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169話 次はどこを


 たった今倒したばかりの存在のはずだがヒナタはトップに対して底知れぬ恐ろしさを感じた。いったい彼は何をどこまで考えているのだろう。


「……さて、君たちは更にオーブを探すのだろう? 次はどこを探すつもりだい?」

「特にどこも……」

「なら次はあの場所に行ってみるといい」

「あの場所?」

「断崖の空洞のことさ。あの時君たちには攻略を遠慮してもらっていたが、今なら何の障害もない。かなり長いダンジョンだが君たちならきっと攻略できるだろう。……私の見立てではそのダンジョンの最奥部にオーブがある可能性は高い」


 断崖の空洞って言うと……、あそこか。ガタガタ林道の下道から繋がってたダンジョンだな。果てなき森に着くためにガタガタ林道を踏破したらたどり着いちゃった記憶があるや。……かなり長いダンジョンってのもその時聞いたな。

 まあ、ダンジョンとして存在してるならいつかは踏破しないといけないことは確か。オーブがあるって言うんなら行かない選択肢はないよね。


「そう言うことなら行ってみよう」

「ふふ、大丈夫君たちならきっと踏破できるさ。……あぁ、そうだ。もうひとつ、……これは確かな情報でオーブがある場所を私は知っている。正確に言えば、私のようにオーブを隠し持っているものの居場所を知っている」

「……どこなんだ?」

「そう焦ることはない。奴は今入り口を封印しているからね。……そうだな、君たちがあとひとつオーブを手に入れたなら私にまた報告しに来るといい。その時になれば私がその封印を解いて入り口を開けておくとしよう」


 入り口を封印? またなんかややこしそうな相手だな。断崖の空洞といいそのダンジョンといい、オーブが手に入るダンジョンは基本的に何かしらの仕掛けが必要なんだろう。……多分ね。

 ま、一度に複数攻略できることはないし、先に断崖の空洞の攻略に集中するってのは悪い考えではないか。それじゃあ今日はもう帰って明日から攻略を進めるとしようかね。




 ……ところで一個気になったんだけど、トップってやけに詳しいんだよね。冒険隊ギルドのトップなんだからそれくらい知っててもおかしくないのかもしれないけど、それなら自身が攻略しに行っててもおかしくないんだよな。だって冒険隊ギルドのトップなんだからさ。

 ……何か理由があるのかもな。まったく想像だにできないけどね。



――

拠点

――


 鳴り響く賑やかな音でヒナタは目を覚ました。ウォーターベッドから降りてひとつ伸びをする。いつもと変わらない日々の始まりだが、今日のヒナタは昨日あったことが頭から離れなかったのだ。

 トップは何ものなのだろうか。その問いの答えは未だ出ていない。分かっていることはそれを知るためにはオーブを自分で集める必要があることだけである。まずは断崖の空洞の攻略。そこに焦点を当てねばならない。


tips:

どうやらトップはオーブについて詳しいようだ。次に行く場所に迷ったら聞いてみるといいのかもしれない。

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