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307話 サブイベント


 これはイベントが発生したな。間違いない。このイベントを全部消化したら進化の条件が分かる奴だわ。いやぁ、こんなに早々と手がかりを掴めるとは思わなかった。ふふ、それじゃあ早速ヒショのところに行こうか。多分トップの部屋の前にいるだろ。

 ……お、いたいた。


「……何の用だ?」

「ガオンはどこにいるんだ?」

「ガオン? ガオンなら今買い出しに行ってきてもらってるよ」

「買い出し?」

「食料庫が底をつきそうになっててな。あいつなら一度に多く運べるからよく頼んでいるんだ。……しかし遅いな。そろそろ戻ってくる頃だと思うんだが。お前たち、ちょっと様子を見てきてくれ。何かトラブルがあったのかもしれん」


 ……なるほど、おつかい系のイベントなんだな。あっちこっちに行かなきゃいけないから面倒な類のイベントになる。……ま、これで進化の条件が分かるなら全然やるけどね。買い出しってことはショップだろ? さっきも行ったけどショップに行こうか。


――

ショップ

――


「「やあ、ミセミセのショップへようこそ♪」」

「ガオンがどこにいるか知らない?」

「「ガオン? ガオンならあそこで商品を見てるよ? 何か興味があるものがあったのかな?」」


 ……お、本当だ。何か石みたいなものを見てるけど、何だろね。ま、話しかければ分かるか。


「何を見てるんだ?」


 そう声をかけるとガオンはまるで恐ろしいものを見たかのように振り返った。ヒナタたちが近づいてくるのに気付かないほどに集中して見ていたらしい。ただの石にしか見えないがいったい何なのだろうか。


「うぉ⁈ ……なんだお前さんか、びっくりしたな。俺は今これを見てたんだ」


 ガオンはそう言うとその場から少し離れた。ガオンがさっきまでじっと見ていたものは目の前である。値札こそはっきりと見えなかったが近くに置いてある札からそれが何という名前なのかは分かった。


「……ルーンストーン?」

「あぁ、そうだ。綺麗だろ?」

「これが進化に関係してるのか?」

「進化? お前さんは何の話をしている? 俺はただ可愛い女の子ならこういうものが喜ぶんじゃないかと見ていただけさ。……ま、高くてとても買えやしないけどな」


 ……? ただの買い物ってこと? 


「おっと、こうしちゃいられねぇ。そろそろ帰らないとヒショに怒られちまう。悪いな、俺はもう戻ることにするよ」


 そう言うとガオンはさっさとショップを去って行った。このイベントを進めて意味があるのか。そんな疑問がヒナタの頭に浮かんでは消えたのである。


tips:

条件を満たせばサブイベントを進めることができる。普段は見れない珍しい姿が見れるかも……?

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