアウェーブ、ガードアタック、プラズマショット、ラッキーダイス、セイントクロス、マーメイドララバイ、ジャックバイト、バーンスチーム、プラズマリング、リーダーシップ

――


tips:

グランクラム

最強の二枚貝モンスター。まるで鉄壁をも思わせるまもりの硬さは一級品。

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