209話 大事に使わないと
……げ、ヒッポンプじゃんか。早速ブラックウィング撃たなくちゃいけないのかよ。とりあえずとがった石でダメージを稼いでおくか。とがった石も残りこれ含めて3個しかないからな。大事に使わないとね。
『ヒナタはとがった石を投げた ヒッポンプに20のダメージ』
『ヒナタのブラックウィング 2回当たった ヒッポンプに合計44のダメージ』
『アクアのシャイン ヒッポンプに19のダメージ』
『ヒッポンプを倒した 経験値を175手に入れた アクアはさらに経験値を88手に入れた』
よしよし、これで突破だな。この倒し方が一番楽でいいね。飛び道具が無くなった後はどうするかだけど……、一番やりやすいのは眠らせることかな。
ちょっとSP消費が重いけど、手痛いダメージを貰うよりはマシだろ。ま、外せば手痛いダメージが確定しちゃうけどね。
……お、アイテム発見。ついでに奥のフロアに階段も見えるね。
『ヒナタはこんがりクロワッサンを拾った』
『ヒナタは184G拾った』
これでよし、と。いやぁ、この階層は比較的楽に終わって良かったよ。次の階層もこれで頼む。
――
嵐の入り口 地下4階層
――
お! ダンジョンの雰囲気が変わったな。暗くなった……というよりは、暗い藍色の光で満ちたと言った方が正しいね。この色合いインディゴオーブがこの先にあるのも頷けるもんだよ。
ちなみに光が満ちてこの雰囲気になってるはずなんだが、ちょっとフロアの見通しが悪くなってるな。
具体的に言えば、吹き抜けの先のフロアがどうなってるのか全く見えない。階段が探しやすくなるから吹き抜けがあるのは嬉しかったんだけどね。残念ながらそれは地下3階層まで。
まあ、オーブのあるダンジョンがそんなに簡単なわけないよな。雰囲気が変わったということは最下層が近くにあるということ。それをプラスに考えればいいかな。どうせ次のフロアがどうなってるのか見えないのはいつもと同じだし、いつもに戻ったと思えばマイナスではないだろ。さ、進もう。
……お、アイテム発見。スイートメープルが手に入るのはありがたいね。
『ヒナタはスイートメープルを拾った』
それじゃあ先へ進もう。……うぉ! びっくりした。通路に進もうとしたらオトシゴンがいきなり現れたぞ。……そうだな、一回隊形を立て直してからアクアと一緒に戦うか。ダメージを食らっちゃうけど、まあなんとかなるだろ。
「カニセントのショット【水】 かなり効いている ヒナタに34のダメージ」
あ、まずい。これ次食らったらダメな奴だ。……ちょっと軽率だったかなぁ。カニセントだし苦戦はしないだろと思った罰だなこれは。
tips:
インディゴオーブ
どこかにある鮮やかに藍色に輝く宝玉。かつては宝玉の間に置かれていたらしい。