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193話　苦戦は必至か

「戦友ということは……、かつての仲間ってことか？」

「そういうことだ。……だから詳しいともいえる」

「……ちなみにどんなモンスターなんだ？」

「それは秘密にしておこう。……ふふ、大丈夫。相当な強敵ではあるけど、君たちにとって絶対に倒せないモンスターではないはずだよ。真実の虚構も特別な場所ではあるけど、君たちなら問題ないはずさ。封印は開けておこう。準備ができれば向かうといい」

　……これでその嵐の入り口とやらに行くことができるようになったというわけか。

　しかしところどころ引っかかる言い方だな。トップの古い友人。しかも戦友。……正直言って絶対に強いことは間違いない。トップは閉ざされた館で戦ったけどかなりタフで厄介だった覚えがある。

　そしてその次に戦ったグラドランは倒せはしたけどハートのおまもりを使わざるを得ないほどに強敵ではあった。そのモンスターも同じくらい、……いやもっと苦戦する可能性もある。

　まあ、少なくともハートのおまもり無しで特攻できるほどイージーな案件では無いってことだ。1個、……いや2個は確保しておきたい。スイートメープルも足りないだろうし……。

　というか今の手持ち状況ってどんな感じだっけ？

――

石ころ（8）

とがった石（5）

こんがりクロワッサン

スイートメープル

（1/2）

――

スイートメープル

インスタントラーメン

げきにがじる

ゆうじょうのリング

脱出リング

（2/2）

――

　……なるほどね。相変わらずこんがりクロワッサンが多くてスイートメープルはちょっと足らないくらいだな。所持金は……466Gか。まあ、悪くないかな。スイートメープル5個分だからね。それじゃあハートのおまもりが報酬の依頼でも探しに行くかな。

　…………まあ、分かってたけどさ。そんな都合よく依頼があるわけないよな。ハートのおまもりどころかスイートメープルも手に入らないよ。そしたらどうしたらいいんだ？　

　トップと戦った時こそハートのおまもりは使ってないけど、グラドラン戦での難易度を考えると1個も持たないで特攻するのはさすがに無謀すぎる。

　……とりあえずスイートメープルを買い込んでおくか。それなら今でもできるだろ。

tips:

カバンの中には最大で30個のアイテムを入れることができる。収納数をさらに増やす手段もどうやらあるみたい……？