321話 またもあの丘へ
さて、それじゃあ雷鳴の丘に向かうとしようか。道具の補充は……、一応スイートメープルだけ買っておくか。所持金は98Gだからギリギリ買えるね。残ったお金はさすがに少なすぎるから金庫には預けずにそのままダンジョンへ向かおう。
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ショップ
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「「やあ、ミセミセのショップへようこそ♪」」
「これを買いたいんだ」
「「スイートメープルだね、80Gだよ」」
「……これで」
「「ちょうどだね、ありがとう♪」」
よし、これで準備は完了だな。……どうせこうなるなら巻き物の依頼に限定せずに雷鳴の丘の依頼をもっと取っておけばよかったと思うよ。結局進化の極致へと至るための最後のハードルがレベルになるとはね。ま、いずれ達成できるんだ気長に頑張っていこう。いざ、再びの雷鳴の丘へ。
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雷鳴の丘 1階層
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さて、最初はあんしグラスだな。これがないと何にも見えないから攻略どころじゃないね。
『ヒナタはあんしグラスを装備した』
これで視界が確保できたね。お、さっそくスチリルがお出迎えしてくれてるな。スチリルは他の敵モンスターと比べるとHPが比較的高くないから試運転にピッタリなんだよね。ブーメランを投げたら、通常攻撃で攻撃してみよう。さて、どれだけのダメージが出る?
『ヒナタはブーメランを投げた スチリルに30のダメージ』
『ヒナタの通常攻撃 スチリルに35のダメージ』
『スチリルを倒した 経験値を137手に入れた』
おぉ! 倒せるんだ。それにとうとう通常攻撃のダメージがブーメランを超えたな。これなら接触した状態でもブーメランを投げる必要がなくなったね。ま、それでも離れた敵モンスターにはブーメランを投げるから不要になる訳じゃあないけどね。
さて、忘れずにけいけんのたてを装備しておこう。スチリルは近かったから仕方ないにしてもこれ以降はなるべく経験値を稼いでおきたい。
『アクアはけいけんのたてを装備した』
これでよし、と。これで経験値が1.5倍になった。レベルを上げるには経験値を多く手に入れないといけないからね。こういうのが大事になってくるんだよ。それじゃあ先へ進もう。
……お、階段か。この階層では全然稼げなかったな。この後沼にハマる可能性を考えると進むべきではあるけど、……あともう1体くらい倒してからがいいな。ちょっと粘っておくか。
…………だめだ。全然このフロアに敵モンスターが来ない。これ以上は時間の無駄だな。次の階層に期待しよう。
tips:
ダンジョンの階層ごとに滞在可能ターンが決まっている。残念ながら経験値を稼ぐためにとどまり続けることはできない。




