266話 ずっと楽なやり方
『ヒナタのバイト スカルガオに45のダメージ』
『スカルガオを倒した 経験値を84手に入れた アクアはさらに経験値を42手に入れた』
願うならさっきの階層で遭いたかったよ。ま、遭遇しないと思ってたからそれは仕方ないんだけどね。それじゃあ次のフロアに行こうか。……お、壁の中にガイストがいるな。とがった石を使えば倒せるが、ちょっともったいないね。せっかく俺とアクアしかいないんだ。それを活用して通路に出てもらおうかな。
『ガイストの通常攻撃 アクアに3のダメージ』
お、アクアの方に行ったか。可哀想に、それじゃあダメージが増えるぜ? まあ一撃で倒されるんだからダメージが多少多くても関係ないけどな。
『アクアのアクアカッター かなり効いている ガイストに64のダメージ』
『ガイストを倒した 経験値を93手に入れた アクアはさらに経験値を47手に入れた』
よし、これで倒せたね。それじゃあさくせんを切り替えるか。
ヒナタはアクアへのさくせん『スキルしてい』を解除した。そしてその場で2回ほど通常攻撃を空振りする事でターンを消費させもとの隊形へと戻したのである。
壁の中にいるモンスターに対する対処は大きく2つある。1つは壁の中にいるまま攻撃して倒す方法。そしてもう1つは壁の外に出てもらってから倒す方法である。
ヒナタはまずアクアにさくせん『とにかくにげろ』を設定すると自分は一歩前に進んだのだ。それにより隊形は二手に分かれることになる。
壁の中にいたガイストは当然ヒナタたちに攻撃を仕掛けたいのでどちらかを追いかけることになる。その結果壁の中から出てこざるを得なくなるのだ。そうなれば通常の戦闘と何ら変わりはない。スキルを指定してやればこの通り簡単に倒すことができるのだ。
パーティの中に依頼主などの同行者がいない場合のみ使える手だが、壁の中にいるモンスターに攻撃を仕掛けるよりはずっと楽なやり方である。
この方法を使えば壁の中にいるガイストでも問題なく戦うことができる。……もっともそれを使うのは当分先のことにはなるのだが。
……お、オトシゴン発見! 案外楽に見つかったな。よしよし、これでやっと帰還できるな。
『救出されたオトシゴンは嬉しそうに帰っていった』
『依頼を達成しました。すぐにギルドに帰還しますか?』
もちろん帰還するぜ。さ、報酬が楽しみだね。
「一緒に探索してくれてありがとう。本当に助かったよ。是非この報酬を受け取ってくれ」
『ヒナタたちは報酬として700Gもらった』
『ヒナタたちは報酬としてスイートメープルをもらった』
『依頼達成によりランクポイントを40手に入れた』
「救出してくれてありがとう。本当に助かったよ。是非この報酬を受け取ってくれ」
『ヒナタたちは報酬として500Gもらった』
『依頼達成によりランクポイントを20手に入れた』
tips:
さくせんを上手く使えれば戦局をより有利に運ぶことができる。




