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223話　やけに静か

「ヒナタお疲れ様。今日はもう寝てまた明日頑張ろうね」

　アクアはいつものようにそう言ってベッドへと入っていった。この時拠点ではジュークボックスからBGMが流れているはずだが音は一切鳴っていない。

　買ったばかりのジュークボックスが壊れたとは思えないしミュートにした覚えもない。何かあったのだろうか。視界が暗転していくなかでヒナタはそんなことを考えていた。

　鳴り響く賑やかな音でヒナタは目を覚ました。気持ちのいい目覚めでありジュークボックスから迷いの森のBGMが流れてきている。これはヒナタが気に入って固定にしたものでありきちんとジュークボックスが動いている証拠でもある。

「……」

「どうしたの？」

「……いや、なんでもない」

「そういえば昨日の夜やけに静かだったね。何かあったのかな」

　……なるほど、これもまたシナリオってことか。恐らく嵐の入り口……というより俺たちがインディゴオーブを手に入れたことがトリガーになって何かしらのイベントが進んだってことだな。どういうイベントなのかはまあ、朝礼に行けば分かるんだろう。

　それじゃあその前に色々と確認しておかないとね。まずは持ち物の確認をしないと。

――

石ころ（8）

こんがりクロワッサン

スイートメープル

（1/3）

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スイートメープル

インスタントラーメン

げきにがじる

ゆうじょうのリング

脱出リング

けいけんのたて

（2/3）

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ハートのおまもり

エナジーナッツ

アクアウェーブの巻き物

あんしグラス

（3/3）

――

　……思ったより消耗してないな。このくらいのアイテムなら特に補充せずにシナリオを進めちゃって良さそうだね。

　あとは所持金だな。確かあんまり拾ってなかった気がするけど……、317Gか。あんまり預けてもいないから結構お金がピンチかもしれない。アクアウェーブの巻き物が高値で売れるといいんだけどな。

　さて、あとはステータスの確認だな。アクマイドを倒したことで結構な経験値が稼げたはずだけど……

tips:

静かさは騒ぎの前触れ