292話 またも初見のモンスター
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常夜の森 上層 1階層
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『ヒナタはあんしグラスを装備した』
『アクアはけいけんのたてを装備した』
よし、準備完了。それじゃあ階段を探そう。当面の動きとしてはウィルストに気をつけながらベルクインをなるべく避けて階段のあるフロアを探す感じだね。……お、ヴォンドゥ発見。3マスか……、これはスキルを使わないとだな。
『ヒナタはブーメランを投げた ヴォンドゥに30のダメージ』
『ヒナタはブーメランを投げた ヴォンドゥに30のダメージ』
よし、あとはフレイムカッターで倒せるね。楽に倒せて良かったよ。
『ヒナタのフレイムカッター かなり効いている ヴォンドゥに80のダメージ』
『ヴォンドゥを倒した 経験値を253手に入れた アクアはさらに経験値を127手に入れた』
結構経験値が手に入ったな。フレイムカッター1発でこれだけの経験値が稼げるのなら全然遭遇したいくらいだ。ベルクインと言わずヴォンドゥと何度も遭遇したいね。
ま、そんなことを考えてるからベルクインに遭遇しちゃうんだろうな……。ん? アイツ誰だ? また見たことのないモンスターが来たのか。
フロアの構造上仕方ないとはいえ、気づくのが遅れちゃったな。距離は2マスしか離れていない。さっきと同じ要領で倒したかったところだけどそれは無理か。さて、コイツの名前は何なんだ?
『ヒナタはブーメランを投げた ゼレツリーに30のダメージ』
ゼレツリーか。やっぱり当たり前だけど聞いたことのない名前だね。見た目は木の姿形をしたお化けみたいな感じだし、名前にツリーって書いてあるし風属性のモンスターって断定しちゃって問題ないと思うんだよな。
『ヒナタのフレイムカッター かなり効いている ゼレツリーに84のダメージ』
『ゼレツリーを倒した 経験値を231手に入れた アクアはさらに経験値を116手に入れた』
お、当たりだ。初見の敵モンスターの属性を当てれると気持ちいいよな。なんていうか上手く適応できた気がしてくるんだよね。ふふ、嬉しくなっちゃうな。
さて、さすがにもう遭遇するモンスターは全部見れたかな? 上層から初見のモンスターがちょっと増えたけど、まあ何とかなりそうではある。……ベルクイン以外はね。とりあえずベルクインをなるべく避けながら階段を目指すことは変わらないね。……お、階段発見。
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常夜の森 上層 2階層
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tips:
ゼレツリー
枯れた木に似たお化けモンスター。夜の森で不気味な笑い声が聞こえてきたらそれはゼレツリーの仕業だ。ゴーウッドから進化できる。




